僕の贈り物

作詞 作曲 小田和正

◯4thシングル(1973.2.20)

◯1stアルバム『僕の贈りもの(1973.6.5)収録

◯1stベストアルバム『SELECTION 1973-78(1978.5.5)』収録

◯1stセルフカバーアルバム『LOOKING BACK(1996.2.1)』収録

◯ベストアルバム『i(ai )1969-1989 ALL TIME BEST(2006.12.6)』収録

◯オールタイムベストアルバム『あの日 あの時(2016.4.20)』収録

ファースト・アルバムのタイトル曲で先行シングル。和製カーペンターズと呼ばれていたオフコース最初期の代表曲。

「冬と夏の間に春をおきました。だから春は少しだけ中途半端なのです。この頃はなんとなく心楽しくて、知らないうちに誰かを好きになったりします。それでも好きな人ができなかった人のために、この歌は僕からあなたへの贈りものです。」

 

②別れの情景(1)

作詞 作曲 小田和正

◯2ndアルバム『この道をゆけば/オフ・コース・ラウンド 2(1974.5.5)』収録

◯1stベストアルバム『SELECTION 1973-78(1978.5.5)』収録

セカンド・アルバムの収録曲で最も有名な曲。曲の構成、アレンジ、メロディーが秀逸な名曲。

「あなたに会った頃が嘘みたい。さよなら、安らぎが欲しい。あなたの好きな、あの歌が思い出せない。季節はめぐり、色あせた日々よ。ひとりにして、ひとりに。」

 

③青春

作詞 作曲 鈴木康博

◯1stライブ・アルバム『秋ゆく街で/オフ・コース・ライブ・イン・コンサート(1974.12.20)』収録

◯4thアルバム『SONG IS LOVE(1976.11.5)』完成バージョン収録

◯1stベストアルバム『SELECTION 1973-78(1978.5.5)』新ヴォーカル版収録

※メインボーカルは鈴木康博

初期の鈴木康博作品の代表曲のひとつ。

「さようなら、若者。めぐり逢った人とのふれあいに、喜びは孤独を忘れさせ、悔しさに涙をこらえ、この住みなれた街に思い出を残して出てゆく。ふるさとを捨ててきたように、この街も捨ててゆくのか。」

 

④眠れぬ夜

作詞 作曲 小田和正

◯7thシングル(1975.12.20)

◯3rdアルバム『ワインの匂い(1975.12.20)』収録

◯1stベストアルバム『SELECTION 1973-78(1978.5.5)』収録

◯ベストアルバム『i(ai )1969-1989 ALL TIME BEST(2006.12.6)』収録

◯オールタイムベストアルバム『あの日 あの時(2016.4.20)』収録

初期の傑作アルバム『ワインの匂い』からのシングル・カットで、オフコースの曲としては初のスマッシュ・ヒット(週間48位)を記録した佳曲。また、後(1980年)に、西城秀樹のカバーがヒット(週間10位)した。

「たとえ君が目の前にひざまずいて、すべてを忘れて欲しいと涙流しても、僕は君のところへ、二度とは帰らない。あれが愛の日々なら、もういらない。愛に縛られて動けなくなる。何気ない言葉は傷つけていく。」

 

⑤ワインの匂い

作詞 作曲 小田和正

◯3rdアルバム『ワインの匂い(1975.12.20)』収録

◯1stベストアルバム『SELECTION 1973-78(1978.5.5)』収録

名盤として有名な3rdアルバムの表題曲。伝説の名曲。

「ワインの好きなその娘はいつでも、いくつもいくつもメロディをつくって、窓から遠くを見つめながら、優しく哀しいピアノを弾いてた。別れた人の思い出を歌にして、涙を流しては口ずさんでいた。初めて二人で歩いた日に、あの娘はささやいた、目を閉じたまま。私はもう誰も好きになることはない、今は。ありがとう、あなたはいい人。もっと早く逢えたら。」

 

⑥愛の唄

作詞 作曲 小田和正

◯3rdアルバム『ワインの匂い(1975.12.20)』収録

◯1stベストアルバム『SELECTION 1973-78(1978.5.5)』収録

◯2ndセルフカバーアルバム『LOOKING BACK 2(2001.5.16)』収録

◯ベストアルバム『i(ai )1969-1989 ALL TIME BEST(2006.12.6)』収録

これも3rdアルバム収録の名バラード。

「いつまでも変わらない心でいたい。時の流れはいつも哀しいもの。ありふれた言葉を並べてみても、あなたへのあふれる愛は伝えられない。泣きぬれて、ただひとり、さみしい黄昏には、恋人よ、振り向けば、優しい思い出をあげよう。」

 

⑦老人のつぶやき

作詞 作曲 小田和正

◯3rdアルバム『ワインの匂い(1975.12.20)』収録

3rdアルバムのトリの曲。鶴瓶含めてファンには思い入れの強い曲。

「大空へ、海へ、故郷へ、私はもうすぐ帰ってゆく。いつまでも空を見上げて、老人は、あの頃を思い出すのだろう。私の好きだったあの人も、今では、もう死んでしまったかしら。」

 

⑧めぐる季節

作詞 作曲 小田和正

◯9thシングル(1976.10.5)

◯4thアルバム『SONG IS LOVE(1976.11.5)』収録

◯ベストアルバム『i(ai )1969-1989 ALL TIME BEST(2006.12.6)』収録

これも隠れた名曲。4thアルバムではダントツの曲。

「あなたがそこにいるだけで、私の心はふるえている。あの甘くやるせないジェラシー。まだ若かった頃。」

 

⑨秋の気配

作詞 作曲 小田和正

◯11thシングル(1977.8.5)

◯5thアルバム『JUNCTION(1977.9.5)』収録

◯1stベストアルバム『SELECTION 1973-78(1978.5.5)』ストリングス・ミックス版収録

◯1stセルフカバーアルバム『LOOKING BACK(1996.2.1)』収録

◯ベストアルバム『i(ai )1969-1989 ALL TIME BEST(2006.12.6)』収録

◯オールタイムベストアルバム『あの日 あの時(2016.4.20)』収録

「さよなら」以前のオフコースの曲では、最もファンの人気が高い曲。アコースティック・ギターの音色とコーラスが美しい。5thアルバムの代表曲。

「黄昏は風をとめて、ちぎれた雲はまた一つになる。あの歌だけは、ほかの誰にも歌わないでね、ただそれだけ。大いなる河のように時は流れ、戻るすべもない。こんなことは今までなかった。別れの言葉を探している。」

 

⑩やさしさにさよなら

作詞 作曲 小田和正

◯13thシングル(1978.4.5)

◯1stベストアルバム『SELECTION 1973-78(1978.5.5)』収録

◯1stセルフカバーアルバム『LOOKING BACK(1996.2.1)』収録

オリジナル・アルバムへの収録はないシングル曲。これまでのシングル同様に、まったくヒットしなかったが、ファンの思い入れは強い曲。

「誰かほかの人のために生きるの? 私は傷ついて息も出来ないほど。僕が作る別れの歌のように、ワインとあなた、僕と迎える夜明け。冬の寒さと安らぎの夜を、分かちあう日々は過ぎて、愛は消えた。」

 

⑪夏の終り

作詞 作曲 小田和正

◯6thアルバム『FAIRWAY(1978.10.5)』収録

◯2ndベストアルバム『SELECTION 1978-81(1981.9.1)』収録

◯1stセルフカバーアルバム『LOOKING BACK(1996.2.1)』収録

◯ベストアルバム『i(ai )1969-1989 ALL TIME BEST(2006.12.6)』収録

◯オールタイムベストアルバム『あの日 あの時(2016.4.20)』収録

週間チャートで初めて10位以内(8位)を記録したアルバム『FAIRWAY』収録曲。これもファンの人気の高い曲。

「駆け抜けてゆく夏の終りは、薄れてゆくあなたの匂い。今日はあなたの声も聞かないで、このまま、ここから帰るつもり。そっと、そこに、そのままで、かすかに輝くべきもの。決して、もう一度、この手で触れてはいけないもの。でも、あなたが私を愛したように、誰かがあなたを愛しているとしたら、ああ時はさらさら流れているよ。」

 

⑫美しい思い出に

作詞 作曲 鈴木康博

◯6thアルバム『FAIRWAY(1978.10.5)』収録

※メインボーカルは鈴木康博

「青春」と並ぶ初期の鈴木康博作品の代表曲。とても上品で爽やかで美しい曲。

「愛する人よ、二人して分かちあう、このひとときが、美しい思い出に、よみがえる日まで、そばにいて。」

 

⑬去っていった友へ-T氏に捧げる-

作詞 作曲 小田和正

◯6thアルバム『FAIRWAY(1978.10.5)』収録

これもシングルにはなっていないが、印象的なバラード。

「あなたが心を閉ざして、この街を離れてから、やがて、また冬。すべてを許しあえた日々も、時は降り積み、今にも埋もれてしまう。あの日のあなたの涙、忘れはしない。ああ、だから…。」

 

⑭心さみしい人よ

作詞 作曲 小田和正

◯6thアルバム『FAIRWAY(1978.10.5)』収録

6thアルバムのトリを飾る名曲。

「ひとりになりたいふりして、誰かそばにいて欲しいくせに。君はなにげなくつぶやく。暮れゆく空に向かって、人間なんて…。心の中までは見えないけれど、さみしいんだろう、君だって本当は。君は、精一杯、誰かのことを、心から愛したことあるのか。」

 

愛を止めないで

作詞 作曲 小田和正

◯15thシングル(1979.1.20)シングル・バージョン

◯7thアルバム『Three and Two(1979.10.20)』アルバム・バージョン収録

◯2ndベストアルバム『SELECTION 1978-81(1981.9.1)』収録

◯1stセルフカバーアルバム『LOOKING BACK(1996.2.1)』収録

◯ベストアルバム『i(ai )1969-1989 ALL TIME BEST(2006.12.6)』収録

◯オールタイムベストアルバム『あの日 あの時(2016.4.20)』収録

週間チャート31位を記録(「眠れぬ夜」(週間48位)を超えた)したオフコース初のヒット・シングル。これまでのオフコースの曲の中では最もポジティブで勢いがある曲。

「やさしくしないで。君はあれから、新しい別れをおそれている。僕が君の心の扉を叩いてる。君の心が、そっと、そっと、揺れはじめてる。愛を止めないで。そこから逃げないで。甘い夜は、ひとりでいないで。」

 

⑯風に吹かれて

作詞 作曲 小田和正

◯16thシングル(1979.6.5)

◯2ndベストアルバム『SELECTION 1978-81(1981.9.1)』収録

◯1stセルフカバーアルバム『LOOKING BACK(1996.2.1)』収録

◯ベストアルバム『i(ai )1969-1989 ALL TIME BEST(2006.12.6)』収録

週間チャート41位を記録。

「乱れてる、乱れてる、この心。振り向くたび、君が誰かといる。ああ、だましても、だましても、この心、君のことを追いかけて、長い夜、駆けめぐる。ときめくままに、言葉を伝えて。はやく、はやく、ああ、今なら、まだ間に合う。このまま、明日の風に吹かれて。」

 

⑰思いのままに

作詞 作曲 小田和正

◯7thアルバム『Three and Two(1979.10.20)』収録

◯ベストアルバム『i(ai )1969-1989 ALL TIME BEST(2006.12.6)』収録

週間チャート2位を記録した名盤の1曲目。5人のバンドによるハーモニーと精緻なロック・サウンドが印象的な佳曲。

「その時、僕が微笑んでいたとしても、心は涙を流しているかもしれない。だから、今は何も言わないで。耳を澄まして、心の声をきいて。誰にも僕のゆく道を止められない。そうだろう、行かせて欲しい。君は君の歌うたえ。僕はこの想いを調べにのせて。」

 

⑱その時はじめて

作詞 作曲 小田和正

◯7thアルバム『Three and Two(1979.10.20)』収録

ファンには思い入れのある佳曲。ギター旋律が印象的なバラード。

「月曜の朝、いつものように君が出てゆく。9月の雨に濡れた道を君が駆けてゆく。人混みの中に君が消える。その時、初めて、誰より。ああ、こんなこと、今まで気づかずに。」

 

⑲歴史は夜つくられる

作詞 作曲 鈴木康博

◯7thアルバム『Three and Two(1979.10.20)』収録

※メインボーカルは鈴木康博

鈴木康博作品の中で、最も勢いのある佳曲。

「夜は誰も縛りはしないさ。限りない自由がそこに。夜は誰も縛りはしないさ。限りない罠がそこにある。」

 

⑳汐風のなかで

作詞 作曲 鈴木康博

◯7thアルバム『Three and Two(1979.10.20)』収録

※メインボーカルは鈴木康博

鈴木康博作品の代表曲。彼の最も有名な曲であり、アコースティックで美しい名バラード。

「汐風に頬を染めた君の髪が揺れてる。やわらかな、この波の調べ、秋は暮れゆく。あの日あの時、僕はひとり、まだ見ぬ人を夢見て、波に向かって恋の唄を声の限り歌ってた。突き抜ける青空の下で、君を見つけた。」

 

㉑愛あるところへ

作詞 作曲 小田和正

◯7thアルバム『Three and Two(1979.10.20)』収録

これもキーボード・サウンドが斬新なミディアム・テンポの佳曲。

「涙で終わる日々を、繰り返し、繰り返し、それでもまだ心は、愛あるところへ、辿り着くまで。見知らぬ愛を信じるままに、愛あるところへ辿り着くまで。愛あるところへ、飛んでいきたい。」

 

㉒生まれくる子供たちのために

作詞 作曲 小田和正

◯7thアルバム『Three and Two(1979.10.20)』収録

◯18thシングル(1980.3.5)

◯2ndベストアルバム『SELECTION 1978-81(1981.9.1)』収録

◯ベストアルバム『i(ai )1969-1989 ALL TIME BEST(2006.12.6)』収録

◯オールタイムベストアルバム『あの日 あの時(2016.4.20)』収録

名盤『Three and Two』のトリを飾る名曲。歌詞の意味がとても深い。

「多くの過ちを僕もしたように、愛するこの国も戻れない。もう戻れない。あの人が、そのたびに許してきたように、僕はこの国の明日をまた想う。広い空よ、僕らは今どこにいる。頼るもの何もない、あの頃へ帰りたい。」

 

㉓さよなら

作詞 作曲 小田和正

◯17thシングル(1979.12.1)

◯2ndベストアルバム『SELECTION 1978-81(1981.9.1)』収録

◯2ndセルフカバーアルバム『LOOKING BACK 2(2001.5.16)』収録

◯ベストアルバム『i(ai )1969-1989 ALL TIME BEST(2006.12.6)』収録

◯オールタイムベストアルバム『あの日 あの時(2016.4.20)』収録

オフコース最大のヒット曲。週間チャート2位、年間チャート9位(1980)を記録。当時、この曲の大ヒットがオフコースの人気を決定づけた。そして、今では、もはや、古典的名曲。

「もう終りだね。君が小さく見える。僕は思わず君を抱きしめたくなる。私は泣かないから、このままひとりにして。君の頬を涙が流れては落ちる。僕らは自由だね。いつか、そう話したね。まるで今日のことなんて思いもしないで。さよなら、さよなら、さよなら。もうすぐ外は白い冬。愛したのは、たしかに君だけ。そのままの君だけ。」

 

㉔この海に誓って

作詞 小田和正/作曲 松尾一彦

◯18thシングルB面(1980.3.5)

※メインボーカルは松尾一彦

最初にして最良の松尾一彦作品。

「だから、この海に誓って君だけを、僕の船出に、さあ連れて行こう。」

 

㉕Yes-No

作詞 作曲 小田和正

◯19thシングル(1980.6.21)シングル・バージョン

◯8thアルバム『We are(1980.11.21)』アルバム・バージョン収録

◯2ndベストアルバム『SELECTION 1978-81(1981.9.1)』複合バージョン収録

◯1stセルフカバーアルバム『LOOKING BACK(1996.2.1)』収録

◯ベストアルバム『i(ai )1969-1989 ALL TIME BEST(2006.12.6)』収録

◯オールタイムベストアルバム『あの日 あの時(2016.4.20)』収録

週間8位、年間35位(1980)記録。2010年代末から、シティーポップの名曲として、海外で再発見され、世界的に知られるようになる。軽快なリズムとベースラインから、踊れるダンス・ナンバーとして受け入れられているようだ。

「言葉がもどかしくて、うまく言えないけれど、君のことばかり気になる。ほら、また、笑うんだね。ふざけているみたいに、今、君の匂いがしてる。君を抱いていいの。好きになってもいいの。君を抱いていいの。夏が通り過ぎてゆく。」

 

㉖時に愛は

作詞 作曲 小田和正

◯8thアルバム『We are(1980.11.21)』収録

◯20thシングル(198012.1)

◯ベストアルバム『i(ai )1969-1989 ALL TIME BEST(2006.12.6)』収録

◯オールタイムベストアルバム『あの日 あの時(2016.4.20)』収録

オフコースの全盛期を象徴する名盤『We are』(アルバム・チャート週間1位/1981年間6位)収録曲中の代表曲。オフコースのバンド・サウンドの頂点に君臨する傑作(週間35位)。

「走り来る日々たちよ、僕らは知っている、新しいいくつもの嵐の訪れを。時に愛は力尽きて崩れ落ちてゆくように見えても、愛はやがて二人を優しく抱いてゆく。あなたは僕のことを信じることに決めて、ただ黙って懐かしく僕を見つめている。」

 

㉗僕等の時代

作詞 作曲 小田和正

◯8thアルバム『We are(1980.11.21)』収録

◯ベストアルバム『i(ai )1969-1989 ALL TIME BEST(2006.12.6)』収録

歌詞の意味に時代性が感じられる。アルバム・テーマを表現した佳曲。

「あの頃に戻ってやり直したいこと。誰にでもそれぞれ心の中に。時は移り行くもの。明日を見つめて、あの頃は時々振り向くだけにして。もうそれ以上そこに立ち止まらないで、僕らの時代が少しずつ今も動いている。あなたの時代が終わったわけでなく、あなたが僕たちと歩こうとしないだけ。」

 

㉘いくつもの星の下で

作詞 作曲 鈴木康博

◯8thアルバム『We are(1980.11.21)』収録

◯2ndベストアルバム『SELECTION 1978-81(1981.9.1)』収録

◯ベストアルバム『i(ai )1969-1989 ALL TIME BEST(2006.12.6)』収録

※メインボーカルは鈴木康博

鈴木康博作品の中でも、最も素朴で率直でストレートなラブ・バラードの名曲。

「今夜はありがとう。ここまでついてきてくれて。話したいことがあるから、もう少しいてよ。あなたの前だけは、僕は素直でいたい。信じて欲しいから、切ない想い、打ち明ける。いつもひとり、悔し涙流してきた男のことを、あなたに聞かせたい。僕のすべて、教えたい。そばにきて。」

 

㉙せつなくて

作詞 大間仁世 松尾一彦/作曲 松尾一彦

◯8thアルバム『We are(1980.11.21)』収録

◯2ndベストアルバム『SELECTION 1978-81(1981.9.1)』収録

◯ベストアルバム『i(ai )1969-1989 ALL TIME BEST(2006.12.6)』収録

※メインボーカルは松尾一彦

松尾一彦作品の中でも特に有名で人気のある曲。せつなさと爽やかさが入り混じる軽快なラブ・ソング。

「あきらめきれずに、君の好きな街を歩いて、ただ歩いて、つらくなるだけなのに。好きだよ、好きなんだ、心がちぎれるほど。都会のざわめきさえ、悲しみをこらえているみたい。せつなくて、風が、星が、電話の音さえも。せつなくて、もう目に映るものすべてが。」

 

㉚きかせて

作詞 作曲 小田和正

◯8thアルバム『We are(1980.11.21)』収録

名盤『We Are』のラストを締める佳曲。コーラスのハーモニーがせつなく美しい。

「窓は開けたままで、話をきかせて。手紙もくれなかったね。あの人といれば素直になれるの。きっと優しい人なんだね。聞かせて、どうしてあなたは、あの時たしかに僕を…。」

 

㉛I LOVE YOU

作詞 作曲 小田和正

◯21stシングル(1981.6.21)シングル・バージョン

◯2ndベストアルバム『SELECTION 1978-81(1981.9.1)』シングル・バージョン収録

◯10thアルバム『I LOVE YOU(1982.7.1)』アルバム・バージョン収録

◯ベストアルバム『i(ai )1969-1989 ALL TIME BEST(2006.12.6)』収録

◯オールタイムベストアルバム『あの日 あの時(2016.4.20)』収録

シングル・チャート週間6位、年間81位を記録。解散前最後のオリジナル・アルバム『I LOVE YOU』(週間1位/1982年間8位)収録のアルバム・バージョンでは、ジョン・レノンの訃報のニュース音声が挿入された。

「流されて、流されて、僕のところへ。せつないね、あなたの白い肌。ああ、はやく9月になれば…。どうしたの、変わる心、不安になるの? あなたは僕を幸せにしてるよ。ああ、はやく9月になれば…。誰もあなたの代わりになれやしないから、あなたのまま、ここにいればいいから。ああ、はやく9月になれば…。」

 

㉜愛の中へ

作詞 作曲 小田和正

◯22ndシングル(1981.12.1)

◯9thアルバム『over(1981.12.1)』収録

◯2ndセルフカバーアルバム『LOOKING BACK 2(2001.5.16)』収録

◯ベストアルバム『i(ai )1969-1989 ALL TIME BEST(2006.12.6)』収録

週間23位を記録。小田和正作品には比較的少ない、ポジティブで明るいラブ・ソング。このタイプの明朗快活な曲としては、「愛を止めないで」「愛あるところへ」「もっと近くに」と並ぶ佳曲。

「何の迷いもなく、あなたを選んで、振り返らず、この道を果てるまで歩いてゆくよ。誰にも似ていない。あなたはあなたで、だから僕は、あなたのこと、かけがえのない人だと思う。聞かせて、あなたの声を。抱かせて、あなたの身体を。心が言葉を超えて、愛の中へ連れてゆくよ。」

 

㉝哀しいくらい

作詞 作曲 小田和正

◯9thアルバム『over(1981.12.1)』収録

◯ベストアルバム『i(ai )1969-1989 ALL TIME BEST(2006.12.6)』収録

当時、人気絶頂での解散を連想させた名盤『over』(アルバム・チャート週間1位/1982年間5位)の収録曲。シングル・カットはされていないが人気の高い曲。

「僕の間違いは哀しすぎる、いくつもの愛を通り過ぎたこと。いつも、言葉がたりなくて、君は息を止めて、僕を見てるだけ。今は、このまま、夜よ、明けないで。見えない明日はこないでいい。哀しいくらい君が好きだから、心開いて、目を閉じて。」

 

㉞言葉にできない

作詞 作曲 小田和正

◯9thアルバム『over(1981.12.1)』収録

◯23rdシングル(1982.2.1)

◯2ndセルフカバーアルバム『LOOKING BACK 2(2001.5.16)』収録

◯ベストアルバム『i(ai )1969-1989 ALL TIME BEST(2006.12.6)』収録

◯オールタイムベストアルバム『あの日 あの時(2016.4.20)』収録

週間37位。2014年フル配信50万ダウンロード達成。オフコースの曲としては、「さよなら」と並んで、現在最もよく知られている代表曲。

「せつない嘘をついては、言い訳をのみこんで、果たせぬ、あの頃の夢はもう消えた。誰のせいでもない、自分が小さすぎるから。それが、くやしくて、言葉にできない。もう、今は…。あなたに会えて、本当によかった。うれしくて、うれしくて、言葉にできない。」

 

㉟YES-YES-YES

作詞 作曲 小田和正

◯24thシングル(1982.6.10)

◯10thアルバム『I LOVE YOU(1982.7.1)』収録

◯アルバム『NEXT SOUND TRACK(1982.9.21)』Liveバージョン収録

◯ベストアルバム『i(ai )1969-1989 ALL TIME BEST(2006.12.6)』収録

◯オールタイムベストアルバム『あの日 あの時(2016.4.20)』収録

週間6位、1982年間71位を記録した解散前、最後のシングル曲。エレクトリックで壮大なサウンドの名曲。名盤『I LOVE YOU』の1曲目を飾る。

「君のきらいな東京も、秋はすてきな街。でも、大切なことは、二人でいること。もっと大きな声で、聞こえない、聞こえない。振り返らないで、今、君はすてきだよ。僕の行くところへ、あなたを連れてゆくよ。手を離さないで。」

 

㊱愛のゆくえ

作詞 作曲 鈴木康博

◯10thアルバム『I LOVE YOU(1982.7.1)』収録

※メインボーカルは鈴木康博

オフコース在籍中の最後の鈴木康博作品。ファンにとっては思い入れの強い佳曲。

「ゆっくり漕ぎだしたね。小さな船だった。僕らは、この舟を泊めようとしている。もう、やり直せない。二度とは戻らない。生きてゆくこと、哀しいね、哀しいね。静かにひとつの愛が終わってゆく。ああ、誰にもとめられない。誰にも。」

 

㊲哀しき街

作詞 小田和正/作曲 松尾一彦

◯10thアルバム『I LOVE YOU(1982.7.1)』収録

※メインボーカルは松尾一彦

「せつなくて」と並ぶ松尾一彦作品の代表曲。

「信じ過ぎた女たちは、気だるい午後の中に残されて。それでも、新しい愛を探して、茜色の夏の夕べ。誰か私を夜の海辺まで、抱き上げて連れて行って。」

 

㊳NEXTのテーマ-僕等がいた-

作詞 作曲 小田和正

◯アルバム『NEXT SOUND TRACK(1982.9.21)』収録

オフコースの解散と鈴木康博との別れについて歌った小田和正のアコースティック・バラード。

「誰のためにでもなく、僕らが歌いはじめて、歌が僕らを離れていたのは、ほんの少し前の冬の日。いつだって本当は、ひとりより、ふたりの方がいい。あの時、大きな舞台の上で、僕は思っていた。夏の日。その時、そこには君たちがいたね。心ひとつで、君たちがいたね。僕らはいつも覚えているよ、その心の叫びを。」

 

君が、嘘を、ついた

作詞 作曲 小田和正

◯25thシングル(1984.4.21)

◯11thアルバム『The Best Year of My Life(1984.6.21)』収録

◯3rdベストアルバム『IT'S ALL RIGHT SELECTION Ⅲ 1984-1987(1987.7.5)』収録

◯ベストアルバム『i(ai )1969-1989 ALL TIME BEST(2006.12.6)』収録

鈴木康博抜きでの再結成後、最初のシングル。シングル・チャート週間2位、1984年間29位。

「君が涙を流してる。夜は流れてゆく。思わず僕の息がとまる。今、君が嘘をついた。」

 

㊵緑の日々

作詞 作曲 小田和正

◯11thアルバム『The Best Year of My Life(1984.6.21)』収録

◯27thシングル(1984.9.21)

◯3rdベストアルバム『IT'S ALL RIGHT SELECTION Ⅲ 1984-1987(1987.7.5)』収録

◯1stセルフカバーアルバム『LOOKING BACK(1996.2.1)』収録

◯ベストアルバム『i(ai )1969-1989 ALL TIME BEST(2006.12.6)』収録

◯オールタイムベストアルバム『あの日 あの時(2016.4.20)』収録

週間14位。

「君となら生きていける。君のために僕が生きてゆく。」

 

㊶call

作詞 作曲 小田和正

◯28thシングル(1985.2.21)

◯3rdベストアルバム『IT'S ALL RIGHT SELECTION Ⅲ 1984-1987(1987.7.5)』収録

週間7位。

「こんなこと話していても、二人ともまた傷つけあうだけ。続けて、続けて、まだ切らないで。続けて、続けて、続けて。」

 

たそがれ

作詞 作曲 小田和正

◯29thシングル(1985.5.22)

◯3rdベストアルバム『IT'S ALL RIGHT SELECTION Ⅲ 1984-1987(1987.7.5)』収録

◯オールタイムベストアルバム『あの日 あの時(2016.4.20)』収録

週間7位。

「夕陽が落ちる、ビルを横切って。やがてみんな、見知らぬ人になる。過去も未来も、別れも出会いも、ひとつになって、静かに時はとまる。愛はたそがれ、光と影に酔い、すべては夢うつつ。」

 

㊸ENDLESS NIGHTS

作詞 Randy Goodrum/作曲 小田和正

◯12thアルバム『Back Streets of Tokyo(1985.8.1)』収録

◯31stシングル(1985.11.30)

※「たそがれ」の英語バージョンだが、アレンジがかなり異なる。

週間26位。アレンジが秀逸で美しい佳曲。テレビドラマ「木曜ドラマストリート」エンディング・テーマ。

「Slowly the sun goes down. Watching shadows begin to prowl. Gonna be another cold December on the back streets of Tokyo.」

 

㊹もっと近くに(as close as possible)

作詞 作曲 小田和正

◯13thアルバム『as close as possible(1987.3.28)』収録

◯33rdシングル(1987.5.25)

◯1stセルフカバーアルバム『LOOKING BACK(1996.2.1)』収録

週間29位。オフコースの全曲中で、最も疾走感のあるポジティブ・ラブ・ソング。

「思い出に頼るような二人じゃ、悲しいけれど先は見えてる。その心を掴めるくらい、ああ、もっとそばにきて。二つの身体と心が重なる。やがて静かに動き始める。この腕の中に君がいる。」

 

Little Tokyo

作詞 作曲 小田和正

◯3rdソロシングル(1989.10.18)

◯3rdソロアルバム『Far East Cafe(1990.5.9)』収録

◯1stソロベストアルバム『Oh! Year!(1991.5.18)』収録

◯2ndソロベストアルバム『伝えたいことがあるんだ(1997.11.21)』収録

週間3位、1989年間76位。オフコース解散後の最初のソロ・シングル。ネスカフェ・ゴールドブレンドCMソング。

「明日吹く風に流されるとしても、今はただ、この腕の中の君と、目の前を過ぎていく、やわらかな時の流れを信じて生きていたい。」

 

㊻ラブ・ストーリーは突然に

作詞 作曲 小田和正

◯6thソロシングル(1991.2.6)

◯1stソロベストアルバム『Oh! Year!(1991.5.18)』収録

◯2ndソロベストアルバム『伝えたいことがあるんだ(1997.11.21)』収録

◯3rdソロベストアルバム『自己ベスト(2002.4.24)』収録

◯オールタイムベストアルバム『あの日 あの時(2016.4.20)』収録

シングル・チャート週間1位(7週連続)、1991年間1位、歴代シングル・ランキング9位を記録した、オフコース時代含めて、小田和正の最大のヒット曲。テレビドラマ「東京ラブストーリー」主題歌。小田和正の代名詞的な名曲。

「誰かが甘く誘う言葉に、もう心揺れたりしないで。せつないけど、そんな風に心は縛れない。明日になれば、君をきっと今よりもっと好きになる。そのすべてが僕の中で時を超えてゆく。君のために翼になる。君を守り続ける。やわらかく君を包む、あの風になる。あの日、あの時、あの場所で、君に会えなかったら、僕らはいつまでも見知らぬ二人のまま。」

 

㊼伝えたいことがあるんだ

作詞 作曲 小田和正

◯16thソロシングル(1997.7.25)

◯2ndソロベストアルバム『伝えたいことがあるんだ(1997.11.21)』収録

◯3rdソロベストアルバム『自己ベスト(2002.4.24)』収録

◯オールタイムベストアルバム『あの日 あの時(2016.4.20)』収録

週間8位。小田和正作品では、20世紀最後の週間10位以内を記録した佳曲。テレビドラマ「最後の恋」主題歌。

「伝えたいことがあるんだ。君のことが好きだから。果てしなく続く長い道を、君と歩いてゆきたい。」

 

㊽キラキラ

作詞 作曲 小田和正

◯21stソロシングル(2002.2.27)

◯3rdソロベストアルバム『自己ベスト(2002.4.24)』収録

◯オールタイムベストアルバム『あの日 あの時(2016.4.20)』収録

週間3位、2002年間33位を記録。2000年以降の小田和正作品では最大のヒット曲となった。テレビドラマ「恋ノチカラ」主題歌。

「ゆらゆらゆら、心は揺れる。キラキラキラ、時は輝いてる。今、もう一度、約束する。決して君のことを裏切らない。遠くに見える、その夢を、まだあきらめないで。必ずそこまで連れてゆくから。ためらうその気持ちも、すべてこの手にわたして、出会えてよかったと言える日がきっとくる。」

 

㊾たしかなこと

作詞 作曲 小田和正

◯23rdソロシングル(2005.5.25)

◯7thソロアルバム『そうかな(2005.6.15)』収録

◯4thソロベストアルバム『自己ベスト-2(2007.11.28)』収録

◯オールタイムベストアルバム『あの日 あの時(2016.4.20)』収録

週間8位。数多くのアーティストにカバーされ、現在、小田和正作品の中で、最も愛されている名曲。明治安田生命のCMソング。

「時を越えて君を愛せるか。本当に君を守れるか。空を見て考えてた。君のために、今、何ができるか。忘れないで、どんな時も、きっとそばにいるから。そのために僕らは、この場所で、同じ風に吹かれて、同じ時を生きてるんだ。」

 

㊿wonderful life

作詞 作曲 小田和正

◯オールタイムベストアルバム『あの日 あの時(2016.4.20)』収録

アルバム・チャート週間1位/2016年間4位を記録したベストアルバム『あの日、あの時』に収録された新曲。小田はこのアルバムの週間1位獲得で、アルバム1位獲得最年長アーティスト(68歳7ヶ月)となった。明治安田生命のCMソング。

「風はまだ少しだけ冷たいけれど、空はどこまでも晴れ渡っている。行き交う人たち、そして、君の笑顔。どこか遠くへ行きたくなる。きっとどんなことも、うまくいくはず。新しい物語が始まろうとしてる。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

①走っておいで恋人よ

作詞 作曲 谷村新司

◯1stシングル(1972.3.5)

◯4thライブ・アルバム『栄光への脱出〜武道館ライブ(1978.10.5)』収録

◯ベスト・アルバム『ALICE MEMORIAL  1972〜1975(1980.3.5)』収録

◯ベスト・アルバム『THE BEST OF ALICE(1981.10.21)』収録

アリスのデビュー・シングルです。

「生きてることに疲れた時、どこへも行かずに、走っておいでよ、真っ直ぐに、すべてを忘れて。顔はみないさ、恥ずかしいだろう。永遠にあなたは、そのままで。そっと頬寄せ、言ってみる。すてきな恋人。」

 

②明日への讃歌

作詞 作曲 谷村新司

◯2ndシングル(1972.7.5)シングル・バージョン

◯1stアルバム『ALICE Ⅰ(1972.9.5)』アルバム・バージョン収録

◯7thシングルB面(1975.9.5)新バージョン

◯5thライブ・アルバム『限りなき挑戦/アリス・ライブ 美しき絆-Hand in Hand-(1979.11.20)』収録

◯ベスト・アルバム『ALICE MEMORIAL  1972〜1975(1980.3.5)』収録

◯オールタイム・ベスト『ALICE 30 SONGS〜member’s best selection〜(2009.7.22)』収録

アレンジの異なる3つのバージョンがあります。7thシングル「今はもうだれも」B面のアコースティック・バージョンが迫力があります。

「明日から私はひとりじゃないの。短く苦しい人生だって、あなたとならば悔やみはしない。」

 

③青春時代

作詞 なかにし礼/作曲 都倉俊一

◯4thシングル(1973.12.5)

◯3rdアルバム『ALICE Ⅲ(1973.12.5)』収録

◯4thライブ・アルバム『栄光への脱出〜武道館ライブ(1978.10.5)』収録

◯ベスト・アルバム『ALICE MEMORIAL  1972〜1975(1980.3.5)』収録

◯ベスト・アルバム『THE BEST OF ALICE(1981.10.21)』収録

作詞・作曲は異なりますが、谷村新司らしさを強く感じる曲です。

「これが青春時代の甘い心の痛みの音か、何かが終わって、そして、何かが壊れて落ちた。」

 

④二十歳の頃

作詞 なかにし礼/作曲 都倉俊一

◯5thシングル(1974.6.20)

◯ベスト・アルバム『ALICE MEMORIAL  1972〜1975(1980.3.5)』収録

この曲は、アリスっぽくない、当時、売れ線狙いの曲と言われましたが、耳に残る詩とメロディが印象的な佳曲。

「あれは二十歳の頃さ、僕は初めて知った、君とめぐりあって、愛することを。君は僕より確か二つ年上だった。恋に泣いたことのある人だった。」

 

⑤紫陽花

作詞 谷村新司/作曲 堀内孝雄

◯6thシングル(1975.3.20)

◯ベスト・アルバム『ALICE MEMORIAL  1972〜1975(1980.3.5)』収録

◯ベスト・アルバム『THE BEST OF ALICE(1981.10.21)』収録

堀内孝雄らしさを強く感じる、繊細で優しい曲です。

「愛の故郷は何処にある。あなたは私にたずねたけれど、答えることはできなかった。あの時感じた胸騒ぎが、やがてくる別れをおしえてた。紫陽花の頃が過ぎ、心淋しい季節がくる。けれど私はひとりきり。」

 

⑥今はもうだれも

作詞 作曲 佐竹俊郎

◯7thシングル(1975.9.5)

◯5thアルバム『ALICE Ⅴ(1976.7.5)』収録

◯4thライブ・アルバム『栄光への脱出〜武道館ライブ(1978.10.5)』収録

◯ベスト・アルバム『ALICE MEMORIAL  1972〜1975(1980.3.5)』収録

◯ベスト・アルバム『THE BEST OF ALICE(1981.10.21)』収録

◯オールタイム・ベスト『ALICE 30 SONGS〜member’s best selection〜(2009.7.22)』収録

カバー曲ながら、初めてオリコン・チャートで20位以内(最高11位)を記録した、アリスの最初のヒット曲であり、ファンの人気も高い名曲。

「今はもう誰も愛したくないの。何もかも失くした今の僕にできること。淋しさだけがじっとしてる。とめど流れる涙に、一つ一つの思い出だけが。」

 

⑦帰らざる日々

作詞 作曲 谷村新司

◯8thシングル(1976.4.5)

◯5thアルバム『ALICE Ⅴ(1976.7.5)』収録

◯4thライブ・アルバム『栄光への脱出〜武道館ライブ(1978.10.5)』収録

◯5thライブ・アルバム『限りなき挑戦/アリス・ライブ 美しき絆-Hand in Hand-(1979.11.20)』収録

◯ベスト・アルバム『ALICE MEMORIAL  1976〜1979(1980.6.21)』収録

◯ベスト・アルバム『THE BEST OF ALICE(1981.10.21)』収録

◯オールタイム・ベスト『ALICE 30 SONGS〜member’s best selection〜(2009.7.22)』収録

アリスのオリジナル楽曲で初のチャート20位以内(15位)を記録したヒット曲。失恋した女性が自殺を図り、死んでいく時の重い救いのない心情を歌った珍しい曲。

「最後の電話を握りしめて何も話せず、ただじっと、あなたの声を聞けば何もいらない。命を飲み干して目を閉じる。」

 

⑧遠くで汽笛を聴きながら

作詞 谷村新司/作曲 堀内孝雄

◯5thアルバム『ALICE Ⅴ(1976.7.5)』収録

◯9thシングル(1976.9.20)

◯4thライブ・アルバム『栄光への脱出〜武道館ライブ(1978.10.5)』収録

◯5thライブ・アルバム『限りなき挑戦/アリス・ライブ 美しき絆-Hand in Hand-(1979.11.20)』収録

◯ベスト・アルバム『ALICE MEMORIAL  1976〜1979(1980.6.21)』収録

◯ベスト・アルバム『THE BEST OF ALICE(1981.10.21)』収録

◯オールタイム・ベスト『ALICE 30 SONGS〜member’s best selection〜(2009.7.22)』収録

アリスの代表的なバラードの名曲。メインボーカルは堀内孝雄。

「悩み続けた日々が、まるでうそのように忘れられる時が来るまで心を閉じたまま、暮らしていこう。遠くで汽笛を聴きながら、何もいいことがなかったこの街で。」

 

⑨さらば青春の時

作詞 作曲 谷村新司

◯10thシングル(1977.3.20)

◯4thライブ・アルバム『栄光への脱出〜武道館ライブ(1978.10.5)』収録

◯ベスト・アルバム『ALICE MEMORIAL  1976〜1979(1980.6.21)』収録

◯オールタイム・ベスト『ALICE 30 SONGS〜member’s best selection〜(2009.7.22)』収録

これも「遠くで汽笛を聴きながら」と並ぶ、アリスの代表的なバラードの名曲。メインボーカルは谷村新司。

「遥かな夢を捨てきれないままに、熱い血潮は胸を焦がして。振り向かないで歩いてゆける、そんな力を与えて欲しい。」

 

⑩冬の稲妻

作詞 谷村新司/作曲 堀内孝雄

◯11thシングル(1977.10.5)

◯6thアルバム『ALICE Ⅵ(1978.4.5)』収録

◯4thライブ・アルバム『栄光への脱出〜武道館ライブ(1978.10.5)』収

◯ベスト・アルバム『ALICE MEMORIAL  1976〜1979(1980.6.21)』収録

◯ベスト・アルバム『THE BEST OF ALICE(1981.10.21)』収録

◯オールタイム・ベスト『ALICE 30 SONGS〜member’s best selection〜(2009.7.22)』収録

アリス初の週間チャート10位以内(8位)を記録したヒット曲。ロングヒットし、リリース翌年の1978年には年間2位を記録した。アリスの代表曲のひとつ。

「忘れない、あなたが残していった傷跡だけは。あなたは稲妻のように、私の心を引き裂いた。蒼ざめた心震わせて立ち尽くす、ひとり立ち尽くす。」

 

⑪涙の誓い

作詞 作曲 谷村新司

◯12thシングル(1978.3.5)

◯6thアルバム『ALICE Ⅵ(1978.4.5)』収録

◯4thライブ・アルバム『栄光への脱出〜武道館ライブ(1978.10.5)』収録

◯ベスト・アルバム『ALICE MEMORIAL  1976〜1979(1980.6.21)』収録

◯ベスト・アルバム『THE BEST OF ALICE(1981.10.21)』収録

◯オールタイム・ベスト『ALICE 30 SONGS〜member’s best selection〜(2009.7.22)』収録

週間チャート4位、年間21位を記録したヒット曲。アリスらしい力強い疾走感のある曲。

「これが最後の誓い。残されて一人きりで生きる。明日からは心を閉ざしたままで、もう二度と夢など追いかけはしない。」

 

⑫ジョニーの子守唄

作詞 谷村新司/作曲 堀内孝雄

◯13thシングル(1978.6.20)

◯4thライブ・アルバム『栄光への脱出〜武道館ライブ(1978.10.5)』収録

◯ベスト・アルバム『ALICE MEMORIAL  1976〜1979(1980.6.21)』収録

◯ベスト・アルバム『THE BEST OF ALICE(1981.10.21)』収録

◯オールタイム・ベスト『ALICE 30 SONGS〜member’s best selection〜(2009.7.22)』収録

週間チャート6位、年間18位を記録。メインボーカルは堀内孝雄。「冬の稲妻」と並ぶ、アリスの代表曲のひとつ。

「束の間の淋しさを埋めるために君の歌声を聴いていた。狭いホールの壁にもたれて君の動きを追いかけていた。飛び散る汗と煙の中に、あの頃の俺がいた。Oh,Oh ジョニー、君は今、何処にいるのか。」

 

⑬君のひとみは10000ボルト

作詞 谷村新司/作曲 堀内孝雄

◯堀内孝雄ソロ1stシングル(1978.8.5)

◯4thライブ・アルバム『栄光への脱出〜武道館ライブ(1978.10.5)』収録

週間チャート1位、年間4位(1978)を記録した、堀内孝雄のソロの代表的な大ヒット曲。

「鳶色の瞳に誘惑の翳り。金木犀の咲く道を、銀色の翼の馬で駈けてくる、20世紀のジャンヌ・ダルクよ。君の瞳は10000ボルト。地上に降りた最後の天使。」

 

⑭チャンピオン

作詞 作曲 谷村新司

◯14thシングル(1978.12.5)

◯7thアルバム『ALICE Ⅶ(1979.6.5)』収録

◯5thライブ・アルバム『限りなき挑戦/アリス・ライブ 美しき絆-Hand in Hand-(1979.11.20)』収録

◯ベスト・アルバム『ALICE MEMORIAL  1976〜1979(1980.6.21)』収録

◯ベスト・アルバム『THE BEST OF ALICE(1981.10.21)』収録

◯オールタイム・ベスト『ALICE 30 SONGS〜member’s best selection〜(2009.7.22)』収録

アリスの楽曲で、唯一、週間チャート1位を記録した大ヒット曲。年間チャート8位(1979年)も記録。タイトル防衛できずに、若い挑戦者に敗れるチャンピオンの心情を歌った曲。

「つかみかけた熱い腕をふりほどいて君は出ていく。わずかに震える白いガウンに君の年老いた悲しみを見た。リングに向かう長い廊下で、なぜだか急に君は立ちどまり、振り向きざまに、俺に拳を見せて、淋しそうに笑った。」

 

⑮夢去し街角

作詞 谷村新司/作曲 堀内孝雄

◯15thシングル(1979.4.5)

◯7thアルバム『ALICE Ⅶ(1979.6.5)』収録

◯5thライブ・アルバム『限りなき挑戦/アリス・ライブ 美しき絆-Hand in Hand-(1979.11.20)』収録

◯ベスト・アルバム『ALICE MEMORIAL  1976〜1979(1980.6.21)』収録

◯ベスト・アルバム『THE BEST OF ALICE(1981.10.21)』収録

◯オールタイム・ベスト『ALICE 30 SONGS〜member’s best selection〜(2009.7.22)』収録

週間チャート6位、年間チャート39位。アリスらしいリズム・バラードの佳曲。

「もう泣かないで、悲しまないで。折れるほど抱きしめてみても。もう戻らない。あの日あの時、かけがえのない季節だった。街には家路を急ぐ人が、足早に目を伏せて安らぎ求めて。もう行かなくちゃ、辛くなるから。最後の言葉だ、ありがとう。」

 

⑯秋止符

作詞 谷村新司/作曲 堀内孝雄

◯7thアルバム『ALICE Ⅶ(1979.6.5)』収録

◯5thライブ・アルバム『限りなき挑戦/アリス・ライブ 美しき絆-Hand in Hand-(1979.11.20)』収録

◯17thシングル(1979.12.20)

◯ベスト・アルバム『ALICE MEMORIAL  1976〜1979(1980.6.21)』収録

◯オールタイム・ベスト『ALICE 30 SONGS〜member’s best selection〜(2009.7.22)』収録

週間4位、年間20位(1980)。メインボーカル堀内孝雄の繊細なフォーク・バラードの代表曲。

「左利きのあなたの手紙、右手でなぞって真似ている。いくら書いても埋め尽くせない白紙の行がそこにある。友情なんて呼べるほど、綺麗事で済むような、男と女じゃないことなど、薄々感じていたけれど。」

 

⑰陽はまた昇る

作詞 作曲 谷村新司

◯谷村新司ソロ1stシングル(1979.6.5)

◯5thライブ・アルバム『限りなき挑戦/アリス・ライブ 美しき絆-Hand in Hand-(1979.11.20)』収録

◯谷村新司&さだまさしライブ・アルバム『夢ライブ(1982.10.6)』収録

谷村新司の初のソロ・シングル。週間22位。年間89位(1979)。谷村らしい重苦しいテーマの曲だが、長くファンの心に残っている名曲のひとつ。

「もしかして言わなければ別れずにすむものを、それでも明日の貴方のために、あえて言おう、さよならと。陽はまた昇る、どんな人の心にも。ああ、生きるとは、燃えながら暮らすこと。春まだ遠く、哀しむ人よ、あなたを愛す。」

 

⑱忘れな詩

作詞 中村行延/作曲 堀内孝雄

◯堀内孝雄ソロ2ndシングル(1979.9.5)

◯5thライブ・アルバム『限りなき挑戦/アリス・ライブ 美しき絆-Hand in Hand-(1979.11.20)』収録

堀内孝雄らしい繊細で優しいバラード。

「もしも私が歌い終わってギターを置いて、この場所を遠く去る時に、誰一人、後ろ姿に、振り向く人はいないとしても、それでいい。思い出ひとつ残せれば。けれどあなたの青春のどこかの季節に、まぎれもなく私が、そこにいたことを、いつまでも、いつまでも、忘れないでいてほしい。あなたにだけは、この歌、忘れないでいてほしい。」

 

⑲昴

作詞 作曲 谷村新司

◯谷村新司ソロ2ndシングル(1980.4.1)

◯谷村新司&さだまさしライブ・アルバム『夢ライブ(1982.10.6)』収録

週間2位、年間12位(1980)という記録以上に、アジア全体でヒットし、谷村の名を世界に轟かせた不朽の名曲。谷村のソロの代表曲。

「目を閉じて何も見えず、哀しくて目を開ければ、荒野に向かう道よりほかに見えるものはなし。ああ、砕け散るさだめの星たちよ、せめて密やかに、この身を照らせよ。我はゆく、青白き頬のままで、我はゆく、さらば昴よ。」

 

⑳南回帰線

作詞 山川啓介/作曲 堀内孝雄

◯滝ともはる&堀内孝雄シングル(1980.4.25)

週間4位、年間32位(1980)を記録。

「若さとは幸せを疑いながら生きること。追いかける夢がある限り、今は遠いあいつも、ライバル同士さ。」

 

㉑狂った果実

作詞 谷村新司/作曲 堀内孝雄

◯18thシングル(1980.7.5)

◯8thアルバム『ALICE Ⅷ(1980.7.5)』収録

◯ベスト・アルバム『THE BEST OF ALICE(1981.10.21)』収録

◯オールタイム・ベスト『ALICE 30 SONGS〜member’s best selection〜(2009.7.22)』収録

週間6位、年間38位(1980)。青春の蹉跌を歌った佳曲。

「狂った果実には、青空は似合わない。家を出たあの時の母の震える声は今でも耳に響いてる、低く高く。」

 

㉒それぞれの秋

作詞 谷村新司/作曲 安田裕美

◯8thアルバム『ALICE Ⅷ(1980.7.5)』収録

◯19thシングル(1980.10.25)

◯ベスト・アルバム『THE BEST OF ALICE(1981.10.21)』収録

◯オールタイム・ベスト『ALICE 30 SONGS〜member’s best selection〜(2009.7.22)』収録

とても商業的にはヒットしそうにない重いテーマの文学的な曲ですが、だからこそ、永遠の名曲となったのかもしれません。

「たしか去年の初夏の頃、届いた一通の手紙には、旅好きのあいつのおふくろから、痛々しいほどの細い文字。ある雨の朝、見知らぬ町で、自ら命を終えたと。母に残した一行の言葉、悲しみだけが人生。今も忘れられないのは、あいつの口癖。人は自分の死に場所を探すために生きる。」

 

㉓天狼

作詞 作曲 谷村新司

◯谷村新司ソロ3rdシングル(1981.3.5)

イメージが前作の昴と被るせいか、ほとんどヒットせずに終わった曲ですが、一部のファンには昴並みに愛されている曲。

「群れから離れて、掟を逃がれて、アザミを枕に、はかなきまどろみ。心に冬の凪、星降る砂丘に、いつかは、いつかは、その命、終われと祈らん。ああ、年老いた白き狼よ、その身を横たえて眠れ、ひととき。」

 

㉔群青

作詞 作曲 谷村新司

◯谷村新司ソロ4thシングル(1981.7.5)

2023年に「谷村新司の好きな曲」のねとらぼアンケートで1位になった曲。夢も希望もない胸が張り裂けるような哀しい曲ですが、思い入れが強いファンが多いようです。

「空を染めてゆく、この雪が静かに、海に積もりて、波を凍らせる。空を染めてゆく、この雪が静かに、海を眠らせて、あなたを眠らせる。」

 

㉕22歳

作詞 作曲 谷村新司

◯谷村新司ソロ9thシングル(1983.10.1)

週間14位、年間51位(1984)を記録。あるファンが、当時、この曲は、谷村新司が初めてプロとして生きることを決意した歌だと感じると力説していました。

「22歳になれば、少しずつ、臆病者になるわ、なぜかわかる、あなた。ああ、夏がゆく、傷を残して。風はもう秋の気配。」

 

㉖忘れていいの-愛の幕切れ-

作詞 作曲 谷村新司

◯小川知子&谷村新司シングル(1984.2.25)

重厚なデュエット曲。

「忘れていいのよ、私のことなど。一人で生きるすべなら知っている、悲しいけれど、この歳なら。」

 

㉗いい日旅立ち

作詞 作曲 谷村新司

◯谷村新司&さだまさしライブ・アルバム『夢ライブ(1982.10.6)』収録

◯谷村新司ソロ17thシングルB面(1986.1.25)

山口百恵に提供した楽曲のセルフカバー。

「雪解け間近の北の空に向かい、過ぎ去りし日々の夢を叫ぶ時、帰らぬ人たち、熱い胸をよぎる。せめて今日からひとりきり、旅に出る。ああ、日本のどこかに私を待ってる人がいる。いい日旅立ち、夕焼けを探しに、母の背中で聞いた歌を道連れに。」

 

㉘愛しき日々

作詞 小椋佳/作曲 堀内孝雄

◯堀内孝雄ソロ12thシングル(1986.10.25)

週間4位、年間27位(1987)を記録した堀内孝雄のソロのヒット曲。

「もう少し時がたおやかに過ぎたなら。愛しき日々はほろ苦く、ひとり夕陽に浮かべる涙。愛しき日々の儚さは、消え残る夢、青春の影。」

 

㉙BURAI

作詞 谷村新司/作曲 堀内孝雄

◯21stシングル(1987.12.8)

◯10thアルバム『ALICE Ⅹ(1987.12.15)』収録

◯オールタイム・ベスト『ALICE 30 SONGS〜member’s best selection〜(2009.7.22)』収録

堀内孝雄メインボーカルの佳曲。最後のアリスらしい曲。

「思い出の街を出る君への花むけに、親友と呼ばれて過ごした学生時代、二人で駆け抜けた反抗の遠い夏、振り向かず歩き始めた君の背に、コートの内側でそっと十字をきった時、街は静かに泣いていた。」

 

㉚サライ

作詞 谷村新司/作曲 加山雄三

◯加山雄三&谷村新司シングル(1992.11.16)

谷村が加山雄三とデュエットした名曲。昴と並ぶ名バラード。

「まぶた閉じれば、浮かぶ景色が、迷いながら、いつか帰る愛の故郷。桜吹雪のサライの空へ、いつか帰る、その時まで夢は捨てない。」

 

㉛みんな少年だった

作詞 田久保真見/作曲 堀内孝雄

◯堀内孝雄ソロ55thシングル(2018.8.22)

「陽だまりの中、振り向くのさ。失くしたものは何だろう。みんな少年だった。明日に向かい走ってた。みんな少年だった。見果てぬ夢を追いかけて。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アザミ嬢のララバイ

作詞 作曲 中島みゆき

◯1stシングル(1975.9.25)シングル・バージョン

◯1stアルバム『私の声が聞こえますか(1976.4.25)』アルバム・バージョン収録

◯ベストアルバム『ここにいるよ(2020.12.2)』収録

中島みゆきのデビュー曲。初期の名曲のひとつ。

「春は菜の花、秋には桔梗、そして私はいつも夜咲くアザミ。ララバイ、一人で眠れない夜は、ララバイ、私を訪ねておいで、ララバイ、一人で泣いてちゃみじめよ、ララバイ、今夜はどこからかけてるの。」

 

②時代

作詞 作曲 中島みゆき

◯2ndシングル(1975.12.21)シングル・バージョン

◯1stアルバム『私の声が聞こえますか(1976.4.25)』アコースティックなアルバム・バージョン収録

◯21stアルバム『時代-Time goes around-(1993.10.21)』新アルバムバージョン収録

◯30thシングル(1993.12.1)新シングル・バージョン

◯ベストアルバム『大吟醸(1996.3.21)』新シングル・バージョン収録

◯ベストアルバム『ここにいるよ(2020.12.2)』収録

第6回(1975)世界歌謡祭グランプリ受賞曲。日本の歌百選(2006)選定曲。中島みゆきの代表曲のひとつ。

「まわる、まわるよ、時代はまわる。別れと出逢いを繰り返し、今日は倒れた旅人たちも、生まれ変わってめぐり逢うよ。」

 

③海よ

作詞 作曲 中島みゆき

◯1stアルバム『私の声が聞こえますか(1976.4.25)』収録

◯30thアルバム『おとぎばなし-Fairy Ring-(2002.10.23)』新バージョン収録

ファースト・アルバム収録の佳曲。

「海よ、私を愛するならば、今宵、故郷へ舟をはこべよ。」

 

④忘れられるものならば

作詞 作曲 中島みゆき

◯4thシングルB面(1976.7.25)

◯2ndアルバム『みんな去ってしまった(1976.10.25)』収録

あまり有名ではありませんが、良い曲です。

「忘れられるものならば、もう旅になどでない。忘れられるものならば、もう古い夢など見ない。」

 

⑤彼女の生き方

作詞 作曲 中島みゆき

◯2ndアルバム『みんな去ってしまった(1976.10.25)』収録

これも、初期の隠れた名曲。

「酒とクスリでカラダはズタズタ、忘れたいことが多過ぎる。別れを告げてきた中にゃ、いい奴だっていたからね。死んでいった男たち、呼んでいるような気がする。生きてる奴らの言うことなんか聴かないが。彼女の人生、いつでも晴れ。」

 

⑥ホームにて

作詞 作曲 中島みゆき

◯3rdアルバム『あ・り・が・と・う(1977.6.25)』収録

◯ベストアルバム『ここにいるよ(2020.12.2)』収録

松山千春の「足寄にて」、さだまさしの「驛舎」などと並ぶ、故郷への想いを歌った名曲。

「故郷へ向かう最終に乗れる人は急ぎなさいと、優しい、優しい声の駅長が街中に叫ぶ。」

 

⑦わかれうた

作詞 作曲 中島みゆき

◯5thシングル(1977.9.10)

◯4thアルバム『愛していると云ってくれ(1978.4.10)』収録

◯ベストアルバム『大吟醸(1996.3.21)』収録

初のオリコン・シングル・チャート週間1位獲得作品。夢も希望もない根暗な中島みゆきイメージを定着させた曲。

「道に倒れて誰かの名を呼び続けたことがありますか。人ごとに言うほど黄昏は、優しい人好しじゃありません。」

 

⑧世情

作詞 作曲 中島みゆき

◯4thアルバム『愛していると云ってくれ(1978.4.10)』収録

◯コンピレーション・アルバム『大銀幕(1998.11.6)』収録

テレビドラマ3年B組金八先生の挿入歌(1981)として有名になった曲。

「シュプレヒコールの波、通り過ぎていく。変わらない夢を流れに求めて。時の流れを止めて、変わらない夢を見たがる者たちと戦うため。」

 

⑨タクシードライバー

作詞 作曲 中島みゆき

◯5thアルバム『親愛なる者へ(1979.3.21)』収録

◯ベストアルバム『ここにいるよ(2020.12.2)』収録

初の週間1位獲得アルバムの代表曲。これも初期の名曲のひとつ。

「タクシードライバー、苦労人と見えて、私の泣き顔、見て見ぬふり。天気予報が今夜もはずれた話と野球の話ばかり、何度も何度も繰り返す。」

 

⑩しあわせ芝居

作詞 作曲 中島みゆき

◯6thアルバム『おかえりなさい(1979.11.21)』収録

桜田淳子に提供した楽曲(1977/週間3位)(1978/日本レコード大賞西條八十賞)のセルフカバー。

「恋人がいます。恋人がいます。けれどもどうしても綴れない。私みんな気づいてしまった。しあわせ芝居の舞台裏、会いたがるのは私一人。あの人から来ることはない。」

 

⑪この空を飛べたら

作詞 作曲 中島みゆき

◯6thアルバム『おかえりなさい(1979.11.21)』収録

加藤登紀子に提供した楽曲(1978/日本レコード大賞西條八十賞)のセルフカバー。

「ああ、人は、昔々、鳥だったのかもしれないね。こんなにも、こんなにも、空が恋しい。」

 

⑫強がりはよせヨ

作詞 作曲 中島みゆき

◯6thアルバム『おかえりなさい(1979.11.21)』収録

研ナオコへの提供曲のセルフカバー。

「いつからこんなふうになったのか。優しい女には戻れない。強がりはよせヨと笑われて、淋しいとこたえて泣きたいの。」

 

⑬キツネ狩りの歌

作詞 作曲 中島みゆき

◯7thアルバム『生きていてもいいですか(1980.4.5)』収録

シングル・カットされていませんが、有名な曲です。歌詞に意味深い寓意を感じます。

「キツネ狩りに行くなら、気をつけておいでよ。キツネ狩りはステキさ。ただ生きて戻れたら、ね。」

 

⑭エレーン

作詞 作曲 中島みゆき

◯7thアルバム『生きていてもいいですか(1980.4.5)』収録

中島と同じホテルに定住していて、殺害されてゴミ捨て場に遺棄された外国人娼婦のことを歌った曲。アルバム・タイトルと歌詞が重なる。アルバムのメインテーマとなる名曲。

「今夜、雨は冷たい。エレーン、生きていてもいいですかと誰も問いたい。エレーン、その答えを誰もが知っているから誰も問えない。」

 

⑮蕎麦屋

作詞 作曲 中島みゆき

◯7thアルバム『生きていてもいいですか(1980.4.5)』収録

これもファンにはお馴染みの名曲。

「世界中の誰もかも、偉い奴に思えてきて、まるで自分ひとりだけが、いらないように感じる時、突然、お前から電話がくる。あの蕎麦でも食わないかってね。」

 

⑯ひとり上手

作詞 作曲 中島みゆき

◯9thシングル(1980.10.21)

◯8thアルバム『臨月(1981.3.5)』収録

◯ベストアルバム『大吟醸(1996.3.21)』収録

最も勢いがあった1980年代の幕開けとなったヒット曲。

「心が街角で泣いている。一人は嫌いだとすねる。ひとり上手と呼ばないで。心だけ離れていかないで。私を置いていかないで。ひとりが好きなわけじゃないのよ。」

 

⑰あした天気になれ

作詞 作曲 中島みゆき

◯8thアルバム『臨月(1981.3.5)』収録

◯10thシングル(1981.3.21)

名盤『臨月』の一曲目。

「何につけ一応は絶望的観測をするのが癖です。わかりもしない望みで明日をのぞいてみたりしないのが癖です。」

 

⑱あなたが海を見ているうちに

作詞 作曲 中島みゆき

◯8thアルバム『臨月(1981.3.5)』収録

「あなたが海を見ているうちに、私少しづつ遠くへ行くわ。風が冷たくならないうちに、私もうすぐ、そこは国道。」

 

⑲バス通り

作詞 作曲 中島みゆき

◯8thアルバム『臨月(1981.3.5)』収録

シングル・カットはされませんでしたが、長く愛されている佳曲。

「昔の女を誰かと噂するのなら、辺りの景色に気をつけてからするものよ。」

 

⑳夜曲

作詞 作曲 中島みゆき

◯8thアルバム『臨月(1981.3.5)』収録

名盤『臨月』のラストを飾る名曲。

「街に流れる歌を聴いたら気づいて。私の声に気づいて。」

 

㉑杏村から

作詞 作曲 中島みゆき

◯10thシングルB面(1981.3.21)

研ナオコへの提供曲のセルフカバー。シングル「あした天気になれ」B面の曲だが、ファンの思い入れが強い佳曲。

「杏村から便りが届く。昨日お前の誕生日だったよと。」

 

㉒悪女

作詞 作曲 中島みゆき

◯11thシングル(1981.10.21)オリジナル・シングル・バージョン

◯ベストアルバム『大吟醸(1996.3.21)』収録

◯ベストアルバム『ここにいるよ(2020.12.2)』収録

「わかれうた(1977)」に続いてオリコン・シングル・チャート週間1位を記録(1981)した1980年代の代表的なヒット曲。

「悪女になるなら月夜はおよしよ、素直になりすぎる。隠しておいた言葉がほろり、こぼれてしまう。行かないで。悪女になるなら、裸足で夜明けの電車で泣いてから。涙ぼろぼろ、ぼろぼろ、流れて、枯れてから。」

 

㉓鳥になって

作詞 作曲 中島みゆき

◯9thアルバム『寒水魚(1982.3.21)』収録

「眠り薬をください、私にも。子どもの国へ帰れるくらい。私ははやくここを去りたい。できるなら鳥になって。」

 

㉔家出

作詞 作曲 中島みゆき

◯9thアルバム『寒水魚(1982.3.21)』収録

この曲も、長く愛されている佳曲。

「夜は浅く、逃げる者には足跡だらけの月明かり。ねえ、もう一度、耳を貸してよ。あなたを愛してる。」

 

㉕時刻表

作詞 作曲 中島みゆき

◯9thアルバム『寒水魚(1982.3.21)』収録

名盤『寒水魚』収録の隠れた名曲。

「昨日午後9時30分に、そこの交差点を渡っていた男のアリバイを証明できるかい。あんなに目立ってた酔っぱらい。誰も顔は思い浮かばない。ただそいつが迷惑だったことだけしか。」

 

㉖砂の船

作詞 作曲 中島みゆき

◯9thアルバム『寒水魚(1982.3.21)』収録

「今誰もいない夜の海を砂の船がゆく。」

 

㉗歌姫

作詞 作曲 中島みゆき

◯9thアルバム『寒水魚(1982.3.21)』収録

初のアルバム・チャート年間1位を記録した名盤『寒水魚』のラストを飾る名曲。

「寂しいなんて口に出したら、誰もみんなうとましくて逃げ出していく。寂しくなんかないと笑えば、寂しい荷物、肩の上でなお重くなる。」

 

㉘誘惑

作詞 作曲 中島みゆき

◯12thシングル(1982.4.5)

「あなた、鍵を置いて、わたし、髪を解いて、淋しかった、淋しかった夢の続きを始めましょう。」

 

㉙この世に二人だけ

作詞 作曲 中島みゆき

◯10thアルバム『予感(1983.3.5)』収録

「二人だけこの世に残して死に絶えてしまえばいいと心ならずも願ってしまうけど、それでも、あなたはわたしを選ばない。」

 

㉚夏土産

作詞 作曲 中島みゆき

◯10thアルバム『予感(1983.3.5)』収録

「夏が終わって届けられる、夏土産届けられる。あなたと同じ場所からの貝殻と恋人たちの写真。」

 

㉛誰のせいでもない雨が

作詞 作曲 中島みゆき

◯10thアルバム『予感(1983.3.5)』収録

「誰のせいでもない雨が降っている。日々の暮らしが降っている。もう誰一人気にしてないよね。早く月日すべての悲しみを癒せ。」

 

㉜ファイト!

作詞 作曲 中島みゆき

◯10thアルバム『予感(1983.3.5)』収録

◯ベストアルバム『大吟醸(1996.3.21)』収録

◯コレクション・アルバム『Singles 2000(2002.4.17)』収録

◯ベストアルバム『ここにいるよ(2020.12.2)』収録

アルバム『予感』のラスト曲。1980年代の代表曲のひとつ。

「あたし中卒やからね、仕事もらわれへんのやと書いた女の子の文字は尖りながら震えている。ガキのくせにと頬を打たれ、少年たちの目が年をとる。悔しさを握りしめすぎた拳の中、爪が突き刺さる。」

 

㉝かもめはかもめ

作詞 作曲 中島みゆき

◯12thアルバム『御色なおし(1985.4.17)』収録

研ナオコへの提供曲のセルフカバー。

「あなたの望む素直な女にははじめからなれない。青空を渡るよりも見たい夢はあるけど。かもめはかもめ、ひとりで空をゆくのがお似合い。」

 

㉞あした

作詞 作曲 中島みゆき

◯24thシングル(1989.3.15)

◯18thアルバム『夜を往け(1990.6.13)』収録

◯ベストアルバム『大吟醸(1996.3.21)』収録

◯ベストアルバム『ここにいるよ(2020.12.2)』収録

尾崎豊の「I LOVE YOU」の大人バージョン。名曲です。

「イヤリングを外して、綺麗じゃなくなっても、まだわたしのことを見失ってしまわないでね。フリルのシャツを脱いで痩せっぽちになっても、まだわたしのことを見失ってしまわないでね。カーラジオが嵐を告げている。ふたりは黙りこくっている。形のないものに誰が愛なんてつけたのだろう。教えてよ。もしも明日、私たちが何もかもなくして、ただの心しかもたない痩せた猫になっても、もしも明日、あなたのため、何の得もなくても、言えるならその時、愛を聞かせて。」

 

㉟夜を往け

作詞 作曲 中島みゆき

◯18thアルバム『夜を往け(1990.6.13)』収録

「地上の星」と並ぶ、テンポのあるロック調の代表曲。

「追いつけないスピードで走り去るワゴンの窓に憧れもチャンスも載っていたような気がした。あれ以来眠れない。何かに急かされて、走らずにいられない。行方も知れず。夜を往け。」

 

㊱3分後に捨ててもいい

作詞 作曲 中島みゆき

◯18thアルバム『夜を往け(1990.6.13)』収録

とても淋しい切ない曲ですが、中島みゆきにしか歌えない曲。

「ねえ、子どもの頃、わたし星を見てるのが好きだった。ねえ、子供の頃、あんたどんなふうだったの。3分後に捨ててもいいから、今だけそばにいて。」

 

㊲ふたりは

作詞 作曲 中島みゆき

◯18thアルバム『夜を往け(1990.6.13)』収録

中島みゆきの願いや祈りが込められているように感じる曲です。

「緑なす春の夜に、あなたは傷ついて彷徨ってた。誰からも聴こえない胸の中のため息がわたしには聴こえた。緑なす春の夜に、ふたりは凍え切って巡り逢った。与え合う何ものも残ってないけど、もう二度と傷つかないで。」

 

㊳with

作詞 作曲 中島みゆき

◯18thアルバム『夜を往け(1990.6.13)』収録

◯25thシングル(1990.8.21)

◯コンピレーション・アルバム『大銀幕(1998.11.6)』収録

◯ベストアルバム『ここにいるよ(2020.12.2)』収録

アルバム「夜を往け」のラストをしめる名曲。

「僕の言葉は意味をなさない。まるで遠い砂漠を旅してるみたいだね。ドアの開かないガラスの城で、みんな戦争の支度を続けてる。旅をすること自体、辞めようとは思わない。手帳にはいつも旅立ちとメモしてある。けれど、with その後に君の名を綴っていいか。with 淋しさと虚しさと疑いとの代わりに with 。」

 

㊴笑ってよエンジェル

作詞 作曲 中島みゆき

◯25thシングルB面(1990.8.21)シングル・バージョン

◯19thアルバム『歌でしか言えない(1991.10.23)』アルバム・バージョン収録

浜田省吾のNEW YEAR'S EVEを思わせる、別れた後のパートナーの幸せを願う曲。

「さよなら三角、また来て四角。今度会う時は尚更深く。君を打つ北風の風上に立ち、安らかに暮らせよと祈り続けよう。」

 

㊵浅い眠り

作詞 作曲 中島みゆき

◯28thシングル(1992.7.29)

◯20thアルバム『EAST ASIA(1992.10.7)』収録

◯ベストアルバム『大吟醸(1996.3.21)』収録

初のミリオンセラー・シングル。1992年度年間10位。

「浅い眠りに誘われながら、街は本当は愛を呼んでいる。」

 

㊶糸

作詞 作曲 中島みゆき

◯20thアルバム『EAST ASIA(1992.10.7)』収録

◯35thシングル(1998.2.4)

◯コンピレーション・アルバム『大銀幕(1998.11.6)』収録

◯コレクション・アルバム『Singles 2000(2002.4.17)』収録

◯ベストアルバム『ここにいるよ(2020.12.2)』収録

発表から24年後の2016年に著作権使用料年間1位を、2018・2019年には年間3位を記録し、令和の代表曲となった。人生の応援歌。

「なぜ生きていくのかを迷った日の跡のささくれ、夢追いかけ走って転んだ日の跡のささくれ。こんな糸が何になるの。心許なくて震えてた風の中。縦の糸はあなた、横の糸はわたし。織りなす布は、いつか誰かの傷を庇うかもしれない。」

 

㊷空と君のあいだに

作詞 作曲 中島みゆき

◯31stシングル(1994.5.14)

◯22ndアルバム『LOVE OR NOTHING(1994.10.21)』収録

◯ベストアルバム『大吟醸(1996.3.21)』収録

◯コレクション・アルバム『Singles 2000(2002.4.17)』収録

◯ベストアルバム『ここにいるよ(2020.12.2)』収録

「浅い眠り」に続く2作目のミリオンセラー・シングル。「わかれうた(1977)」「悪女(1982)」に続いて3作目の週間1位、さらに年間5位(1994)を記録。

「空と君とのあいだには、今日も冷たい雨が降る。君が笑ってくれるなら、僕は悪にでもなる。」

 

㊸旅人のうた

作詞 作曲 中島みゆき

◯32ndシングル(1995.5.19)シングル・バージョン

◯ベストアルバム『大吟醸(1996.3.21)』収録

◯24thアルバム『パラダイス・カフェ(1996.10.18)』アルバム・バージョン収録

◯コレクション・アルバム『Singles 2000(2002.4.17)』収録

◯ベストアルバム『ここにいるよ(2020.12.2)』収録

3作目のミリオンセラー。4作目の週間1位シングル。

「愛よ、伝われ。ここへ帰れと。あの日々は消えても、まだ夢は消えない。君よ、歌ってくれ。僕に歌ってくれ。忘れない、忘れないものも、ここにあるよと。」

 

㊹永遠の嘘をついてくれ

作詞 作曲 中島みゆき

◯24thアルバム『パラダイス・カフェ(1996.10.18)』収録

吉田拓郎への提供曲のセルフカバー。

「君よ、永遠の嘘をついてくれ。いつまでも種明かしをしないでくれ。永遠の嘘をついてくれ。一度は夢を見せてくれた君じゃないか。」

 

㊺たかが愛

 作詞 作曲 中島みゆき

◯24thアルバム『パラダイス・カフェ(1996.10.18)』収録

◯33rdシングル(1996.11.21)

◯コンピレーション・アルバム『大銀幕(1998.11.6)』収録

◯コレクション・アルバム『Singles 2000(2002.4.17)』収録

◯ベストアルバム『ここにいるよ(2020.12.2)』収録

後期のバラードの名曲。

「ああ、果てない空の下で、ひとりでも淋しくない人がいるだろうか。なぜに、たかが愛に迷い、そして、たかが愛に立ち止まらされても、捨ててしまえないものが、まだあるの。」

 

㊻命の別名

作詞 作曲 中島みゆき

◯35thシングル(1998.2.4)シングル・バージョン

◯25thアルバム『わたしの子供になりなさい(1998.3.18)』アルバム・バージョン収録

◯コンピレーション・アルバム『大銀幕(1998.11.6)』収録

◯コレクション・アルバム『Singles 2000(2002.4.17)』収録

「繰り返す過ちを照らす灯をかざせ。君にも僕にもすべての人にも。命につく名前を心と呼ぶ。名もなき君にも、名もなき僕にも。」

 

㊼瞬きもせず

作詞 作曲 中島みゆき

◯36thシングル(1998.10.7)シングル・バージョン

◯コンピレーション・アルバム『大銀幕(1998.11.6)』別バージョン収録

◯コレクション・アルバム『Singles 2000(2002.4.17)』収録

◯ベストアルバム『ここにいるよ(2020.12.2)』収録

「ああ、人は獣。牙も毒も棘もなく、ただ痛むための涙だけを持って生まれた裸すぎる獣たちだから、僕は褒める。君の知らぬ君についていくつでも。」

 

㊽地上の星

作詞 作曲 中島みゆき

◯37thシングル(2000.7.19)

◯28thアルバム『短編集(2000.11.15)』収録

◯コレクション・アルバム『Singles 2000(2002.4.17)』収録

◯ベストアルバム『ここにいるよ(2020.12.2)』収録

4作目のミリオンセラー。5作目のシングルチャート週間1位(2003)、年間11位(2003)を記録。

「風の中のすばる、砂の中の銀河、みんなどこへ行った。見送られることもなく。草原のペガサス、街角のヴィーナス、みんなどこへ行った。見守られることもなく。地上にある星を誰も覚えていない。人は空ばかり見てる。」

 

㊾ヘッドライト・テールライト

作詞 作曲 中島みゆき

◯37thシングル(2000.7.19)

◯28thアルバム『短編集(2000.11.15)』収録

◯コレクション・アルバム『Singles 2000(2002.4.17)』収録

「語り継ぐ人もなく、吹きすさぶ風の中へ、紛れ散らばる星の名は忘れられても。ヘッドライト・テールライト、旅はまだ終わらない。」

 

㊿銀の龍の背に乗って

作詞 作曲 中島みゆき

◯38thシングル(2003.7.23)

◯31stアルバム『恋文(2003.11.19)』収録

「銀の龍の背に乗って、届けに行こう、命の砂漠へ。銀の龍の背に乗って、運んでいこう、天雲の渦を。」

 

今、中国各地で急激に増えているのが『青少年養護老人ホーム(青年養老院)』という施設です。

若者専用の老人ホームという、この名称に矛盾を感じる奇妙な施設は、中国の超過酷な受験戦争と絶望的な就職活動と生き馬の目を抜く企業労働に疲れ果てた〝蟻族〟〝寝そべり族〟の若者たちの受け皿となっている保養施設です。

その人気は凄まじく、大都市郊外の農村地帯にオープンする新しい施設が、短期・長期の入居者を募集すると、すぐに予約でいっぱいになってしまうほどです。

これらの施設は、地価や物価の高い都市部を避けて、自然が豊かで物価が安い郊外や農村部につくられています。

これらの青年養護院の費用は、地域によってまちまちですが、月額25000円〜70000円ほどで宿泊費と食費が含まれます。

こうした施設に入る若者たちは、幼い頃からの受験プレッシャーと受験のとてつもない倍率に苦しめられ、成人してからも高い失業率と企業の極端な成果主義に疲れ果て、〝燃え尽き症候群〟に陥っています。

彼らは、人生の目標や希望を見失い、気力を使い果たし、何をする気も無くしているのです。

こうして、多くの若者たちが、こうした青少年養護老人ホーム(青年養老院)で、一日中何もせずに、ボーッと過ごしています。

「これは、一種の自分からの逃避です」「以前は必死に働いてお金を稼ぐだけの毎日だった」と20代男性の参加者は言います。

「将来自分たちが定年後にする生活を、若いうちに体験しておくのは悪いことではない」と参加者の20代前半の女性は言います。

「この中国社会で、どんなに必死に頑張ったって、どうせ無駄なんだ」という諦めが、彼らの萎えた気持ちの根底にあるようです。そして、その希望のなさから、若者たちは、会社から、社会から、人生からリタイアしたいと願っているのです。