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allstars in deep sea

息子の修学旅行のお土産

いったい何を考えてセレクトしたのかとみんな思うだろう(笑)
しかーし、確かにボクの琴線に触れている
特に『リュウグウノツカイ』ファンであることを良くおぼえていたなあ(笑)

考えてみれば金ピカの金閣寺キーホルダーを買ってきた中学生の時から比べると格段の進歩
ちゃんと父親の嗜好を考慮しているからね
これが成長というものか

早速、玄関のディスプレイ棚に並べた 『 allstars in deep sea 』
ありがとう、確かにキモチがこもっているよ。 これ以上ないお土産

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軸を愛でるキモチ

お正月が過ぎたので軸を変える

例年ならこの時期、百舌鳥の軸を掛けていた
でも今年は訳あって児玉三鈴さんの孔雀図

大胆な構図、墨絵のストイックさ、表情の優しさ
すべてがお気に入り
花鳥風月とは一線を画すモダンな軸
実はこの軸、ボクが購入した最初のモノ
それだけに思い入れも大きい

美術品の嗜好にはそのヒトの性格が反映される
祖母のコレクションは穏やかで優しい
そしてボクはアバンギャルド(笑)

軸はステキだ
そこには贅沢な時間が流れる
周りの空気を変えるパワーがある
香を焚きながら瞑想しているとポジティブなことしか思いつかない ・・・これは性格かも(笑)

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春を待つコート

梅が咲き始めた

ボクはといえば、春に向けてワードロープの充実に余念がない(笑)
そして今回新たに加わったのはスプリングコート

そもそもロングコートは苦手
しかもクルマの移動が多いボクはいちいち脱いで座席に置くのは面倒
さらに裏地のないスプリングコートは着る期間が非常に限定される
なーんてことは十分に分かっていた

分かっているのにその流麗なカタチを見るとついつい手が出てしまうミウッチャの魅力
(さらにいうならTさんの強力プッシュ、経験的に彼女のセレクトにハズレなし)

さーて、いつものようにトレッドミル上で、どうやって着ようなんて考えながら
ゆっくり春を待つかな

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ジビエの師匠(後半/生き物のあはれ編)

前回、小学校の担任に人間ドックで再会したこと
そして彼と遭遇した忘れられない事件について書いた
お待ちかねの(笑)後半

彼のワナは比較的単純な構造であったが、それだけに量産性が高く
比較的短時間で3か所に作成、設置することが出来た
そしていよいよその成果を確認する日がやってきた(翌週の日曜だった)

異常に興奮しているボクたちに対し、彼はいつもとかわらないポーカーフェイス
しかしペダルをこぐ速さは明らかに前回とは異なっていた
そしてついに山のふもとに到着した我々は、ものすごい速さでワナに向かった

まず1ヵ所め
たしかにワナはしっかり機能していた
でもかかっていたのは子猫
その哀れな姿は、ぼくらが仕掛けたあとスグにかかり、カラスの餌食になったと思われた
決して鳥葬といった風情ではない、さらし首がもっとも近い状態
キモチが悪くなるものもいた、泣くものもいた
でもボクは興奮していた
自分がしでかしてしまったこと(猫を殺してしまったこと)より
ワナが予想通り機能したことの感激が勝っていたからだ

無言で子猫の死骸を地中に埋める作業が終了した後
残り2箇所を見に行こうとボクが誘って快く返事したものはなく
彼とボクの二人だけで向かうことになった

結果的には、残り2か所のワナも見事に機能していた
かかっていたのはそれぞれハトだった(土バトではない普通のキジバト)
しかし獲物はすでになにものか(コヨーテがいる山ではないので野犬かネコだろう)に奪われていた
獲物がハトだと分ったのは、そこら一面に散らばっていた羽からだ

死骸がない分、救われはしたが、大量に散らばった羽を見るとやはり心は痛んだ
思わず彼の方を向くと、そうなっていることは予測の範囲内であったのだろうか?
あいかわらず無言だ
そうして、行きとはうってかわり、重々しい雰囲気の中ボクらは帰路についた
無益な殺生をしたボクらを神様は許してくれるだろうか?
もう二度とこんなことはすまいと心に誓った
そのとき彼が言った言葉、それは『生き物のあわれ』だった
解説を聞いても正確な意味はわからなかったが、なんとなくは理解できた
心に響く言葉だった

そしてそれから数十年経った
今日あらためて彼の名前を聞き、この事件をまるで昨日のように思い出したわけだ
ちょっとだけ迷ったが、結局声をかけた彼は、かつての不審さが消えすっかり好々爺になっていた
おそるおそる『事件』のことに触れたら彼もしっかり覚えていた
そして彼はそれを「懐しい」と言った

懐しい? ボクはまだその記憶(記録)を消化できていない
彼のトシになれば出来るか?いやそうじゃない、たぶんボクは一生忘れられない

この体験はその後のボクの人生に対し、決して暗い影を落としていたわけではないが
不思議と自分自身に対する死への恐怖がこの日から和らいだ
それは未来への自分の可能性を信じて単純に『死にたくない』と思っていた当時のボクが
誰にでも死は訪れるといったあたりまえのことが理解できるようになったことだと思う
幼年時代から少年時代へと変遷する時期だったのかもしれない

ジビエの師匠(前半/再会編)

今日は人間ドック

待合室にある去年のタウン誌に、ボクの街のケーキ屋とクリスマスケーキが載っており
去年の選択に誤りがなかったか、入念にチェックしていた時のことだ
ボクにとって決して忘れられない、特別な名前が耳に入った
「~さま」
正直ドキッとした、全くの無防備状態、まさかここでこの名を聞くとは
その名は長年にわたって何度も何度も思い出す『忘れられない事件』の共犯者であるからに他ならない
呼ばれた方を向くと、はたして彼はそこにいた

彼はボクが小学校4年の担任、当時23歳、長身で血気さかんなヒトだった
別段フレンドリーであるとか熱血タイプではない、でもなにか特別な魅力があった
放課後、ボクと友人たちは特に誘い合わせるでもなく学校から50m程離れた彼のアパートに溜まった
彼が特になんらかの訓示をしてくれるわけでもディスカッションするわけでもない
友人のあるものはTVを見、あるものは先生の蔵書(エッチな本が多かった)を眺め
またあるものは昼寝をしていた
彼はまるでボクたちがいないかのようにふるまっていた

さすがにその状態はマズイと思ったのか、
ある秋の日曜日、彼はみんなに数キロ離れた山中にある公園までサイクリングすることを提案した
もちろん断るわけがない、小学生は自転車があればどこまでも行く

まったく予想していなかった展開ではない、なにか目的があることはうすうすわかっていた
そしてそれは普段の彼の言動からなんとなくは想像は出来ていた
しかし山中において実際に披露された彼の才覚はボクたちを驚愕させ夢中にした
それはジビエ捕獲のためのワナの作成である

実際に彼が作成したワナは非常に巧妙であった
簡単に構成を説明すると、それは浅い落とし穴と、
数個の紐によりカラダを縛り上げるリングで成っており
前者は動物の自重で、後者は木の枝を曲げたバネで駆動される
そして獲物である小動物エサを食べに来ると足元が崩れジャンプ出来なくなる瞬間
いくつものリングが捕獲するシステムだ
彼曰く、落とし穴だけではそのまま獲物を捕獲し続けることは難しい(逃げる)し
後者だけでは動物の反射神経に対する駆動力として木のバネではあまりにもヨワい
それらをインテグレートし、はじめて捕獲出来るシステムが完成するとのことだった

ボクらは興奮しそのシステムを都合3カ所に作成した
そしてまだ見ぬ獲物達に思いをはせながら充実感たっぷりの帰路につき
それらを指導した彼に対し畏敬の念を新たにした
普段のスーツ姿からそこはかとなく出て来た特有のオーラの存在が
これらのワイルドな経験の上に立脚していることを認識したからだ
(後半に続く)
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