芋煮会をやろうってなった時に
「宮城版と山形版と両方作って食べ比べしよう!」

と思いついたはいいが
基本同じ具材で”豚肉&味噌”と”牛肉&醤油”
ぐらいの浅はかな感じで準備を進めてきた。

もっと言うと100人規模の寸胴で作るからダシなんかいらないっしょ
なんて軽く考えていたのだが随分裏目に出ました(笑)

双方、オラが郷土料理へのこだわりは強く
”調味料の銘柄”までこれ以外ありえない!!という一品がございました。

朝の叩きつけるような雨が嘘のように
10時頃には見事な秋晴れ、絶好の芋煮会日和!

和やかな雰囲気で芋煮作りが始まりました(^^)

そーいちろーのブログ-準備01
そーいちろーのブログ-準備02
そーいちろーのブログ-準備03

前日、野菜の全てを手配してくれたキューちゃん(心から感謝!)
に里芋20kgを見せてもらった時には「これ全部皮剥くのか!」と
途方にくれましたが、仮設のおかぁさん方、仙台チーム、山形チーム
あっという間に野菜の下ごしらえ完了してしまいました(笑)さすが!

そーいちろーのブログ-宮城版

芋煮宮城版は
里芋、豚肉、味噌、ごぼう、ニンジン、白菜
大根、長ネギ、こんにゃく、しめじと具沢山!!


そーいちろーのブログ-山形版

芋煮山形版は
里芋、牛肉、醤油、長ネギ、こんにゃく
とシンプル。料理酒と砂糖で繊細かつ大胆に味付け。

そーいちろーのブログ-お待ちどうさま

昨日の雨で運動会が順延になったため(?)
今日は午前授業だった小学生たちも
グッドタイミングで帰ってきていざいただきます!

そーいちろーのブログ-いただきます01
そーいちろーのブログ-いただきます02

地元の人たちには毎年これがないと!
というような恒例行事のようですが
僕は初めて食べました。

これは美味い!
みんなで青空の下で食べるのが
さらに美味さを倍増させる。

仮設の自治会長さんが
「外で作って外で食べるのが芋煮会だ!」
と言ってたのにも納得。

そーいちろーのブログ-広報部長

豪快に食べる”広報部長(小学3年生)”
みんなに芋煮の完成を知らせて回ってくれました。
お疲れ様!

そーいちろーのブログ-カレー

山形秘伝(?)の具のなくなった汁に
カレーとうどんを入れてカレーうどんに!!
これがまたまろやかで美味い!!

そーいちろーのブログ-行列

行列ができました。

そーいちろーのブログ-お茶目

おかぁさんキュウリの漬物口に
カメラ目線でポーズ、お茶目(笑)

みんな笑顔で大成功のうちに終了しました。

「また来年もぜひやりましょう!!」
と多くの人に言ってもらえたんで
自分のレギュラー年中行事に加えようと思います。

美味しい食べ物は人を幸せにするなぁ
と改めて思った一日でした。

手伝ってくれた皆様
本当にありがとうございました!!
宮城と東京で何度も電話のやりとりを繰り返し、準備すること一ヶ月。
結局当日までどんな感じになるかイメージできませんでしたが・・・・

フタをあけてみれば凄いイベントになってました(笑)

Jazz De お食事 と銘打って
Jazz For TOHOKU、大谷哲範らミュージシャンと
”美味しい食べ物届け隊”の提供する音楽と料理
それを渡波の人たちに楽しんでいただく企画。

当日は渡波だけでなく石巻各地から多くの人にお越しいただきました。

そーいちろーのブログ-jazz
2組のミュージシャンのセッション。
即興の演奏は鳥肌ものでした!!


そーいちろーのブログ-lunch
食欲の秋にぴったりのイタリアン!会場中を
美味しそうなにおいが満たしてました(^^) 


「3/11以来、長靴はいて、泥カキして・・・こんな楽しいことはなかったよ、ありがとう」
と言ってくれたお客さんの言葉に胸が熱くなりました。


今回のイベントに当たっては多くの専門分野のスタッフが持てる力を
余すことなく発揮してくれたおかげで大成功に終わったかなと思います。
ほんとうにみなさんありがとう!そしてお疲れ様でした!!

またやりたいね!寺さん

8/16~21で6度目の宮城入り。
今回は関東中心に集めた家電を
事前に自宅避難者の方を対象におこなった
アンケートを基に配ってきました。


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初日は4tトラック二台で配ったので
大型運転できない自分は中古で
汚れを落とせてない家電を磨くグループで活動。
ついでに電源コードの被服が破れているものなどを交換。

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10人程の作業員のうち自分以外全員知っていた
秘密兵器 『激落ちくん』 画像から分かるな?
研磨剤が入っているのか雑巾で拭く何十倍も早く汚れが落ちる!


初日で集めた分はほぼ全部の家電を磨き終えたので翌日から配達組へ

すべての家がこうというわけではないが
家電を配ったご自宅のなかでまだまだ不便な生活を送られているお宅に
許可をとってお写真撮らせていただきました。こういう所がたくさんあります。

■渡波地区Aさん宅


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床下の泥かきは終えたが大工は九月まで入らず
床板は置いてあるだけ。

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踏むところが悪いと床が跳ね上がるような危ない状態。

■大街道地区Bさん宅

震災後ありえないところに散らばったグチャグチャの車を
撤去する仕事をされていて日々忙しく、自分の家を片付ける暇がない。
Bさんは若くたくましい男性で、まだ水の引かない震災二日目などに泳いで
お年寄り達を助けて回った正義感の強い方だった。
ご家族を避難させご自身ひとりこの家の二階で生活。
市からのお弁当の配給は打ち切りになったという。

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■湊地区Cさん宅

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仏間の床は全部板を剥がして磨いたという。
5ヶ月間かかってやっとこの状態。

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リビングも急ごしらえ。以前の自宅の姿を取り戻すには
まだ時間と労働力とお金がかかる・・・。


■築山地区Dさん宅

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他の地区もだが結局住めるのか住めないのか未だによく分からないので
1階は直すのを諦めている。津波被害を免れた2階部分に電気など
必要最小限の生活機能を復旧。上の写真は本来のリビング。

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浴槽だけ給湯器の側に引っ張りだしてきたのだと。
壁は・・・ない。


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トイレも壁はない。
使えるのかどうかは分からない。

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持ってきた洗濯機はここに設置した。
いままでは洗濯機がなかった。


■東松島地区Eさん宅

老夫婦と犬が住んでいる大きなお宅。
外から見ると立派なお宅も中はこの通り。
とても生活できるスペースではない。

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ボランティアさんがこの穴からもぐって床下の泥かきをしたのだと。浴槽の汚れも落ちない。

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Eさん宅は農家で台所の機能を納屋の外の
水没した軽トラの荷台に持ってきてここで食事を行っている。

北上地区Fさん宅

自作オーディオアンプ好きのFさん。
ご自身の震災直後からの様子を綴ったHPを教えていただいたので紹介します。


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この地域は最近まで支援物資がほとんど届かなかったらしい。


同じく北上地区Gさん宅
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この辺りの地域のリーダー的存在。
周囲の人に声を掛けながらお互いの片付き加減などを
報告しあってなんとか今の状況までたどり着いた。
しかしFさん宅のようにまだまだ壁も床もない家が多かった。

ご自宅は滅茶苦茶なのでこちらの倉庫を片付けて生活している。

家電が云々というより一先ずこれが被災地のある側面であるという事実を
多くの人に知ってもらいたいと思う。