マルチ・カルチャー ~ 中国人学校 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

長い長い夏休みが始まった。 
3ヶ月間、子供は休みでも、親は共働きの家庭が多い。 
ではどうするか?というと、早々におじいちゃん・おばあちゃんが孫たちを海や山へ連れてところもあれば、教会のオラトリオや公立の学校、スポーツ・クラブのサマーキャンプにあずけたりする。(キャンプといっても、お泊りではなく、朝連れて行って、夕方引取り)有料のところもぴんきりで公立の学校だと無料なのかな? 

昨年は、2週間、長男と次男を野球のサマーキャンプに行かせた。午後に折り紙教室としてボランティアをしたため、次男に関しては無料だった。今年は、わりとすぐに帰国してしまうので、特に何も考えなかった。幸運にも、同じアパートに数人、同じ状況の小中学生がいるので、一緒に中庭で遊んでいる。 

教会によっては、すぐ にオラトリオとして教会学校が始まるところもあれば、地元のところは、毎週学年順に順番に教会の施設にとまりに行くコースもある。 

昨日、久々にある中国人経営のイタリアン・レストランに出かけた。 
私が知る限り、ミラノではもっともエレガントな中国人シニョーラで、イタリア語もきちんと話すし、教養も高い。我が家と似たりよったりの家族構成なので、シ二ヨーラは私と同じ年齢くらいか?と思ったら、5つも年下でびっくり。かなり早く結婚してミラノで生活し始めたという。 

彼女のお子さんたちも、我が家同様、ミラノの現地校に通い、土曜日は中国語の補習校へ通っているという。ミラノには、3つの中国語の補習校が存在するという。昨年あたりに、中華街の教会で中国人の子供向けの中国語教室がスタートした。シニョーラのお子さんたちは、、ミラノで一番移民の多い地区、Via Padovaの公立の学校を週末間借りしている学校に通っているという。 

朝からお弁当もちで、歴史、音楽、そして中国語(彼らにとっては国語)を学ぶらしい。授業料は一日10ユーロ。食事は、そこで食べる場合は5ユーロ。日本語の補習校は週一回3時間。一ヶ月50ユーロなので、一日12.5ユーロ。4時間授業なので、1時間は3ユーロちょっと。イタリアの他の地域の日本語補習校に比べるとミラノ校は、決して高くないし、レベルも低くないというが、中国人学校の格安さにはびっくり。音楽は別としても、母国の歴史を学ぶことも大切だなあ・・・と実感。 

その中国語の補習校は、現地校が夏休みに入ったので、夏の間(7,8月は不明?)月曜日から金曜日まで毎日びっちり授業が入るのだという。ミラノにいる中国人たちは、レストランを始め、衣料関係、美容関係、さまざまな分野でお店をやっている人が多いので、子供たちも学校に行ってくれていると、一挙両得ってとこなんだろう。うらやましい限りだ。