子供の頃から、チリメンジャコを食べるときに、1cmに満たないタコやイカの子どもが紛れ込んでいるのを探すのが楽しみだった。「食事中に、行儀が悪い。」と叱られたが、好奇心は負けていなかった。


 数年前から、チリメンジャコの中に混じるイワシの子ども以外の生き物(チリメンモンスター:チリモン)を探し、分類や同定することから、科学的に海を知るというような研究やイベントが始まった。きしわだ自然資料館がその魁だろう。


 少しずつ、話題になって、どんどん広がっている。つい数日前にも、新聞で取り上げられたようだ。調べると、読売新聞の記事 があった。 ちょうど、夏休みの終わり。自由研究に使えるように思う。


 海産無脊椎動物の幼生が主で、魚の幼魚、仔魚、稚魚なども混じっている。


 同じ時期に製造されても、チリメンジャコの生産地によって、チリメンモンスター(チリモン)の種類や同じ種類でも形が違っていたりする。もちろん、同じ産地でも、時期が変われば、種類や形が違う。短期的に、いろんな産地のチリモンを調べるというテーマ、長期的に同一産地のチリモンを調べるというテーマがある。

 その中で、どんな種類のチリモンがどのくらいいるのかという割合を円グラフで書いて、比較するとよい。海水温や海流などを考え合わせると目の前のチリモンの生き様が想像できるだろう。時間がたてば、形がどのように変化していくのかもわかり、チリモンの進化型(ポケモン用語:正式には変態、成長)がわかるだろう。


 ただ少し心配なのは、チリメンジャコという製品の原材料をカタクチワシと限定してしまうならば、チリメンモンスターは異物であり、異物混入を楽しんでいるという見方もできる。ボクとしては、この考え方を否定したい。チリメンジャコは、縮緬状になる雑魚と捉えるべきで、釣り針やプラスチックのかけらなど人工物の混入を異物混入として捉えてほしい。

 あと、チリモンを探したあとのチリメンジャコを粗末にせずに食べてほしい。基本、チリメンジャコは食べ物である。食べ物を粗末にしてはいけない。



 新聞記事は、こちら ⇒ 読売新聞の記事


 チリモン関連ブログは、こちら ⇒ 見て、見て、チリメンモンスター

 

 


どれでも、下のバナーをポチッっとクリックしてください。更新の励みになります。

人気blogRanking 自然科学へ  にほんブログ村 科学ブログへ  くつろぐブログランキング

別のウインドウで開きます。