イタリアの学校事情 ~ その2 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

以前も書いたことがあるけれど、イタリアの学校は9月始業で、初日に学校へ行くと、教科書が生徒全員に配られるわけではない。

5月末に、新学年の教科書リストが配布され、各保護者が取り扱い図書または文房具屋に予約しないといけない。ここ数年、通っていた文房具屋は小学生20ユーロ、中学生は50ユーロと予約金をとるし(あとで返金される)、引渡しの際の態度も悪い。行っても、本が到着していない。その理由をちゃんと説明してくれれば納得いくものを、「自分のせいじゃないから」としかいわないし、毎度、家庭の事情もあるのだろうが、時間にあけなかったり、笑顔もなく感じが悪い。

なので、今回は長男のもとクラスメートの家の文房 具屋に換えてみた。普段、そこは高い文具のみを置いているのだが、今回は文具は関係ないし、大切なのは、サービスの良さ。正確さと丁寧さを求めているのだ。特に、そこの奥さんは、家に電話をくれ不在であれば、ちゃんとメッセージも残っているし、Facebookを通して『入ったわよ~』とも一言は入る。近所でも毎回、「入った?」「どんな感じ?」と毎日のように顔を出すのも段々嫌気がさしてくるものだ。

これは、始業と同時に連絡が入るものだと確信している。それで、学校から配布される『チェードラ』とよばれる券に取り扱い業者の判をおしてもらい、半券は業者へ、そして半券は学校へ提出し、Tutto OK. 義務教育なので、小学校に関しては、教科書は無料だが、中学校は一部州が負担することになっているが、どうも今年からは、全額負担という話もある。どうしても払えない人は、収入証明が必要だという話もきいた。

さて、昨日大型スーパーで次男の新学期の文房具を購入してきた。(30%オフ)。イタリアは上記にもあるように文房具が比較的高い。なので直接文房具屋さんで買っていてはたまらない。

けれど、タイミングを逃すとスーパーは品切れ。結局文房具屋で高い買い物になってしまう。今年は早々に節約モードで出かけてきたわ。

こちらがノート。各教科が色分けされているが、リュックにいれると、ノート同士がくっついて折れてしまったり、汚れやすいので、なんだかんだいって毎年買い換えている。


↓こちらは小学校3年生のイタリア語のノート。

3年生からボールペンを使用。するする滑りやすいから、どうしても字もみみずがうねりまくったような字になってしまう。どうして、誰もそれを治すよう指摘しないのだろうか・・・。担任からの手紙だって、はっきりいって読めたもんじゃないし、医師の処方箋とて同様。

話は基、上記の教科書。毎年のことなのに、夏休み前に、教科書の予約を忘れたといって、9月に入り、しかも始業と共に申し込む人もたまにみかける。どういう神経しているんだろうな・・・

そうやって、遅れをとって一人でも教科書がないと、授業が進まず、結局9月は前年度の復習ばかり。授業は10月から翌年6月第1週、実質的には5月一杯で、クリスマス、復活祭を差し引くと、授業は、年間7ヶ月にしかならない。

本当にイタリアの学校って・・・。は~。