File:005 クラリネットとピアノで亡き王女のためのパヴァーヌ | soar-into-the-skyの音楽動画の思い出

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クラリネット吹きです。
音楽の動画をYoutubeにアップしています。
その一つ一つの思い出を記していきたいと思います。



この曲にはとても思い入れがあります。
8年前の今頃、私は一時期、楽器にほとんど触れていない時期がありました。

そんなとき、ふと思い立って沖縄に一人旅にでかけました。
あたたかいところがいいなー、そんな気軽な気持ちです。

沖縄本島をめぐり、そして石垣島に渡ったときに、
とても素敵な空の雲間から降りそそぐ太陽の光や

それを受けて輝く水色の海、そんな美しい景色に出会うとともに、
朝方には目をとじているのに、光が降り注いでいるようなそんな不思議な
あたたかさを感じる経験もしました。

そんな私にとっては、神秘的な経験をした石垣島で過ごしていたとき、
ふと、頭の中にこの「亡き王女のためのパヴァーヌ」の音楽が流れ始めました。

そして、そのとき、この曲をいつかピアニストとステージで演奏している姿を
描き、強くあこがれました。

当時、ピアニストの知り合いは一人もいなかったので、それはそのとき、
本当に「夢」の状態でした。

それから東京に帰ってから不思議なことが続きました。

当時、掛け持ちしていた2つの楽団、どちらも「亡き王女のためのパヴァーヌ」を
演奏することになり、そして、友達の演奏会にいったら、この曲がプログラムされていたり・・。

ラヴェルの記念年というわけではもないのに・・。

そんな折、ピアニストとの縁ができて、まっさきに依頼したのは、もちろんこの曲です。

この録音は、あるカフェのイベントでのライブ演奏です。

このあと、数年たって、この9月に、本当にあのとき夢見たホールのステージで
この曲を演奏することができました。

それは本当に思い出深いものとなりました。

これからも、この曲とは長く付き合っていきたいと思います。
出会いを与えてくれた音楽に感謝したいと思います。