産業廃棄物の処理や土壌の原状回復など、将来必要になる環境対策費を引き当てる企業が増えています。

2008年度(08.4月~09.3月期)の有価証券報告書を集計したところ、「環境負荷」ともいえる引当金の総額は

1785億円と07年度より60%増


最高額の246億円を引き当てた新日本石油など素材関連が多いです。


環境対策引当金

将来発生する可能性の高い環境に関するコストを見積り積み立てた金額で、

貸借対照表の負債の部に計上。

「環境負債」とも呼びます。土壌汚染対策やアスベストの除去、PCB処理、

販売した製品のリサイクルの費用などが上げられます。


環境関連の引き当て金額の上位10社


 1位 新日本石油          廃鉱費用        246億円


 2位 国際石油開発帝石     廃鉱費用        141億円  

 3位 古河電気工業        環境対策        136億円

 4位 三菱マテリアル        環境対策        125億円

 5位 三井化学           環境対策          119億円

 6位 西日本旅客鉄道       環境安全対策      101億円

 7位 NEC              リサイクル費用       67億円

 8位 日本板硝子          環境対策          65億円

 9位 富士通             リサイクル費用 57億円

 10位 石油資源開発        廃鉱費用           57億円


「廃鉱費用引当金」とは、石油や天然ガス開発で使う設備について、

採掘する権益が切れて生産終了後に原状回復するための費用


(記事参考:日本経済新聞 8/7)



スゴイ数値ですね~

モノを生産し利益を得る行為は

こんなにも地球を傷づけているのかと

実感しました。


by Sol-kun