2014年1月分 | 風まかせのガレージ

風まかせのガレージ

ようこそ。ここは日帰りバイク散歩「風まかせ」のツーリングレポート書庫です。
※バイク雑誌「風まかせ」さん(2006年創刊)と当イベント「風まかせ」(1994年スタート)は何も関係がありません。

今週は雪降るぞ雪降るぞと予報が連呼されていたし成人式前後の積雪ジンクスに当たっちまうのか?と、正直、中止を覚悟していた。 

予報と空の顔色を見比べながら いそいそと出発。今回も余裕をもって都筑PAに到着できた。 

今回はお初のライダーが登場。ようこそ! 

直接会話をする機会はなかなか無い業種の方。今日はよろしくお願いします。

 

「じゃあまずは観音崎で。」 

「固まって走る必要はないです。(車列を)抜けられそうだと思ったり通りたいルートが別にあったら独自判断で行っちゃってください。観音崎で会いましょう。」 

 

順調に横浜横須賀道路を南下。お初の方は途中で下道へ。残ったメンツで進行。

 

道は簡単。実に簡単。ふっふーーん。 

 

・・・・・・・・・・あれ??「フェリー乗り場はこちら」って書いてあるよ?このまま海岸沿いの某カフェに行っちゃうか(ダメデス 

どちくしょー。すんません。まつがいますた。 

改めて観音崎へ。お初の方は既に着いていた。
もももももぉーーしわけありません!

 

 

「この近所に昔 航路の目印のため狼煙を上げてた史跡があるんですよ。行ってみますか?」 

 

お初の方の提案に乗り、案内もお願いして出発。 

道は分かりづらい。右に左に曲がりくねり、行き止まりの気配プンプンで進入をためらう路地へもスイスイ曲がっていく。 この世代のBMWって不思議。その走る姿はまるで軽飛行機。 

 

着いてみれば、知っている人に案内されたり偶然辿り着かない限り、行けそうもない場所だった。夏場は海水浴客で賑わうそうだから知る人ぞ知る穴場なんだろう。 

観音崎と違ってここはちょっと暖かいですねぇ。

その海岸の一角でポツンと覗かせている顔を発見。
命!!  (ちがいます。 

これがBMWさんから教えてもらった史跡。

1650年頃から220年間に渡って灯台として活用されたんだそうな。明治中期に風雨で崩壊。この建物自体は昭和40年代に復元されたものだとのこと。

 

灯台があると言うことは当時から水上交通の要所だった証。現代も沖では ひっきり無しに船舶が行き交う。 

時の帳の向こうへ消え入りそうになりながら今日も沖を見守っています。その足元では200年前から変わらず打ち寄せる水辺が。

辺りが凪いで時折りある日差しで やや暖かい・・・・そんな場所をよく知る種族が ひょっこり現れました。 

 

「ちぃーす」

 「にぃーーーーす」 

種族を超えた会議。人間も会議中。

 

露天会議を終えてフェリー港へ直行。ちょうど船が接舷するところ。間もなく乗船が始まる。 

BMWさんはここで解散。参加ありがとうございました! 

 

この航路にはもう何度乗っただろう?バイクに乗るまでその存在すら知らなかった。

世界の車窓ならぬ、世界の船窓から。石丸謙二郎さんの声で再生を。(笑) 
♪~・・・(BGM

「もちもちパンは温めるといいよと教わりました。 」

「人の営みが織りなす体温。その横糸を渡し続ける穏やかな眺めは、まどろみのように今日も流れていきます。」

♪~・・・(BGM 

 

船から降りて ひと言。「腹減った。」 

飛び込みで海の幸。思いつくまま板前さんに声をかけて握ってもらった。うんまーー! 

エネルギー充分!!走るでぇーー。

 

快走できる心当たりのルートへ・・・・行ったつもりが間違えたらしい。流れは良好だが風景が違う。・・・・あれー?? 

 

すると突然見覚えのある景色が現れた。 

 

「あっ!ここが(そのルートの)一端じゃねぇの?!」 

 

いや待て。よく似た別の場所の可能性もある。一旦通過し予定した休憩地カフェで珈琲を飲みながら地図で確認。そうだよ、この道だよ。 

復路でそこを通ってみた。うんうん、ここだよ!いやっほーっ!

 

シメは珈琲に夕陽を落として飲もう。「岬」へ。 

一目散で向かったら一応間に合ったものの、太陽は雲の布団に くるまっちゃってて見えない・・・・って、お店あったとこが工事中なんですけどー。 

・・・・・・何か様子がおかしい。 
 

プレハブ店舗が移動してて・・・営業してるらしい。工事してるのは改築??え?セットを作ってる??え?何それ? 

映画化だって??主演が吉永小百合さん?!ちょっとちょっと!今年の秋に公開ですとー?! 

すごい展開になってます・・・・・・。

ママさんはいつもと変わらずでした。お店で原作となるお話の本を売っていて、売り上げ好調だそうな。 こちらはいつものように珈琲で暖を取ってからバイクに火を点した。

 

対岸の闇ではチラチラと無数に煌めく営み。家族のため、社員のため、自分のため、みんな今日を生きている。 

夜空には星々の またたき。それを反射した我が目の光はあの星から見えやしない。あの星から見た地球は何等級の星なんだろう。 

 今回はこの辺で。