パパ様の靴はなぜ赤いの?! | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

教皇・べネディクト16世がミラノにいらした際、ぜひ赤い靴を拝みたいと思っていたが、靴どころか、お姿さえ身近でお見かけすることはできなかった。涙 

前教皇・ヨハネ・パオロ2世がお亡くなりになられた時、 普段は白の教皇服を着用しておられた教皇だけれど、赤い祭服、赤い靴を着用して、棺に納められた姿が、脳裏にやきついている。♪赤い靴~、履~いてた~・・・ 

あれは、プラダ製なのではないか?という噂も沢山あったが、ミラノからわりに近いノヴァラ(森本選手のいるチーム!!)の靴職人(Adriano Stefanelli氏)の作品だとわかった。 

2003年4月。前教皇の具合が悪く、何かできないか?と思い、靴を届けたいと嘆願書を自ら作成し、2004年1月ヨハネ・パウロ2世に謁見し、直接その靴を手渡す事が出来たという。



その後、2005年4月、教皇ヨハネ・パウロ2世が84歳で逝去され、べネディクト16世が継承、この時もステファネッリ氏が手作りの靴を献上したそうだ。 

ちなみに、このステファネッリ氏は、アメリカのブッシュ前大統領を始め、オバマ大統領にも靴を献上されている。 

さて、この赤い靴、ヴァチカンの昔からの伝統なのだそうだが、前教皇は、普通の茶色い靴を履くことを優先していたそうで、現教皇は、伝統を取り戻すことに熱心のようだ。  

←Giulio II (1503-1513) 

←Pio VIII (1829-1830) 

←現法王 

「赤は殉教の色。パパ様は聖ピエトロの後継者。そして赤は燃えるような愛の色、聖霊の炎の色」だと教皇の個人秘書であるモンシニョールGeorg Gansweinは、子供向けの本「パパ様はどうして赤い靴を履いているの?」に答えている。 


レディ・ガガも赤い靴を欲しがる日がくるのだろうか・・・笑 

http://www.adriano-stefanelli.it/radici.php 
https://www.facebook.com/notes/papa-benedetto-xvi/il-papa-veste-prada-no-era-una-bufala/413525632002836