ご存知、ミシュランのギッド・ルージュ。左が1991年版、右が最新版。
昔は小さな字でコンパクトに詰め込まれていたが、星の付いたレストランの料理やワインをほんの少し紹介している以外は一切説明がなかった。星の付いたレストランの中でも特筆すべきものについては、《 Ancienne maison... 》と説明があるが、ごく稀である。
今は全てのホテル・レストランに3~4行ずつ説明があり、ホテル内の主要なレストランは別に取り上げるようになった。字も大きくなっている。
その結果、ページ数が5割増になり、すっかり重くなってしまった。昔は電車やバスを使った旅行でもこれを持ち歩いていたが、今はレンタカーを使った旅行でないと持って行く気がしない。
あ、ミシュランは車のタイヤを作る会社で、ガイドブックを作ることで車を使った旅行者を増やし、その結果タイヤの売上を増やすというビジネスモデルであった。ということは、本が大型化するのは正しい経営戦略なんだ。(笑)