モチベーション3.0でいこう | 会社人よ、社会人になろう!

モチベーション3.0でいこう

ブログ訪問ありがとうございます。
ソーシャルデザイナーの鷹野秀征(たかのひでゆき)です。


今日のテーマは、
会社人が”社会人”になる3×1の方法
全てに当てはまるモチベーションです。
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「モチベーション3.0」ダニエル・ピンク著、大前研一訳(講談社)が

売れています。もう読まれましたか?


原題
■ Drive - The Suprising Truth about What Motivates Us
「ドライブ=やる気!」我々を動機付けている驚くべき事実!


驚くべき事実とは? と思って読んでみると、
これは”社会人”が持つべきモチベーションではありませんか。
いやー、いい本を出して頂きました(笑)。お勧めです。


社会起業家はモチベーション3.0で動いていますが、
会社でも3.0で仕事に取り組めば「社会化」が進みます。


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著者は、人間のモチベーションをOSになぞらえて、
アップグレードの必要性を説いています。


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1.0 生存本能(生理的動機)
2.0 報酬と賞罰(外発的動機)
3.0 自律性・熟達・目的(内発的動機)


2.0は、人間はほっておくと怠ける生き物で、
アメとムチで動かすという原理。
企業はこの考え方によって制度が構築されている。


しかし生活に足る基本報酬を超えると、逆効果を生む
奇妙な現象が生じる。単純労働には合っていたが、
創造的な仕事にはかえって邪魔になる(バグがある)。


21世紀の多くの職場では、3.0に移行する必要がある。
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・オープンソースはなぜ生まれたのか?
・なぜNPOや社会的企業で働く人が増えるのか?

報酬や賞罰を超えたところで、多くの人が動いている事実。


感覚的には当然だと思いますが、多くの事実や研究に
基づいて論理的にまとめてあるので説得力があります。


ベストセラー作家なので文章も分かりやすいし面白い。
具体的事例も盛り沢山です。


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3.0の3つの要素は是非本書をお読みください。


■自律性(オートノミー)-自己決定欲。駒ではなくプレーヤー。
■熟達(マスタリー)-価値あることを上達させたい欲求。
■目的-人のため社会のため。自分以外のより大きな目的。


なかでも”社会人”は目的を最大の動機付けにしていると言えます。


大きな目的を持ち、マスタリーを目指す自律的な人。
人間の能力がより発揮され、幸福度が高まる素敵な働き方です。


ただ、移行するには読むだけではダメで訓練が必要。
そのためのツールキット付き。念入りです。


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関連リンク
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■ モチベーション3.0 書評(百式管理人)
http://www.ideaxidea.com/archives/2010/07/motivation_3.html
■ ダニエル・ピンク インタビュー
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20100723/215569/
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2010年9月25日(土) @カフェ