光の中のクリスマス、懐かしい思い出と様々な想い | アンダンテ♪・・・ゆっくりと

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思いつくまま、気の向くまま・・・そんなブログです。

多忙な時期は、コメントのお返しが遅くなることがございます。
どうぞ、ご了承くださいませ。

         


昨年のクリスマスの日、私は宮城県仙台市にいました。
「光のページェント」を、再び観に行ったのです。












ホテルにチェックイン。5年ぶりの光りのページェントかぁ・・・・・








早く暗くならないかな・・・ホテルの一室で、暗くなるのを待ちながら、5年前を思い出していました。
5年前も、同じ友人と一緒だったっけ。感動したっけ。

















「光のページェント」は、この友人から教えてもらいました。仙台市内の大きな通りが、イルミネーションで飾られると・・・
イルミネーションは綺麗ですね。魅せられます。
でも、5年前の私たちは、イルミネーションを楽しむためだけに行ったのではありませんでした。












5年前、友人は言いました。
「光のページェントはね、ボランティア精神の神髄を見せてくれるんだよ」と。
長いこと、お互いに精神科領域に携わっていた者として、光のページェントには様々な想いを抱きました。
光のページェントを多面的に捉えながら観ていたと思います。












光のページェントの始まりは、昭和61年。当時、スパイクタイヤで粉塵にまみれたけやきの木を憂いた市民が、並木に電飾をつけることを思いつき、それに賛同した人たちによって電飾が施されたそうです。
そう、市民ボランティアによるものでした。












最初は、小規模だったんでしょうね。年々、徐々に規模が広がり、現在の集客数は280万人というのは驚きます。
市民ボランティアが開催するイルミネーションイベントとしては、先駆例であり神戸やアメリカなどからの問い合わせや視察も受けており、イベント方法や資金集めのノウハウを各地に伝える活動もしているようです。

みんなのために、
自分のために、
愛する我が土地のために、
湧きあがる感情を形にする

美しいイルミネーションの背景には、もっと美しいものがあるんだ・・・
そんなことを思いながらイルミネーションの中を歩きました。






私がボランティアを初めて経験したのは、大学生の時。心理学専攻の私の卒論テーマは不登校。不登校の子どもたちが集う、とある機関へ週に一度お邪魔していました。ある時、卒論を指導してくださった精神科のドクターから、不登校の親の前で講演をしてほしいと言われました。
その時、思ったんです。そんな大それたことはできない、恥ずかしいし、自信もないし・・・何よりも偽善的で自己満足にすぎないんじゃないか?と。
ボランティアを偽善、自己満足などの否定的な言葉をよく目にします。たぶん、当時のその様に感じているところがあったと思います。当時の自分は、寂しい人間だった・・・そんなことを思います。







ドクターにNoと言うことはできませんでした。
心臓が口から飛び出るのではないかと思う程に緊張しながら、話しました。
話しているうちに、涙が出てきました。ご両親の想い、不登校の子どもたちの想いを感じながら、話したからだと思います。何を話したか覚えていません。ただ、話したかったことの半分も話せなかったということと、自分では全く納得のいかないものだったということ、心をこめて話させていただいたことだけは覚えています。
講演が終わった後、ドクターが「良かった!!Mewちゃんの話は、みんなの胸に響いた!!」と仰ってくださいました。ご両親からも、感謝のお手紙が届きました。驚いたとともに嬉しさでいっぱいでした。そして、偽善的、自己満足という言葉が浮かんだことを、自ら恥じました。
・・・そうか、心をこめればこんな私でも誰かの役に立てるんだ。困っている方のために、私のできる範囲で手伝えればいいんだ・・・
そう思いました。















東日本大震災でLED電球は、津波で使用不可能になってしまいました。当時の実行委員は、もうできないかもしれないと思ったそうです。でも、「被災者から元気を与えてほしい」と多くの方の声を受け、街路樹の1本でも2本でもいいから復活させようと実行委員は決議したそうです。そこには鎮魂の想いというものもありました。
震災のその年にも開催できたのは、各地の支援があったからなのです。これもボランティアの神髄ですね。自然と助けたいという気持ち、また盛り上がってくださいね・・・の想いを感じます。
そんなたいへんな経緯があったけれど、また今年も見事なイルミネーションを見せてくれたのですね。









サンタさんやトナカイさんの恰好をした人達が、私たちの目を楽しませてくれます。
イルミネーションを観ている人たちが手を振り、それに応えるサンタさんやトナカイさん。
素敵なコミュニケーション。
これも、素敵なボランティア・・・・・












輝いているのはイルミネーションだけじゃないの。
全ての人が輝いていましたよ。






























何かをしなくてはいけないではなく、
自分のできることを、自分のできる範囲で、
気負うことなく、自然体で・・・
大学時代の私に言ってあげたい言葉。ボランティアっていいものだよって。








目に見えるものだけが輝いていたんじゃない、
目に見えないものだって、同じように輝いていた。
そんなことを思った、クリスマスの夜でした。



※明日から数日間、留守にしますのでコメント欄は閉じさせていただきますのでご了承くださいませ。
というわけで、またブログ訪問が滞ってしまいます。ごめんなさい。帰宅後、ゆっくり読ませていただきますね。


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