たたかない子育て NHKあさいち | 社員と顧客と経営者の幸福

たたかない子育て NHKあさいち

こんにちは 心のソムリエ 橋本文隆です。

NHKあさいちで、たたかない子育てを特集していました。

今の日本では、
「たたかないで済めば、それにこしたことはないけど
しつけのためには、たたかないといけないときもある」
と考える人が多いと思います。

ところが、スウェーデンでは30年前から、子どもをたたくことを
法律で禁止しているそうです。

番組では、たたかないでどのように子育てしているのかを
紹介していました。

印象に残ったところをいくつかご紹介しますと、

法律制定時にはスウェーデンでも反対者が多かった。

反対意見は
子どもを叩くことはよくないけれど、教育には必要。

しつけのために、軽い体罰は許される。

しつけにまで、国家が介入するのはいかがなものか。

など。

おそらく、今の日本でも同じでしょう。


賛成者が増えたのは、児童作家リンドグレーンのスピーチ


「暴力はこの世の中にあふれています。

子どもたちは、暴力は自然なものだと信じてしまうでしょう。

だから私たち大人は、暴力以外の方法も必ずあることを、

家庭の中から子どもに示すべきではないでしょうか。」

原文はもっと長いのですが、いい言葉でした。
この言葉が、社会を動かしたようです。



老夫婦の言葉
スウェーデンも昔は、親の視点でしつけていた。

子どもの視点になるのは楽しい体験だった。


子どもの言うことを聞き、子どもの気持ちを考えながら

たたかないで言って聞かせるのが、スウェーデン流の
ような
気がしました。


その他、たたかない子育てを実現できているのは、

・公的にも私的にも、誰かが助けてくれる環境が整っている。
・父親は子育てのために数ヶ月は休暇を取ることが普通。
子育ての楽しさとつらさを夫婦で共有できている。

・たたくのはかっこ悪いと思っている。
・法律でお店にベビーカーが通れるスペースを設けるなど、
 社会が子育てを支援している。

などがあるように思えました。

民主党の子育て理念は、これに近い気がするのですが、
その理念が、なぜ「子ども手当て」という金をばらまく政策に
なってしまうのか不思議です。


コメンテーターの多くは、日本では無理だと感じたようですが、
恐らくスウェーデンでも、
30年前には無理だと思う人が
多かったことでしょう。

人は、見たことがないもの、経験したことがないものは、
無理だと思うようです。

「日本人はスウェーデン人とは違う」
「小さな国だからできるんだ」
「今、日本は経済的に大変だから無理だろう」

などできない理由はいくらでもあげられますが、
そう思っている限り、たぶん変わることはないでしょう。


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