環境省が、エコ・ファースト制度という地球環境保護促進を目的にした経済界への認定制度を開始したようだ。


業種別認定で複数認定される予定らしい。


流通小売では、第一号としてビックカメラが。


紙資源5%削減、レジ袋20%削減、携帯電話回収を約束。


この制度は、環境省と企業との約束に基づき、実行されなければ、認定取り消し。


同業種でよりよい企業が出現した場合は、既に認定されたところは認定取り消し、新たな企業が認定されるようだ。


ただ、これまでの取り組みは加味しない。


これは、たとえこれまで取り組んでいなかった企業でも今後の計画として約束すればいいということ。


取り組んできた企業にとっては、(自然に関してはそういう概念を持ってはいけないが)分が悪い制度なんじゃないかな?


私にとっては、この点は問題ではないけど、経済界で生きる企業が、戦略的に時代に合わせたリーディングカンパニーという地位を確立したいと考えるという視点からすると過去実績を不問とすると不公平感はぬぐえないだろうと考える。


それに今回のビックカメラの取り組みも素晴らしいけど、先日のイオンやデニーズの不採算店の大規模な閉店計画の方が、紙資源5%、レジ袋20%より、遥かにエコなんではないのかな?


だって、紙資源もレジ袋も他のあらゆる資源も閉店で使わなくて済むのだから。


閉店がエコになるというと疑問に思う人も多いかもしれないけど、現代の経済は、往々にして地球環境に反している為、縮小すれば相対的にエコになる。


だから、たとえ経済的戦略的な縮小であっても評価されるべきなんじゃないかな?


また、企業業績が落ち込み、苦しい企業でももし、このエコ・ファーストという制度が国民に認知されるのであれば、このような認定を受けることで企業価値があがり、これまでと違う方向、地球環境保護促進企業として復活することができるようになるかもしれない。


同業種で先進企業がでてくれば、既に認定された企業が認定を取り消され、新たな企業が認定される競争原理が働きそうな仕組みではあるものの、国全体への認知度アップとそれによる効果(企業にとっても消費者にとっても、つまるところ誰もがなるほど当然必要だと思える地球保全)をどれだけ挙げられるか、適正妥当な基準策定とアピールが重要だと思う。


是非、今一度、認定基準と認定基準のボーダーの見直しを提案したい。