中国語でドラマを見る-大明按察使 #4 | あさひのブログ
「大明按察使(全30話)」のあらすじ。
ざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

* * * * *

[第九集]
呉知府は周新にある未解決の事件を相談する。それは三年前の馮家の白骨事件だ。
馮家の古井戸を再利用しようと掘り返していたところ、人骨が出て来た。馮公は下男らに口止めして骨を山に埋めさせるが、噂は漏れて、ある日儲夫人が一年前に失踪した自分の夫は馮公に殺されて井戸に捨てられてたと直訴してきた。呉知府はこの事件を余人傑に担当させた。余人傑は馮公が埋めた骨を回収し精査。そして被害者は殺された後に井戸に捨てられ、馮公がそれを隠していたとして逮捕・拘留している。

周新は改めて白骨について余人傑の見解を聞く。骨は完全に揃っており外傷はない。井戸に落ちて溺死した場合は頭蓋骨内に泥が入るがその跡は見られないため、殺された後に井戸に捨てられたと推定される。だが周新は、この辺りの井戸は土の粒子が大きく水の濁りは少ないため溺死した場合もあまり泥は入らないだろうと考える。さらに死体は通常なら一年程度で白骨化するが、井戸内は温度変化が少ないため完全に白骨化するには少なくとも三年はかかる。つまり一年前に失踪したという男・儲十方ではないと考えられる。ではこの白骨は誰なのか。そして儲十方は今どこに…?

[第十集]
周新は思琪に、馮家に出入りしていた者を探すよう命じる。
[ここからネタバレ------思琪は小榔頭と一緒に街で聞き込みをし、儲十万が失踪した頃にとある小料理屋の女主人が別の村に店を移転させたと知る。思琪はその店を訪れ、女主人の後をつけると、案の定そこには彼女の情夫…儲十方がいた。
儲十方は呉知府の前に引き出される。儲夫人は夫が女を作って逃げたことに怒るが、馮公に冤罪を着せてしまったことに気づき夫と共に許しを請い平伏する。
-----ここまで]

事件は解決したかのように見えたが、周新は馮公を釈放するのは早いと言う。白骨が井戸から出て来たのは事実。この骨の正体をつきとめねばなるまい。
余人傑は再度馮家を訪れ井戸周辺を検証する。すると近くに一本の縄があり、辿っていくと大岩に結び付けられている。馮家の執事に訊くと、おそらくこの家の前の持ち主がしたことだろうと言う。

思琪は儲十方の件で功を建てたため昇進する。小榔頭は武術に長け推理力もある彼がどんどん出世していって遠い存在になってしまうようで寂しい。そこで彼と兄弟の契りを結ぼうと持ち掛けるがはぐらかされたため嫌われていると思い込み傷つく。
周新は思琪に個室が与えるが、そこはまるで女性の部屋のように綺麗に整えられていた。周新はすでに思琪が男装の麗人であることは見抜いていた(ってそりゃそうだろう、見たらわかるわ!)。そして侠客(※一般にお国に逆らい官吏と戦う)だった彼女が官職につく意図を問う。思琪はただ成り行きに任せて生きていくだけだと答える。彼女の胆力と聡明さを気に入った周新は、彼女らの敵、段無極を倒すのに協力しようと言うのだった。

[ここからネタバレ------馮公の屋敷の以前の持ち主は菓子屋だったらしい。思琪が街で聞き込みをしたところ、その菓子屋は袁という旦那が経営しており、鶏のように出っ張った胸の会計士がいたらしい。そういえばあの白骨は肋骨が鳥のもののように曲がっていた…思琪は余人傑と共に移転した袁の菓子屋へ。余人傑が袁店主を引き付けている間に思琪は奥へ入ると果たして会計士の妻・劉夫人がいた。そして彼女が夫を殺害し井戸に隠したのだろうと追及する。-----ここまで]

[第十一集]
[ここからネタバレ------菓子屋の袁と劉夫人は呉知府の前に引き出される。劉夫人は事の真相を吐く。
劉会計士が店に妻を呼んだ時に偶然袁店主がやってきて、彼女にひと目惚れし執拗に関係を迫った。劉夫人は断れずに不倫関係が続いたが、やがて劉会計士に知れることになる。袁店主は彼に手切れ金を渡すと偽って撲殺、その遺体を井戸に捨てて封印した。そして屋敷を売る際には馮公にはこの井戸は使えないと説明した。
引っ越してからは袁店主は堂々と劉夫人を愛人にしたのだが、彼女を家に閉じ込め一切外に出ないように命じ、背くとひどい暴力を振るった。あの時からずっと地獄の日々だったと劉夫人は涙ながらに訴えるのだった…。
-----ここまで]

馮公の容疑は晴れ釈放された。彼に仕えていた使用人らが迎えるが、馮公はすっかり精神が病んでしまっており、空の雲を見ては「白骨だ!」と叫ぶのだった…。

白骨事件の結末に色々と考えつつ酒を飲んでいた余人傑だが、そこへまた段無極が現れる。彼は独自に弟の事件を調べており、弟はその日ある男と懇意になり兄弟と呼び合っていたことを掴んでいた。そしてその男の似顔絵を余人傑に渡し、一刻も早くこの男を探せと脅迫する。

思琪は心苦しくはあったが小榔頭に本当は女であることを明かす。果たして小榔頭は周新や思琪が自分を騙していたとショックを受ける。だが思琪は、彼や皆を騙すためではなく自分の大事な目的のために男装をしているだけで、女でも男でも信頼し合える友人に変わりはないでしょうと諭す。



[A] 周新
浙江の按察使。"鉄面御史"の異名を持つ敏腕監察官。
[B] 小榔頭
周新に仕える小姓。
[C・D] 思琪
武術に長けた男装の麗人。
[E] 余人傑
杭城の衙門の推官。若いが検死の知識が豊富。
[F] 呉知府
杭州の知府。
[G] 馮老八
馮家の主人。自宅の井戸から白骨が出て来たため殺人容疑で逮捕拘留されている。[犯人度★★★☆☆ 普通に怪しい。]
[H] 儲夫人
白骨事件の一年前に失踪した男の妻。馮家に借金がある。[犯人度★★★☆☆ 普通に怪しい。カネ絡んでそう。]
[I] 袁店主
馮老八の屋敷の前の持ち主。菓子屋を営んでいる。[犯人度☆☆☆☆☆ モブっぽい。]
[J] 劉夫人
袁の菓子屋の会計士の妻。[犯人度★★★★★ 美女で非常に怪しい。]

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役者が揃ったせいか、急にちゃんとしたミステリになったぞ。面白い。周新はあんまし活躍しないけど!!(;´Д`)ノ
余人傑がまさか助手役とは思わなかった。意外な所来るなぁ!死亡フラグ撤回。


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