アンフュージョン | Die Ruine der Walhalla

Die Ruine der Walhalla

In dieser Ruine findet man nichts.

平成の初め頃、本郷弓町の某レストランでのこと、メインを食べ終わってデセールの注文を取りにきたギャルソンに、「フロマージュはありませんか?」と訊いたら、「少々お待ちくださいませ。」そして暫くして、「申し訳ございません。フロマージュはご用意しておりません。」


どうやらこのギャルソン、フロマージュの意味が分からずに、奥へ行って確認したようである。(笑)


そんな時代に、デセールが終わって、「コーヒーは如何ですか?」と訊かれた時に、「アンフュージョンはありませんか?」と言ったら、また暫く待たされて、結局ある筈がない…ということになったであろう。


最近では、小さなレストランでもアンフュージョンくらい置いているところが少なくない。もっとも、フランス式のアンフュージョンではなくて、カモミールやら何やらの、所謂ハーブティーだったりすることもあるのだが…。フランス料理店を標榜しているのなら、tilleul と verveine くらい、カルフールへ行って買っておいて欲しい…。


そのカルフールも潰れて久しいが、その末期に一時期経営を引き受けたイオンが、一部の商品をいまだに輸入して販売しているのは有り難いことである。しかし、少なくとも明○市なんて田舎の店では売れるはずがない。カルフールも明○店が真っ先に閉店に追い込まれたのである。


その明○市内某所のイオンで、見切り品コーナーにこんなものがあった。賞味期限は1年以上ある。

Castelli in Aria-Tilleul miel et verveine orange

ほぼ半額になっているのだが、このレシートの表示、もうちょっと何とかならないのだろうか?

Castelli in Aria-recu

Tilleul が菩提樹、verveine がクマツヅラ、確かに日本語に訳せばそうなるのだが、アンフュージョンを飲む時に、菩提樹とかクマツヅラとか言わないだろう…。