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ソフト iPad、これなら使える! 手書きアプリに専用ペンまで作ったMetaMoJiが目指すもの

 紙に手書きするようにタブレットでもスラスラと文字入力ができたら――タブレットユーザーであれば一度は思うかもしれないこの望みを現実化したアプリがある。それが、MetaMoJiが2011年2月に発売した「7notes for iPad」(以下、7notes)だ。同社はジャストシステムでPC向け日本語入力システムを開発した浮川和宣社長率いる企業で、7notesにも搭載している手書き日本語入力システム「mazec」などを開発、提供している。

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 6月にはiPhone向けの7notesを、10月にはiOS端末に最適化したスタイラスペン「Su-Pen(スーペン) P101M-AS」(以下、Su-Pen)を発売。7notesユーザーのみならず、スタイラスペンを求めるユーザーから書き心地、耐久性において高評価を得ている。ソフトウェア開発企業でありながら、タブレットでの心地よい手書きを求めてペンまで開発してしまったという辺りにも同社の手書きへの追求レベルが相当なものであることを感じる。

画像:7notesを使ってみたところ、ほか(http://bizmakoto.jp/bizid/articles/1112/22/news006.html)

 iPadを始めとするタブレットは、一般消費者の利用に加えてビジネスシーンでの活用も期待されている。その際にネックとなるのが、やはり文字入力(快適な手書きができない)の部分だ。7notesであれば、アプリを起動して手書き入力して保存、場合によってはEvernoteなどの外部Webサービスに転送――といった一連の動作がタブレットまたはスマートフォンで全てできる。

 手書きした文字やテキストは、テキスト(TXT)や画像(JPG)、ドキュメント(7notes、PDF)の各形式に保存が可能。入力方式は、手書きと手書きをテキスト化したものを交ぜ書きできる「mazec交ぜ書き変換入力」、手書き文字をそのまま入力できる「書き流し入力」、キーボード入力を使ってテキストを入力する「キーボード入力」の3つを用途に応じて使い分けられる。

 書き流し入力は1文字ずつの拡大縮小が可能で、色を付けたり、飾り文字ができる。取りあえず書き流しで手書きしておいて後からテキストに変換したり、あえて手書きのまま残したりと、用途に合わせて文字を保存しておける点が便利だ。

●7notes×Su-Penが生み出す快適な手書き入力

 冒頭で紹介した通り、MetaMojiが目指すのは紙に手書きするような感覚をタブレットの文字入力でも実現することだ。最初はアプリ(7notes)開発から始まり、7notesをもっと快適に使うことを求めているうちにスタイラスペン(Su-Pen)に行き着いた。

 浮川社長によると、7notesとSu-Penの組み合わせでタブレットに手書きした人のほとんどが「おおー」と声を上げて感動するという。実際に筆者もその組み合わせで書いてみたのだが、ほとんど力を入れずに、しかも滑らかにタブレットに文字を書けることに感動した。

 7notes側の感度もそうだが、Su-Penのほどよい重量と持ちやすさが文字を書くというストレスを生み出さず、むしろもっと書いてみたいと思わせる使いごごちがある。以前プレスチック製のスタイラスペンを使っていた際に時々起こっていた、つっかかる感もない。

 筆者は7notesとSu-Penを使い始めてまだ2週間ほどだが、浮川社長は「2、3カ月経って、慣れてきたころにこの製品がいかにストレスなく手書き入力ができるものかが分かる」と話す。類似の他製品と比べるわけではないが、使い続けてこそ利便性を実感できるものなのだという。

●なぜあえてタブレットで手書きなのか?

 手書き文字をデジタル化する行為は、ここ数年でスマートフォンやタブレットのユーザーを中心に割と定着した感覚がある。その裏付けとして手書きメモをスマートフォンで撮ってデジタルデータ化する製品は「ショットノート」や「キャミアップ」「KYBER SmartNote」など、多くのメーカーが発売し、人気商品となっている。

 そう考えると7notesのアプローチは、それらとは異なる位置にいるように思う。他の製品がノートに手書きするのに対し、7notesはタブレットやスマートフォンに直接手書き入力する。7notesをインストールした端末さえあれば、手書きのデジタル化ができるからだ。さらに快適な書き心地を求める場合には、Su-Penのようなスタイラスペンを用意するだろう。

 なぜあえてこの方向性に行き着いたのか。浮川社長に7notes発売の背景を聞くと、意外にも以前はタブレットの中だけで手書きのデジタル化を完結できるとは思っていなかったという。しかしiPadに出会った瞬間に新しい手書き日本語入力システムのアイデアが次々と湧き、mazecを開発。頭と手で感じる直感や処理速度、スムーズさ、書けない漢字入力を支援する点を重視した7notesを出したことで「これなら使える!」と実感した。

 もちろん最初から完璧に満足するものではなかった。リリースから約2週間後に最初のアップデートを実施し、操作スピードを大幅に向上。それまでネックとなっていた“サクサク感”を出したことでより自信を持った。

 「今後数年はインターネットを使わない生活はありえない。一方で手書き文化、何かを入力するときの最初の一歩は手書きであることが多い。中はキーボードを使えない人もいるし、そうした場合に7notesで手書き入力を使ってもらえたら」(浮川社長)

 ビジネス活用も広がりそうだ。例えば銀行のカウンターに7notesを入れたiPadを置いておくことで、ペーパーレスで誰でも簡単に必要な情報を手書きで入力できるわけである。

 7notesの良さの1つは、手書きした文字を取りあえずそのまま保存して、後から見やすいフォントに変換できること。書くことに集中でき、ノートを取る際に「変換」という行為を意識しなくてよい。これはキーボード入力では難しいことだ。というのも、日本語と英語が混在する文章を入力する場合に手書きならそのまま書けるが、キーボードは平仮名をアルファベットに変換するという操作が必要になる。

 快適な手書き入力を追求し続ける7notesは、11月のアップデートで初のアドオン機能を2つ追加した。1つは手書き英語認識アドオンで、アルファベットの変換をより高精度でできるもの。もう1つは、Evernoteへのアップデートをより簡単にできるEvernote 高機能連携アドオン。保存先を細かく指定でき、複数形式での一括保存も可能だ。

 このアップデートはユーザーの評判が非常によいという。アドオンの購入だけでなく、7notesの新規購入数も増えた。

 「7notesは、これまでコンピュータを使わなかった80代の母でも使える! と言ってくれた。手書きという誰でも直感的にできる行為をタブレットとスマートフォンでもできるようにしたことで、家族や友人、人とのコミュニケーションにも7notesを使ってもらいたい。今後も、誰でも使えて快適な手書き入力を求めて7notesアップデートを重ねていく」(浮川社長)

[上口翔子,Business Media 誠]




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ソフト BBソフトサービス、リモートワイプなどAndroid向けセキュリティサービス

BBソフトサービスは、1つのライセンス契約で複数のOSでセキュリティーサービスが利用できる、マルチデバイスセキュリティーサービスシステムを開発し、「Yahoo! BB」および「SoftBank ブロードバンド サービス」会員向けに提供を開始した。

「BBセキュリティ powered by Symantec Plus」(月額利用料金1ライセンス598円)を利用すれば、追加契約なしでAndroid搭載端末向けセキュリティーサービスが提供される(一人につき1台のAndroid端末にインストールできる)。

Android端末向けセキュリティーサービスは、遠隔地から個人情報を消去できるリモートワイプ機能、紛失した場合に端末の場所を特定する機能、悪質なアプリやスパイウェアを削除する機能のほか、迷惑着信や迷惑SMSの拒否機能などを提供する。 対応のAndroid OSは、Android 2.0/2.1/2.2/2.3/3.0。

また、同社では今後このシステムの汎用化を行い、セキュリティ分野だけでなく、ソフトウエアサービスでも、マルチデバイス対応のサービス拡充を積極的に行っていくという。

[マイコミジャーナル]



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ソフト ソニーCSL、スマートフォン用「萌家電」アプリを秋公開

 ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)と大和ハウス工業は、スマートフォンのアプリを介して家庭内の機器を連携/制御する「スマートハウス」事業で協力する。

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 ソニーCSLは、スマートフォンアプリを使って、ゲーム感覚でAV機器やエアコンなどを制御するシステムを開発し、BRAVIAやBDレコーダを操作可能なリモコンアプリ「萌家電」を2011年秋に公開予定。同時期に、キャラクターゲーム制作の機能を持った開発言語の「Kedecot」(カデコット)も公開する。

 「萌家電」には、家電を“擬人化”した複数のアニメキャラクターが登場し、テレビやレコーダ、エアコンなどの操作をはじめ、上手な使い方をアドバイスされたり、機器のアップデートを促すといった操作がゲーム感覚で行なえるという。対応スマートフォンは、Android端末を想定。iPhone向けに提供する予定は現時点では無いという。

 大和ハウスは、「エコーネット」など国内の標準規格をベースに、簡単な命令で家電・設備機器を制御する「住宅API」(機器制御開発ツール)を開発。メーカーや機器の違いを意識することなく、様々な企業/ユーザーがサービス開発を行なえる共通ソフトとして提供し、例えば照明を制御するiPhoneリモコンや、玄関先のデジタルフォトフレームからの施錠/消灯といった機能を想定。同社の「省エネルギー住宅」への搭載を目指し、研究開発を行なうとしている。

 システムの実用化に先立ち、上記の技術を体験できる公開実験を、7月8日~9日の2日間、東京・水道橋の大和ハウス東京ビル併設「D-TEC PLAZA(ディーテック・プラザ)」 で開催。参加には予約が必要でサイト内で予約を受け付けている。

 7日に行なわれた記者発表会では、萌家電で“ブルーレイ”役として登場し、「萌家電大使」にも任命された声優・水瀬いのりさん(ソニーミュージックアーチスツ所属)が“ブルーレイ”の衣装で登場した。

■ 家電の擬人化キャラで、ストーリーを楽しみながら操作

 「Kedecot」のプラットフォームにより、スマートフォンでストーリーゲームをしているような感覚で家電をコントロールすることが可能。

 テレビやBDレコーダ、扇風機、エアコンといった機器をそれぞれ擬人化し、ストーリーを楽しみながら操作できるほか、賢い使い方などが学べるという。アニメキャラクターの声は、前述の水瀬いのりさんのほか、ぷろだくしょんバオバブ所属の声優が参加しているという。

 例えば、今回行なわれたデモの一つ「扇風機ギャルゲーリモコン」では、扇風機のキャラクターと一緒に遊園地をデートをしているというシチュエーションで、どのアトラクションに乗るかによって風量が変わる。今回は分かりやすく「ジェットコースター」なら[強]、「メリーゴーランド」なら[弱]という設定となっていた。なお、音声などを伴わないシンプルなリモコン画面も用意する。

 「ブルーレイとウォークマンドック」のデモは、BDレコーダなどで再生したコンテンツと、関連したコンテンツをレコメンドするもの。BDのアニメキャラクターが再生した映画に対し、音楽プレーヤーのキャラがサウンドトラックを勧める。これを購入すると、登場キャラの2人が同じコスチュームアイテムを手に入れるといった特典が提供される。

 「ブルーレイ」と「テレビ」の連携は、動作のリクエストを「言葉を使って頼む」形で表現。2人は“腐れ縁”という設定になっているなど、機器の連携が人間関係になぞらえて表現されており、機器同士の複雑な動作なども、擬人化によりわかりやすく説明できるという。

 「空調機たちの夏」では、扇風機とエアコンの2つをうまく組み合わせて、両方の電気代の合計が設定値よりも小さくなったらゲームクリアとし、キャラの2人が結婚。すると、リモコンに協調操作の機能が加わり、両方の機器が同時に動作するようになる。

 「病気になる家電」のデモでは、家電にアップデートの情報が提供されると、キャラが“病気”状態になり、病院に行くことを許可するとアップデートされて帰ってくる。家電を擬人化することで、ソフトウェアアップデートという操作をあまりやりたくないという人に対しても、キャラを介してその心理的負担を下げることができるという狙いがある。

 なお、今回用意されたデモ以外にも、お風呂のお湯を節約するとバスタブと給湯器のラブシーンが見られる「禁断の関係」や、フォトフレームがかけているメガネをはずすと、いきなり家の照明が落ちる「眼鏡は顔の一部」、ウォークマン用ドックが鼻歌に夢中になりすぎて、しばらくリモコンが効かなくなる「歌うウォークマンドック」といった、遊び心のあるストーリーも用意されている。

■ 「家電は機能性のあるゲーム機」。“いじれる化”が武器に

 今回のプロジェクトは、大和ハウス工業におけるスマートハウス(住宅API)の研究と、ソニーCSL が取り組む「生活空間エンターテインメント」の研究成果が、経済産業省クールジャパン室の仲介で一つになったもの。コンテンツ開発のプラットフォーム技術については、今後、様々な企業やユーザーが利用できるよう公開していく予定となっている。

 ソニーCSLのアソシエイトリサーチャー 大和田茂氏は、Kadecotシステムについて「擬人化を通じて、人と家電、人と住環境の新しい関係を模索する場。ゲームを通じて遊びながら、いろいろなサービスを実現するもの。擬人化自体は、いろんなシステムが提案されてきたが、昨今の技術、特にスマートフォンの進化によりこれまでとは違った見せ方、違った可能性が見え、利便性が上がってきた」と説明。

 世界的に技術レベルが上がって、様々な国でハイクオリティな家電が作られるようになった現在、差異化を図るには「感情に訴える部分を突き詰めていくことが大事。“家電は機能性のあるゲーム機”」との考えを示した。

 一方、これまでは、インフラ整備の問題などで、ネット家電の利便性を体感することが難しかったが、「スマートフォンが普及し、さらにスマートフォン上のリモコンで様々なことができるようになったことから、一つのスマートフォンに複数の家電をコントロールできるソフトを一つ書けば、複数の家電が協調する家電が簡単にできるようになった。これは大きなブレイクスルー。その中で一番大事なものは家電ネットワークの“いじれる化”。システムを公開することで、一般ユーザーが楽しみながら家電ネットワークをいじれるようにすることが、このプロジェクトの最大の特徴」とした。

 「萌家電」のアプリは、当初は一つ一つの機器を操作できるリモコンとして提供。最終的にはネットワーク化して、1つで複数の機器に対応できるようにネットワーク化するという。大和田氏は、今回の萌家電のほかに、登場キャラクターが全てブタという「ブタ家電」の構想もあることも明かした。

 これまで15年以上「スマートハウス」に取り組んだという大和ハウスとしては、なかなかそのコンセプトが定着しなかったことに課題を感じていたという。

 同社の技術本部総合技術研究所ICT研究グループ主任研究員の吉田博之氏は、「これまでは、ハードウェアの開発優先で取り組まれていたが、ユーザーベネフィットとしては、“外出先からエアコンを切る”など内容が似たり寄ったりだった。今回はそれを逆転して、ユーザーが欲しい機能を実現するために、今ある国内外の標準規格を採用し、サービス内容で競争したい。そのために、各企業が使える共通のソフトを作った」とした。

 今回のシステムでは、エアコンや扇風機など、現在の市販製品ではそのままネット接続できない機器も含まれているが、製品に直接ネット機能を載せるということだけでなく、赤外線を使った操作や、ACタップを介した電源連動など現在の技術を活用する形で実現に取り組むという。

 ソニーCSLとの協力について吉田氏は「これまで、ネットワーク接続できる家電・設備が少なかったのは、各社が“お客様に魅力的なサービスを思いつかなかった”から。欲しいと思ってもらえるサービス像として『エンタテインメントの切り口』を付加する。それは大和ハウスだけでは実現できなかった。ソニーCSLの技術を融合して、新しい提案ができるのでは」と述べた。


【AV Watch,中林暁】

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