証券市場の各指標に相当な確率で大異変が起きることは金融界は知っていた!?


日経平均株価、ダウ工業株化、外国為替、WTI(原油)・・・


また、


◎産油国の原油枯渇問題による生産抑制による原油高、バイオエタノール需要に伴う食料・原料高から穀物、原油の商品先物取引相場が急騰することも


◎サブプライム問題が打撃を与えることも、これが組み込まれた金融商品がことごとく元本割れすることも


◎アメリカのサブプライム問題でドルの貨幣価値が下がり、それにつれ、他通貨が高くなる傾向も、ドルを背景にしている産油国通貨価値が上がらない事も


◎BRICSなど先進国に続くと(先進国の思惑で思わされている)発展してきている国への注目度が上がることも


◎株式市場への、為替相場への不安と魅力低下から商品先物取引で一時的に穀物・原油・プラチナ・金・銀への投資が加速することも


予測していなかったとすれば、今後日本の金融界も破綻の危機に直面する証券会社や銀行が多発するはず。


反対に全て承知の上だったとすれば、今後、投資家は損をし、(国と)証券会社自体は、それほど痛手を受けない。


なぜなら初めからわかっていたのでリスクある運用をしなかったからだ。


ところが、知っていながら投資家にはリスクを押し付けた。ということになる。


これはインサイダー取引と似ている。


資本主義経済、自由経済の仕組みにとって金融業界はもっとも重要で切っても切れない。


ところが、日本ではバブル崩壊のとき、銀行などの不良債権処理に追われ、長銀や山一證券が倒産し、痛手を負った。


この反省から証券会社を守る必要があると判断したのだろう。


この兆候は、サブプライムの大打撃でG7や世界の中央銀行でも証券会社を監視する必要を訴えているのと同じだ。


つまり、日本は世界より先に金融破たんには敏感になっている為、アメリカの言うことを聞きつつ、金融界のリスクを最低限に抑えようとしたということだ。


このところ誰の目にも投資信託にほころびが出始めた。


FX、外国為替証拠金取引は、元々この仕組み自体にリスクというか危険な投資であることが明確だった。


投資信託もまるで「元本保証」されるような印象を持たせる売り方をしてきた。


FXはハイリスクハイリターン、投信はハイリスクローリターン。


ところが、投信はローリスクローリターンであり、しかもよっぽどの事がない限り「元本保証」されるかのような錯覚に陥るような売り方をしてきたのだ。


FXは、投資額が多いほうがリターンが多いという法則から、少ない資本でも「リターンを見込める魅力的な投資」であるかのように売ってきた。


つまり、投資家が保証金として預けた金額の10倍とか100倍の運用を可能とするもので同じ運用益が出たとしても保証金分の投資よりその10倍、100倍の投資の方がリターンが大きい事を売りにした商品。


ところが、これは当然ハイリスクになる。


なぜなら、運用損の場合の額は、10倍、100倍では済まないことがあるからだ。


わかっていると思っている人でもなぜか頭の中ではなんとなく、損も10倍、100倍だろうと思ってしまっている人もいるんじゃないかな。


でも違う。外為市場が不安定な為、もっとハイリスクであり、危険は大きい。


ちなみに日本版401k、確定拠出年金も気をつけるべきだろう。


投資信託に目を向けると、金融界の比較的安定的に見られていた日経平均などの指標を目安に目減りリスクが低いことを謳った商品はもちろんだけど、目には見えずともサブプライムのエキスが注入された投信は、ほぼ全て被害を受ける。


日本の金融界に痛手が小さく(痛手が全くないと疑われるので)、投資家に被害が増大するとなると、金融界が危険視していたサブプライムのエキスを注入した商品を故意に販売していたことになる。


金融界を守りたい国としては、このことをたとえ薄々であっても知っていたということになる。


もし、こういう状況だったとして知らなかったとしたら金融監督庁そのものが不要だ。


むしろ、主導もしくは黙認といったところか。


これから世界は更なる経済低迷に陥り、相当な長期化が避けられない。


こうした点についてはhttp://ameblo.jp/soboku-question/theme-10006725869.html など他でも逐一触れてきた。


現実となっている今、経済主導の考え方自体を見直す時期でもあるだろう。


地球環境技術モデルから未来を探るhttp://ameblo.jp/soboku-question/theme-10006750935.html