橋下知事 大阪都構想の問題点 2 | 社員と顧客と経営者の幸福

橋下知事 大阪都構想の問題点 2

こんにちは 心のソムリエ 橋本文隆です。

橋下大阪府知事の大阪都構想 その2回目です。

橋下知事 大阪都構想の問題点 1


マスコミでは、府と市の二重行政の解消が大きなテーマとして
取り上げられています。

そして、
「二重行政の解消では一致しているが、段々仲が悪くなった」
「目的は一緒だが、手法が違ってけんかしている」
などと解説されています。

この解説は違っています。

そもそも「二重行政の解消」など、誰に聞いても
賛成するに決まっています。

しかし、「テーマに賛成する」ことと、「目的とする」ということでは、
まったく意味が異なります。

企業でこんな議論の立て方をしていたら、解決策
(ソリューション)は、メチャクチャになります。


おそらく平松市長にとっては、「市民生活の向上」などの方が
主目的であり、「二重行政の解消」などは、そのために必要で
あれば行うという程度のものでしょう。

その意味で、橋下知事が仕掛けたテーマに乗っかって
議論してしまったのは、戦略的なミスという気がします。

橋下知事のプレゼンテーションの上手さは抜群なだけに、
平松市長のプレゼンの拙さも目につきます。


橋下知事にとっても「二重行政の解消」は、市の問題を
浮き彫りにするために使っているだけで、本当の狙いは
そこにはないでしょう。

そもそも、大阪都ができたからといって、大阪経済が
浮上するとは考えられません。

生活レベルが上がるという保証もありません。

そのことは、橋下知事も充分わかっています。

実際問題としては、橋下大阪市長が誕生したからといって、
大阪都が実現することは、まず無いでしょう。


次回は、そのあたりを踏まえて、橋下氏の狙いを
考えてみたいと思います。


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