イタリアの自由化 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

イタリアの首相がモンティに変わり、早2ヶ月。 http://ameblo.jp/sofiamilano/entry-11078868005.html イタリアが変わろうとしている。 

decreto legge "liberalizzazioni"(包括的自由化案の暫定措置令)。 
革命的な自由化であるはず。 
・・・とはいえ、97項目もの改正があり、新聞・ニュースで内容を追っていくのも大変。 

例えば、自動車保険:代理店は、複数の会社の商品を提供しなければならない。自動車に関してはブラック・ボックス(scatola nera)を装着した場合に、保険料の減額の可能性がある。 

薬局は5000薬局増やす。開店時間に関しても自由化する。また薬剤師は、顧客に対し、最も安価な薬を教えなければならない。また fascia C (薬の分類)に相当する薬は薬局のみで売られる。 

弁護士などの専門職(Professionisti) 最低料金や最高料金を廃止する。研修期間18ヶ月のうち6ヶ月は(保健関係は除く)大学で実施できる。 

ENI(イタリア炭化水素公社、Ente Nazionale Idrocarburi) と SNAM (イタリアガス供給公社、Società Nazionale Metanodotti)の分離。 

その他、タクシー業、運輸業、鉄道、新聞のキオスクなどに関する法改正。多くの業界が既得権の侵害を懸念し、ストを計画中。 タクシーは既に13、23日に行われ、大変なことになっていた。 

こうした自由化により、電気・ガス代は1家族あたり150ユーロ安くなると見積もられているし、ガソリンスタンドでの支払いは250ユーロ安くなると見積もられている。 

いずれにしても、この自由化に10人に6人が賛成しており、このモンティ内閣、任期満了の2013年までは続いて欲しいという人が68%に至った。 

店の営業時間や営業日なども変われば、「休みがなくなる・・・・」という不平を言うイタリア人も少なくないだろうが、失業者や仕事を探している外国人も多いのだし、いろんな意味で競争があり、切磋琢磨してサービス向上に向ける事が、イタリアの将来を明るくするのではないだろうか。 

期待していい?モンティ内閣? 

http://www.corriere.it/politica/12_gennaio_27/monti-conferenza-stampa-semplificazioni_193047da-48fa-11e1-b976-995c60acee8e.shtml 

http://www.corriere.it/politica/12_gennaio_22/monti-annunziata-liberalizzazioni_2bf50cd4-44fe-11e1-b12c-223272f476c4.shtml 

http://www.webmasterpoint.org/news/liberalizzazioni-decreto-monti-assicurazioni-farmaci-tariffe-professionisti-e-internet_p45239.html 

http://www.corriere.it/politica/12_gennaio_22/mannheimer-liberalizzazioni_d4c7196e-44d2-11e1-b12c-223272f476c4.shtml