野田総理の巧妙なプレゼンテーションテクニック
こんにちは 心のソムリエ 橋本文隆です。
野田首相は昔からプレゼンテーションが上手いことで有名です。
民主党代表選演説を見ると、実に巧妙なテクニックが使われています。
野田氏は、貧しい農家の話から始めます。
ここで野田氏は、両親の話と自分の話を、(おそらく意図的に)
混在させて話しています。
動画の00:30~01:30あたりを聞いていただくと、両親の話か
野田氏本人の話か、注意して聞いていないと
よく分からないと思います。
なぜそんなことをする必要があったのか?
野田氏はここで、農家の貧しい家で育った庶民派を
印象づけようとしています。
農家の末っ子として生まれ、貧乏であった両親の話と、自分の話を混在させることにより、
まるで野田氏本人が貧しい生活をしてきたかのような感じを与えています。
実際には、野田氏の父親は自衛官であり、格別に貧乏というわけではありません。
しかし、貧しい農家を印象づけることで、庶民派を上手く演出し、しかも、TPPに反対する農協系議員に配慮することも感じさせています。
あるコメンテーターが、「農家出身で庶民的な感じがして親しみが持てる」と発言していましたが、野田さんの狙いが見事にはまっています。
プレゼンテーションを構成するとき、与えたい印象を考えて、
このようにさりげなく盛り込んでみてください。