涙 | ミエハル・ソープのソープ体験記

まだ現役だしあまり詳しく書きたくないが。


若い頃からいろいろ無茶してきて、男関係も相当派手だった子がいる。10年前ヌードルに始まりAVにも出てたし、ショーパブでも踊っていて、週刊誌のワイドショー記事を賑わしたこともある。


そんな子が1年前にソープで働き出した。お財布もルーズで数百万の借金があったらしい。


ヌードルだったぐらいだから、きれい系の美巨乳でスタイルもいい。大人になって性格もおだやかで他人を気遣う余裕も出ているから、接客も丁寧。こんな子がなぜ大衆店に?というような子だから、当然、お店でもトップの子で、そのいちばんの上客が我輩らしい。(もち、姫予約OK、外でも会ってる)


半年も経ったある日に「癌で切るからお店は10月までにする」と言われた。


会って数回目で、乳房にしこりがあるのに気づいていたし、民間療法で治そうとしていることは聞いていた。女の子は、しこりが癌ではないとも言っていた。でも、少しずつ大きくなるのも分かっていた。いろいろ調べて、病院も変えて意見を聞いたが、切除するケースらしい。


「ソープ始める前から分かってたの?」「うん」それを聞いて切なくなった。いくら馬鹿やってきた女の子にしても、その子にはその子なりの諦観ができて、それでソープを始めたんだと。


性格がおだやかでおとなしいのもそのせいなのかもしれない。自分磨きの本をいろいろ見せてもらったり、資格を増やしている話も聞いている。今しか知らない我輩にはとても地味な子に見える。


実は我輩がただ1人付き合いたいと思っている子だ。もうお店では会わないことも女の子に言われている。お店の最後の日までにはちゃんと告白しようと思う。その日が我輩もソープを止める日になるだろう。