停滞と浄化 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

先週くらいから、肩こりが始まった。首も痛い。肩甲骨の周りも痛い・・・一つのSOSだったのかもしれない。そしてリンパが徐々に詰まる感じ。先週は過密スケジュールで気付くと太極拳のクラスを3回もつづけて休んでしまった。これで余計に体を固めてしまったのだろう。 

そして、また某イベントでゴスペル・デビューか?!という期待もあり、盛り上がっていたのだけれど、最終的に主催者側からコンセプトが合わないと断られてしまった。緊張とわずかな夢や希望を抱いていたのが、ぷつんと切れてしまった。残念・無念。それでいて多少の安堵感・・・。これで一気に免疫力が落ちてしまったようだ。さらに最悪の水風呂。ったく昨年11月に引っ越してきたこの家は、お風呂が電気なので、子供達がタイミングよくお風呂に入ってくれないと、お湯がわいていない、またはシャワーを浴びている間に水になってしまう、ということがしばしば。私は常に後回しだから、気付くと水風呂が多い。火曜日はまさに途中で水風呂。 

水曜日、朝、目が覚めると、やられた・・・のどと鼻の奥に痛み。いつもの咽頭炎。毎朝、ニベアの生理塩水のチューブを鼻にいれているが、咽頭炎や副鼻腔炎になってしまった ら、これくらいじゃきかない。お椀にぬるま湯と重曹をい れて、ばかばか鼻に流す。・・・これがつらい。でものどからだすと、すきっとする。以前はプロポリスを使っていたが、最近はどうも刺激が強すぎるようで、アロエのジュースでうがい。 

午前中でかけてしまうと、途中から案の定、頭が朦朧としてきた。帰路のトラムもずっとうとうと状態。そのままベッドへ。一気に39度まで発熱。 

翌朝、一時37度台に下がったが、また午後から復活。体が痛くてどうし様もない。 唯一問題は、次男の学校の送り迎え。長男・長女、夫(普通なら当たり前だろうけど)近所の人まで巻き込んで手伝ってもらった。夕飯もあるもので食事してもらう。さすがに3日目となると普段何もしない彼らにとっては限界だろうが。 

毎日、入っていた予定は重要なものもあれば、 そうでないものもあったが、すべてキャンセル。『行けない』『行かない』・・・罪悪感がありつつも、もうどうしようもないと思うと、なぜかほっとするものがある。 

今回の発熱は、もういい加減に静かにしてなさい!という警告だったのだろう。発熱は、日常生活の中で体のリズムの乱れやエネルギーの滞りを知らせてくれるメッセンジャーだという。どうしても無理をしがちな毎日。熱は、「浄化」ということだろうか。 

病気は、それまで抱えてきた不要なものを手放す機会だともいう。それが小さな習慣やストレスであれ、それによって溜まった体の中の毒素やエネルギーの停滞であれ、また時に自分の人生に対する態度そのものという大きなものに気づく大切な心からの信号なのだと。 

今回は、とにかく、眠り続けた。回復が遅いのも、年をとった証拠だろうか? 

それにしても、わずか2,3日の間であったが、こちらが具合悪く寝ていても、子供達の学校側からいろんな手紙やら連絡が入った。 

長女・・・勉強を頑張って出来ないのなら仕方ない。能力が無いのだから。でなくて、勉強しなくて赤点をとるってどういうこっちゃ?!怠慢としかいいようがなし。激怒! 

長男・・・日本語補習校では『授業態度は一貫してまじめ』といわれていたのに、現地校では「朱に交われば・・・」でうるさい子達と一緒になっては、授業に対して不真面目でいるらしい。ありえない!!あれは、友達が悪いんだと平気でいう。自分が弱いから、流されちゃうの!!再度激怒!! 


次男・・・もう問題外。歯医者問題だけで、頭痛いのに、学校の用務員さんに暴言を吐いた・・・だと。彼にしては、思い切り気を利かせた冗談だったのだろうが、あまのじゃく的な彼の言葉は、だれにでも好意的に通じるものではない。激怒の前に落胆・・・。 


体はすっきりしたが、どうも心がすっきりしない。 
四旬節もあと一週間・・・