日本で一番大切にしたい会社に学ぼう
ブログ訪問ありがとうございます。
ソーシャルデザイナーの鷹野秀征です。
今日のテーマは、
会社人が”社会人”になる3×1の方法
1.会社の仕事で社会の役に立つ(仕事)
3) 社会にもっと役立つプロジェクトを起こす、です。
昨日は「社会企業大学」のオープン記念セミナーで講師を務めました。
「『日本で一番大切にしたい会社』から学ぶ-経済価値と社会価値の両立とは?」
http://ameblo.jp/socialwindow/entry-10637259061.html
このうち、私の大好きな杉山フルーツのケースをご紹介します。
---------------
杉山フルーツは地方都市の小さな家族経営のくだもの屋。
景気悪化、大型店の撤退、シャッター街化・・・
存亡の危機にたたされた娘婿の2代目経営者・杉山清さんが
必死で考えた末、自社の存在意義から導かれた戦略が、
贈り物への特化でした。
さらに当時周囲は誰もやっていなかったネット通販にチャレンジし、
ついにはオンリーワン商品への開発に着手。
今では「杉山清の生ゼリー」は類似品が出るほどの大人気です。
---------------
周囲の店がどんどん閉じていく中で、
なぜ杉山フルーツは活路を見出せたのか?
それは、原因を外ではなく、内に求めたからです。
「中小企業5つの言い訳」(坂本先生の分析)
・景気・政策の悪化
・規模の小ささ
・業種の恵まれなさ
・大企業・大型店の進出
・ロケーションの悪さ
杉山フルーツは、この全てが見事に当てはまります!!
しかし原因を外ではなく、内に求めたら、
自社の経営努力が足りなかったことに気づいたのです。
そして大切にしたい価値観に沿って工夫を重ねました。
「お客様の心を満たす」には?
「本当においしい新鮮な果物を届ける」には?
そんな想いがこもった「贈り物」は、買った人から贈り先の
相手に伝わり、喜びと感謝の輪を生み、口コミで広がります。
続きの感動のストーリーはぜひ書籍でどうぞ。
*****
このケースは、一見、自社の生き残りをかけた戦略の話ですが、
シャッター街を元気にしたり、喜びと感謝を増幅したり、
家族経営の小規模家業を勇気付けるなど、
多くの社会的価値を生んでいます。
経済的にも、従業員一人当たり売上は通常の果物店の2倍!
自社にどう応用すればいいか?
学ぶことの多い勇気を与えてくれる事例です。
-------------------------------------------
関連リンク
-------------------------------------------
■社会企業大学
http://sbs.socialvalue.jp/
■「日本で一番大切にしたい会社」公式ブログ
http://blog.canpan.info/nihon/
■杉山フルーツ
http://www.sugikiyo.com/
-------------------------------------------
2010年9月14日(火) @ソーシャルウィンドウ オフィス