<セリエA第26節・インテルvsカリアリ>

前半中頃、左SBでスタメン出場していた長友を呼び寄せ、レオナルド監督が指示を送る。


サッカーのちアイドル、ときどき健康-レオナルド監督と長友


試合後の長友のコメントによると「エトーがボールを持った時、低い位置だと上がって(エトーを追い越す動きをして)もいいけど、高い位置だと1対1をさせてやって欲しい(スペースを与えてあげて欲しい)」との事。前節から度々、エトーとポジションが重なる事があったからだ。しかしこの指示後、長友はとてもバランスを気にしながら、プレーを行うようになった。
インテルは後半、カリアリにかなり追い詰められたが、何とか逃げ切り。ヴィオラ戦に続き、苦しみながらも勝ち点3を手にした。また堅守の代表的なスコアとも言える「1-0」は、レオナルド監督が就任して初めてマークする事になった。

そしてこの試合を最後に、クリスティアン・キヴが出場停止明けで帰ってくる。次節はチャンピオンズリーグ1回戦。しかも前年度の決勝戦の相手、バイエルン・ミュンヘンである。ここ数試合を見る限り長友の動きは悪くないのだが、ファーストチョイスは恐らく無いだろう。キヴが70%、サネッティが25%、長友のスタメン出場の可能性は恐らく5%にも満たないだろう。
しかし世界最高峰の戦いをベンチで見る事も、成長する一つの過程である。一歩一歩……。しかし確実に、長友を含む日本人選手は世界への階段を上っているのである。




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