身体をシンから温めるといいらしい。


国の経済基盤がある程度の水準であれば温暖な気候に暮らす人々は一般に穏やか。


リオのカーニバルなんかも歌えや踊れや元気一杯だ。


寒いと相当気合い入った前向きなたくましい人でない限り元気が出にくい。


経済基盤がある程度の水準で気候が温暖なのによからぬ事を考えてしまう人がいるのは感謝の気持ちに欠けているからじゃないかな?


◎比較的温暖な気候

◎ある程度の生活水準

◎感謝の気持ち


暖かさがもたらす心の穏やかさは、身体のシンを温める事からも生まれると思う。


キレやすいとかイライラしやすいのは身体のシンが冷えてるからだろう。


シンが冷えるのは熱が身体に伝わりにくい状態だから。


伝わりにくい状態になるのは熱を伝えてくれる血液の流れがよくないから。


たとえば心臓になんらかの負担を抱えている場合、手先、足先がどうしても冷える。


これは血液を送り出すポンプの役目をする心臓機能が低下しているから。


ヒトの身体には第二の心臓と言われるところがある。


それは「ふくらはぎ」、「かかとからふくらはぎ」と言った方がより正確かもしれない。


心臓から一番遠い足先、足裏は全身のツボと汗腺が密集している。この足裏や足先から重力に逆らって昇っていく静脈やリンパの流れを促進してくれるのが「かかと」や「ふくらはぎ」だ。


こうして血液やリンパの流れを促進してくれる補助ポンプの役目が心臓のポンプ機能と同様であることから「第二の心臓」と呼ばれる。


次のような場合、この大切な補助ポンプの役割がうまく機能しない。


◎「かかと」がかさついてたりひび割れたりする

◎「ふくらはぎ」が張ったり浮腫(むく)んだりする。


前者は特に「かかと」が冷えていて潤いがないから。

→冷えているのは血行がよくないから。

→潤いがないのは汗がうまく出ていないから。


一方後者の「ふくらはぎ」は、立ったり歩いたりするだけで相当な負担がかかっている。


適度な運動がとても大切なものの、いずれも筋肉を緊張させた状態となってしまう。


さて硬くなった筋肉は補助ポンプになるだろうか?


そう、ならない。一方でほぐしてあげる必要がある。


ストレッチやウォーミングアップが必要なんだね。


このストレッチやウォーミングアップは身体をほぐす事によって身体をシンから温めてくれる。


補助ポンプの役割以外にもバネの役割も果たしてくれるし、つったり、筋肉痛にならないようにしてくれたりする。


そうなると肩こり、腰痛もほぐれて楽になる。


逆に身体をシンから温めるとこのストレッチやウォーミングアップになる。


つまり、シンから身体を温める事で筋肉運動を高めてくれる上に血行とリンパの流れがよくなるんだ。


さらに血液とリンパの流れがスムーズになると同じように全身に張り巡らされた神経も落ち着いてくる。

切り傷と炎症は別としてたとえば関節痛みたいな痛みを感じる場合でも冷やすと痛みが増し、温めると緩和される。


その上、神経の中でも自律神経も落ち着いてくるからしっかり温めれば眠くなる。不眠症や、寝つきの悪い人眠りが浅い人なんかにもよさそうだ。


自律神経と血行、そしてホルモンバランスが密接に関わってヒトは体温を維持しているといわれる。


自律神経は前述のとおり、崩れると体調を崩しやすくなったり、変調をきたしやすいホルモンバランスも安定が期待されるし、全身血行がよければ、内蔵含め身体中が元気の源を得るし、身体もぽかぽかしてくる。


貧血なんかも鉄分不足が原因といわれているけど、鉄分が身体中で不足するというのは、鉄分の補給が足りなりという以外に血液の巡りがよくないため全身に「血液中にある鉄分」を送りきれていないという事も。


血行がよくなる事で前述のように、肩こりや腰痛の解消、ふくらはぎの張り、むくみ、かかとの乾燥、静脈の流れをよくすることでふくらはぎにできやすい静脈瘤の抑制も期待できる。


さらに血行がよくなると血圧が高い人も低い人も安定してくる。


さらに血行がよくなり、各部位にしっかり血液が巡る事で熱が全身に伝わるのはもちろん、酸素補給、二酸化炭素回収放出、栄養補給、余分な老廃物を回収したりできるんだね。


そして血行がよくなると基礎代謝があがることが期待される。基礎代謝が上がると脂肪の燃焼効率や栄養の吸収効率が向上する。


中性脂肪、皮下脂肪、体脂肪、内臓脂肪そして血糖値やコレステロール値も下がってくるだろう。


身体はアツいよ!冷えてない!という方は、これまでの内容であてはまることが全くなければ、ぽかぽかな人かも。


ただ、ぽかぽかな人の中には前述の例にあてはまる隠れ冷え性っていうのもあるらしい。


シンが冷えきると表面がポッポポッポ火照(ほて)ってくるんだそうだ。

冬でも布団から足出さないと眠れないとか・・・。体が温かいから冬にはそれほど弱くないはずなのに暖房ガンガンかけないといられないとか。


温め方でいうとやっぱり半身浴がベストらしい。


特に心臓を患っている方や高血圧の方は長時間温め続けたり、冷やし続けたり、全身サウナのように短時間で急激に温めて水風呂に飛び込んで急激に冷やす行為を繰り返したりすると心臓に負担をかけるのは誰の目にも明らか。


でも該当する以外の方も心臓に負担のかからない温め方がシンから温まるコツ。頭寒足熱と先人達がいうように。

頭寒足熱は足だけと思われがちですが、温めるのは足先からおへその下、または「みぞおち」くらいまで。頭は冷やし、前述の通り心臓は極端に温めたり冷やしたりしないというつまり半身浴。


心臓を極端に温めたり・・・というのは身体のシンが温まるのには時間がかかるんですよね。心臓も一緒に温めてしまうとおふろでも長湯できない。


37~38℃くらいのぬるめのお湯で20~30分半身浴するのが望ましい。


といわれるほど内蔵を含むシンが温まるのには時間がかかり、内臓が冷えていると内臓機能が低下するから内蔵もしっかり温まる方法がいい。


そうそう、血行がよくなり、身体がシンから温まると基礎体温もあがってくるよ。


シンから身体が温まると汗が出にくい人やかかない人もかきやすくなる。汗は熱を放出するのに必要な機能。

汗をかけなかったり、かきにくかったり、汗をかく機会が極端に減ると低体温になってきます。身体に熱がこもってしまった時に対処する為に。あらかじめ体温を下げてしまう。


だから汗をかけるようになることはいいことなんですね。


それ以外にもいいことたくさんありそうですね。

だってヒト本来の全ての機能が正常に働くための源ですから。血行は。



というわけでキレやすい人やイライラしやすい人は自律神経が乱れているわけですがストレスや疲れが溜まると血行を悪くしますので疲れをとり、運動と温浴で血行をよくしてあげるといい。またストレス発散方法を見つけるのもいい。


それとこれと併せてとても重要なのが規則正しい生活

◎バランスの摂れた食生活

◎ある程度一定の睡眠時間の確保をした上で朝決まった時間に起きて、夜決まった時間に眠る

◎適度な休養。異常に働き過ぎたり、休養ばかりではちょっとね。


ヒトの身体ひとつとっても、すごく神秘的で生かされている事に感謝したいものですね。


血行促進と感謝の気持ち。

世の中殺伐とせず、みんな笑顔で平和な日々を送れるといいですね。