月刊、人間やじろべえ(バケラッタ)の第4期テキトー藤子論 第1回

 どーも、藤子ファンとしては若輩者だが、モラトリアム藤子ファン代表を自称するアマチュアコンビ「バケラッタ」のボケ担当だった「人間やじろべえ」でございます。ようこそ10月1日生まれの天秤(人間やじろべえ)座のピン芸人:マッチ一本火事の元のブログへ。このコーナーは藤子・F・不二雄全集の情報及び藤子ファンの方々ですら絶句してスルーしてしまいそうな人間やじろべえが考案した自己満足以外の何者でもない藤子関連のお遊び企画を毎月第4日曜日掲載しようというコーナーであります。

 さて第四期の刊行が先月より始まりました。第四期に収録されるのはオバQ以前に描かれた昭和30年代に発表された作品中心。何しろ『ドラえもん』も網羅され、残すはマニアファンにしか需要がない作品になってしまったけど、俺は全巻網羅するよ。

先月刊行された藤子・F・不二雄大全集一覧

・『ユリシーズ』(全1巻)
(『ユリシーズ』       たのしい三年生57年6月号別冊付録
 『しょうねんリンカーン』 たのしい三年生57年10月号別冊付録
 『名犬クルーソー』    たのしい三年生57年12月号別冊付録
 『少年船長』        たのしい四年生58年9月号別冊付録)収録
解説:里中満智子(漫画家)

あわせて愛読した3期までの全100巻おすすめピックアップ
・『T・Pぼん』全3巻

 全集揃えてると言えども、却って何を読み返そうか迷っていただけにこういった会報サービスはありがたい。今後とも参照させて頂きます(と言いつつも今月は読み返して無かったりする)。

 さて『まんが道』ですが文庫版を何度も読み返したとは言っても、カラー掲載はそのまま収録されるみたいだし、全10巻ページ数はバラバラで、1巻はそのまま少年チャンピオンに連載された「あすなろ編」が愛読出来そうという理由もあり、あすなろ編のラストの方と少年キング連載の最初の方は手塚邸を訪問するエピソードが被っていたので『あすなろ編」の方を文庫ではカットしていたので、自分の人生のバイブルとなった作品だけに絶対購入しようと思っていたので全集の刊行がストップしてると言えども、結果的に毎月藤子単行本を購読している形になった。・・・・・藤子ファンの悲しい性だ。そして、あすなろ編は予想通り1巻丸ごと刊行された。嬉しい限りだ。

・『まんが道』7巻(青雲編)4
(「青春編」週刊少年キング80年30号~37号
 「奔流編」週刊少年キング80年42号~81年10号)収録
解説:島本和彦(漫画家)

・『まんが道』8巻(青雲編)5
(奔流編」週刊少年キング81年11号~38号)収録
解説:秋本治(漫画家)&荒木飛呂彦(漫画家)


 島本和彦氏は『燃えよペン』や『逆境ナイン』などの作者で漫画家の中でも特にキャラがインパクト大きい一人。実は藤子・F・不二雄大全集でも『パーマン』5巻にコメントを寄稿されてる。F全集と『まんが道』復刻版両方にコメントを寄稿されたのは鴻上尚史氏に続いて2人目。そして、こち亀の著者:秋本治氏はジャンプスクエア誌上にてA先生と対談し、こち亀160巻にはA先生がコメントを寄稿されてる。荒木飛呂彦氏は『ジョジョの奇妙な物語』の作者で、何とA先生は『PERマンの情熱的な日々』でジョジョを贔屓にしているとカミングアウトしている。そして里中満智子先生は藤子・F・不二雄のまんが技法や追悼ムック:藤子・F・不二雄の世界でF先生の人柄やプロ漫画家としての姿勢の凄さに証言されてるね。


今月、刊行された藤子・F・不二雄大全集
・『とみだせミクロ』1巻(全2巻)

その他、今月愛読した藤子単行本
F先生作品
・全集のみ
A先生作品
・『まんが道』のみ
関連書
・TVブロス

 
・人間やじろべえの藤子ファンにもスルーされそうなバカ企画4月号2013

 春分の日に『ドラえもん』ーのび太のひみつ道具博物館ーを鑑賞しに行った。今年に入って劇場で鑑賞した作品は『宇宙戦艦ヤマト』2199ー第4章「銀河辺境の攻防」ー、『渾身』『カラカラ』『ホビット』ー思いがけない冒険ー、『特命戦隊ゴーバスターズ』VS『海賊戦隊ゴーカイジャー』、『ダイ・ハード』ーラストデイー、『スタードライバー』『ライフ・オブ・パイ』ートラの漂流した227日ー、『ジャンゴ』ー繋がれざる者ーに続いて10作目だ。

 さて当日は水曜日。ツイッターでも書いた通り午前9時の回だったらグッズやパンフレットを購入しても時間的に『笑っていいとも』に間に合うので新宿ピカデリーのカウンターに8:35頃に並んでたら途中で満席になった。いいとも視聴してからでも間に合う14:10上映開始の回を席を確保したんだけど、結構、俺が並んでた時でも『ドラえもん』目当てのファミリーが結構並んでた。うーーーーーん、こういった時はネット予約の質の悪さを感じるね(苦笑)。

 さて今回は「のび太の新魔界大冒険」「新のび太と鉄人兵団」を過去に手掛けた寺本珠代さんの作品。過去2作は原作に忠実ながらも寺本さんの女性目線によるアレンジは見事に生かされており、特に2年前に上映された新のび太と鉄人兵団では俺自身、2011年に劇場で鑑賞した映画にて『ノルウェイの森』『魔法少女を忘れない』と共にベスト3に挙げた程の出来だったんだけど、今回は原作の無いオリジナル作品ってこともあって不安視もしていた。とはいえ、藤子ファン仲間の間では結構評判も良く期待していた。

 実際かなり面白かった。従来の大長編ドラから脱線したことも却って大長編を意識せずに描けたのでは無いだろうか?或る意味で藤子・F・不二雄ミュージアムの楽しさを「ひみつ道具」に置き換えて、アニメだからこそ表現可能な形にした作品でも或るし、ミステリーものとしても楽しめるね(と言いつつも人見知りで優柔不断な自分は周囲に藤子ファンがいないうえに予約制なので未だに藤子・F・不二雄ミュージアムに行ってない。どうせなら藤子ファン仲間と楽しみたい)。

 具体的な感想は地上波オンエアされた時にネタバレレビューも語るがジンジャー、ポポン、そして原作では拝見したことの無い『ドラミちゃん』の図々しい要求ぶりなどは寺本さんの女性目線も生かされてたのでは無いだろうか?そしてクルトが発明家の卵なので、発明家の夢を追うポンコツぶりや夢を追ってるからこそ間違った行為が事件の発端になるなど、お笑いやっていた自分と重なるものを感じたのは意外な発見だった(これも地上波オンエアの時に指摘したい)。

 そして毎度書くが、何故パンフレットはインタビューがメイン声優のみなんだ?子ども向けとは言えども、一つの映画作品として監督や脚本を担当した人のインタビューも載せんかい!まあ、ドラのパンフレットでは水田わさび(ドラ)さん、大原めぐみ(のび太)さん、かかずゆみ(しずか)さんが揃って現在二児のママになってたり、開始当時は中学生だった木村昴(ジャイアン)さんが現在では劇団バカバッカの座長になってたり、年を重ねるごとの変化がプロフィールに掲載されてるのは嬉しかったりするけどね。

 そしてグッズは「ずばりパイプ型ペン」と「手がかりレンズミラー」。そして前売り券を購入済みの『ひまわりと子犬の7日間」のトートバックを購入した。