第2段★回想『旺文社カセットLL』♪ABCは知ってても それだけじゃ困ります~♪ | The Show Must Go On

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★☆★☆★記録・記憶★☆★☆★

近所の友達が『ラジカセ』買ってもらったのを見せてもらった。

その頃には、私はカセットLLへの興味はかなり薄らいではいたが、

そのラジカセを見て興奮した。

『えっ!ラジオもついてる~』 ラジオ付の意味は先にテレビから

マイク録音という経験をしていたからすぐにわかった小学生の私。


その友達はラジカセを使い、この地方のCBCラジオ『土曜天国』

という当時では当たり前のような歌謡曲ベストテン&リクエスト番組

を録音して楽しんでいた。 マセガキだった。


『土曜天国』はこの地方では有名な番組。

当時はCBC建屋の通りに面したガラス張りのサテライトスタジオで

4時間?くらい生放送するという珍しいものでした。

後に有名な『兵頭ゆき』さんもこのスタジオでDJをしてました。

(一番人気がありました。一緒にやっていたのは知る人ぞ知る

 かの有名タレントつボイノリオさんだったような???)

私は一度観に行った事があります。

当時の兵頭さんは『野口五郎』似と謂われていましたが、なるほど

そんな感じでした。


話を元へ戻します。

彼は番組後半の『今週のベストテーン』部分をいつも録音

していました。

当時『天地真理』さんが一番人気で、いっつも一番でした。

それを聞かせてもらい音楽への興味がふつふつと沸いて来ました。


自分も音楽を録音して聞きたいと思い、しまっていた『カセットLL』を

持ち出しました。

最初は彼のコレクションを録音させてもらおうと、まだ無知だった私達は

誰も居ない部屋に2台の機器を置き、以前のようにマイク録音をして

いました。

しばらくして私の少し古めのカセットLLと彼のおニュウのラジカセとの音質の

差が気になり始め、意味もわからなかった取り説を穴が開くほど読み返し

ました。

そして気づいたのです、ダビングの意味に。

(音質の悪さは当時のテープの質もですが、彼の2トラックモノラルに対し

 私の方は所謂LL方式で4トラック&モノラル録音・再生だったので

 ダイナミックレンジの乏しさも然る事ながら、テープのヒスノイズがもろに

 出ていたのでした。)


そんなこんなでカセットテレコと歌謡曲にはまりつつ中学に入学していきました。

聞く音楽も徐々に変わり、世の中は第2次?オーディオ・ブームとなっていきました。


独学で多少の電気知識を吸収していた私は、出かける先々の電気店・オーディオ

ブースに足を運び、片っ端らにカタログを集め周りました。

そして、そのカタログの隅から隅まで一字一句逃さずに穴が開くほど読みふけりました。

判らないワードも違うメーカーのカタログ等と照らし合わせると意味がわかるようになりました。

そして、知識だけは中学生としてはかなりの域に達していたと思います。


ちょうどその頃からFMステレオ放送なるものも始まったように記憶しています。

ほんとうにまれではありますが、購入した『FMレコパル』という雑誌には

当時『FM-NHK』『FM-東京』『FM-愛知』『FM-福岡』の4つの局の2週間分の

タイム・テーブルが載っていました。

(当時は日本にFM局は4局しかなかったということでしょうか?)

そして、かなり詳しく放送予定のアーチスト・アルバム・曲名が記載されていました。

当時のFM放送はオーディオ・マニア向けのエア・チェックの為の放送が主体でしたね。

今思うと懐かしいです。

最近のFM局はどこも五月蝿過ぎではなかろう?

しかも、どの曲も右へ倣えってかんじで曲としてのオリジナリティーがなさ過ぎだと思う。


私は車に乗っている時など爆音・ヘビーミュージック・リスナーだがラジオは99%聞かない。

『しゃべり』はいらないから。