絆・友へ | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

3月31日ー4月1日にCentro Asteriaというカトリックの学校のテアトロで『運河沿いの東洋』というチャリティ・イベントが催される。 http://www.centroasteria.eu/index.php?command=_home 

イタリアを代表する日本人彫刻家吾妻兼治郎氏の作品展示や、石巻や福島の写真展示、盆栽あり、習字あり、指圧施術、寿司のサービス、『福島の子供たちからの手紙』のイタリア語朗読、映画『となりのトトロ』鑑賞、ピアノ、ギター、三味線、民謡とジャズのコラボ・・・そして、子供達のコーラス。 

コーラスに関しては、東日本大震災によって大被害を受けた仙台市の音楽ホール再建に向けて、昨年の11月にチャリティ・コンサートで、子供達(いつの間にやら「ミラノ児童合唱団」という名前が付いていた!)が歌った。http://ameblo.jp/sofiamilano/entry-11074011064.html 

今回で4回目の舞台。 
今回も「いつでも何度でも」そして、『天空の城 ラピュタ』より「君をのせて」を歌い、新たに一曲「絆・友へ」が加わった。 
『絆・友へ』楽譜 
http://kizuna-project.jp/kizuna-song.pdf 

みんなで遊んだ あの山 あの川 あの町 
いつかはわかれの時が来る 
こぼれ落ちてくるその涙は希望の証だ 
悲しみを胸にしまって 歩き出そう 
大切な仲間と共に 

「絆」プロジェクトというのがあって、2030年まで活動するんだそうな。 
あの未曾有の震災の中で生まれた子供たち、また命が宿った子供たちが18歳になる2030年まで、子供たちが夢と希望を抱ける環境づくりを理念に支援活動を行っていく団体だという。(詳細は下記のHPと団体・副理事長兼実行委員長として被災地の子どもたちの心のケアサポートに取り組んでいらっしゃる鈴木その子さんのブログ参照) 

未来に夢と希望を抱くこどもたちの笑顔が東北の復興・・・そして、日本の未来につながると信じ、ボランティアの方々が、絆プロジェクトのテーマソング「絆・友へ」を作曲。この曲を日本中、そして世界中の多くの子供たちと一緒に歌っていきたいという願いがあるのだそうだ。 

絆プロジェクトでは、3月にも宮城で、5月、そして秋は東京で、これから毎年エクササイズやチャリティーイベントを行っていこうとする計画があるそうで、国内外の子供たちやその他アーティストやパフォーマーの方々とのコラボなどもどんどん実現させていきたい・・・・という一貫で4月1日、ミラノでも歌うため、現在子供と共に、この曲を学習中。 

人と人の間にいるから「人間」。 
「人と人との間を美しくみよう。私と人との間を美しく見よう 疲れてはならない」(八木重吉) 
だれもが、人と人を繋ぐもの。それは「信じる」ということ。そして、「愛する」ということ。不幸、災難、苦しみにさえも、意味を見出して、これまた“有り難い”ものと感謝できる時、私たちは愛すべきものを随所に持ち、愛しがたい人さえも、その人の存在そのものの価値を認める、愛深く幸せな人間になれるのだと思うし、そうありたいと願うばかり。 

ちなみに当日、午前中『枝の主日』のミサがミラノカトリック日本人会(マリア・バンビーナ修道院内)で行われ、その後食事会と共にチャリティ・バザーを行う。寄付の収益金は、午後のイベントとも合わせて、いずれも福島の子供達を転地療養させるプロジェクトの「Orto dei Sogni」へ寄付予定。 


『絆・友へ』の由来 
http://ameblo.jp/powerofsmile-sono 

『絆プロジェクト』HP 
http://kizuna-project.jp/