ネジバナの話題は、1年ほど飛んでいることが「このテーマでの直前記事」でわかってしまう。
ネジバナの花の話に触れなかった年だということが、ばれてしまった。
まあ、そんな年もあるさ・・・。 バカヤロ~~
気を取り直して、後期初日目。
ネジバナが、夏眠を終えて、生長をはじめた。三角で示してあるのがネジバナの株です。三角(ピンク)は宿根からの芽ばえた株で、三角(赤)は実生のように思う。
さて、この実生、いつ花を咲かせるんだろう?来年はまだ難しそうだな~。
ラン科の植物は、種子が小さく、発芽するために必要な養分を種子が賄い切れないために、土壌細菌と共生して、発芽を助けてもらうそうだ。その共生する菌は、Rhizoctonia 属菌(以後、菌根菌と呼ぶ)がいいらしい。ネジバナの種子が菌根菌と共生を始めると、発芽して菌根菌との共生体となって球形のプロトコームを形成する。そして、分化生長して、緑色の葉を形成するようになって、やっと、ネジバナは、独立栄養生物となることができるようだ。ネジバナが生長しても、菌根菌との共生関係を解消することはなく菌根菌の菌糸を周辺の土壌中へ伸展させるためにネジバナは一役買っているようだ。
以前からランの発芽には菌根菌が必須とはいわれていたが、ランの種を特定して、屋外での共生する菌根菌の種を同定したことと、その優占性を解析し、このネジバナの発芽における菌根菌の種類の生態学的研究は、平成4年くらいに解明された新しい事柄のようだ。
この記事は、増原学(ますはらがく)農学博士の博士論文を参考にさせていただいた。
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