「スカイハイ」に乗ってやって来る
「ミル・マスカラス」を…
って事で、今回は「サニー・ビーチ」には話は飛ばず、
マスカラス主演のディープすぎるルチャ映画の紹介を。
「ミル・マスカラスの幻の美女とチャンピオン」。
マッドな科学者がメヒコのミスコンを強襲！
さらわれた美女を救い出せ！
我らがマスカラス＆ルチャ軍団！
一部のルチャ(メキシコのプロレス)マニアにはおなじみの
!?カルトな傑作。
全編に漂ううさんくさい雰囲気と言い、
バッドトリップ成分配合の超怪しげなBGMと言い、
観終わった後には明日の勤労意欲をなくす事受けあいの
クールすぎる一本。
マスカラス打倒に燃えるマッドサイエンティストが、
ミゼット(コビトレスラー)軍団を従えて、
マスカラスたちの彼女が出場しているミスコンを
襲うところから物語はスタート。
さすがは一流レスラー。
みな美人なムーチョをはべらしています。
もちろん全員マスク着用。
メガネは顔の一部ですどころか、マスクは顔の一部です。
美女奪還のため、パワーアップしたミゼットと大立ち回りを演じる
マスカラス始めルチャドール(メキシコのプロレスラー)たち。
今や、地上波では観る事のできない？コビトレスラーが
画面狭しと暴れまくりです。
マスカラスたちは、かなりソフトタッチにちぎっては投げ、
ちぎっては投げと大奮闘！
ルチャ特有のアクション大爆発！
ＣＧなし！
ワイヤーなし！
スタントも一切なし！
技術がない！
お金がない！
体だけは丈夫！
って訳ではないはずです。多分。
またアクションの見所としては、バイクシーンは必見！
マスクに裸でマント着用と言ったアバンギャルドないでたちで、
ハイウェイを爆走！
暴走族も裸足で逃げ出す威圧感がプンプンです。
ミゼットとのまったりとした激闘は、
ミゼットたちのパワーギレによる全滅で、
ホントにお茶を濁しただけで終了。
一瞬眠ってしまって、何分か見逃してしまったんじゃあないか？
と、思わせるような脱力にも程がある展開です。
何やかんやで、
レフェリーや付き人に何人かの犠牲者を出しながらも、
無事美女を奪還し、エンディング。
みんなの笑顔に包まれハッピーエンド
…って、一応、死人出てるんですけど。
誰も気にせず、ミスコン再開。
能天気で陽気＆世紀末なギャング大国なメキシコのお国柄が
存分に表現されていますね(失礼)。
悩み事を抱えている時、落ち込んでいる時、この映画をご覧ください。
目の前の問題事が馬鹿らしくなりますから。きっと。
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