タータ日記 ~ その67 双子の宿命 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

今朝、普段よりも5分ほど早くシッター先に着いた。

 

アパートの窓を見上げるとシャッターが閉まっているではないか!まだ寝ているか?エレベーターで上がっていくと、あわてて起きてきた状態で全員パジャマであった。

 

昨晩から次男が発熱し、長男だけ保育園に連れて行って欲しいといわれた。とはいえパパさんもママさんも鼻声で咳もゴホゴホ。まずいっ!と思い、すぐにマスクをした。

 

長男を着替えさせていると、彼もゴホゴホ。何気に熱を測ったら、36度9分。どうします?とママさんに聞くと、連れて行って欲しいと言われたが、早かれ遅かれ彼も熱が出るのではないか?と思った。

 

普段、次男の方が常に前に出てしゃべり、行動してしまうので、長男は徐々に我慢する羽目に。言葉が遅いのは、そういったストレスもあるのではないだろうか?と思うことがある。

 

保育園に着くまで彼らに話しかけても答えるのはいつも次男。園へ着くと、建物的には日本の2階にクラスがあるのだが、らせん状になった階段は非常に高いので、乳幼児を連れて上がるのは結構大変。地上階でベビーカーを下りると、次男はすぐに"in braccio!"(抱っこして!)といって抱っこで階段を上る。本来は長男だって抱っこしてほしいだろうが、言えずに歩いて上がる。それが今日は次男がおらず、二人でおしゃべり。そして階段も"in braccio!"と言ってきて、重たかったがゆっくり上って行った。今日は私は長男一人のものだったのでかなりご機嫌で、教室に入る時は、鼻歌さえ歌っているくらいだった。

 

また、家に戻ると、次男は38度5分あったにも関わらずハイテンションでおしゃべりしまくり。「本当に具合が悪いの?」と聞くと、「熱もあるし、調子が悪いんだよ」というので、笑ってしまった。

 

私は三男を見ていたので、ママさんは在宅勤務とはいえ、仕事の依頼が来ていなかったので、次男といてくれて、彼はご満悦。ママを独り占めしているからだろう。

 

双子の彼らは生まれた時から一緒。そして常にママさんとパパさんを独り占めにすることは出来ないできたが、助け合う面を見かける時もある。

 

今日、ツインズたちは、別々に誰かに甘えらえて気分が良かったようだが、長男が帰宅してから大変だった。

 

熱があっても元気だった次男であったが、夕方になってから耳が痛いと言って大泣きし始めた時の帰宅で、次男は「マンマー、in braccio!」と言ってママさんのところに飛んでいくと、長男はMia mamma!つまり僕のマンマだと言って弟を突き飛ばし、喧嘩が始まった。僕のマンマだ!いや僕のマンマだ~!と。「二人のマンマでしょ?」と私が言ったが、言ったところで、聞く耳もなし。

 

結局、おやつといって長男を私が釣り、ママさんが耳が痛がる次男を抱いて落ち着かせた。

 

普段年の離れた兄弟だと年上がどうして我慢させられてしまう。私も子供の頃「お姉ちゃんだから」といって我慢させられたが、同じように自分の上の子供達にもそうさせてしまった。理不尽だと思いつつ、歳上だったらわかるよね?と押し付けてしまう。それが初めての子で双子だと同時に生まれた子供達だたら、その時その時の状況でどちらかに我慢させがち。平等なのか?不平等なのか?

 

明日次男はどうなっているか?長男の発熱も時間の問題か?

 

双子でも別々に過ごす方が平和の時もある。

 

いやー、最近日中三男一人で楽をしてしまっていたから、日中子供が増えるときっついわ。

 

よく三人育てられたわ。笑