奇跡のドラマSP「ミラクルボイス」。 | 広告中毒。

奇跡のドラマSP「ミラクルボイス」。

みました! 途中から ガクリ 


いやぁ、ちょっとうつらうつらしちゃいまして。。。





このドラマ、塚本くんと片瀬さんがダブル主演のスペシャルドラマで、

干しぶどうみたいなものを食べると、異性のココロの声が聞こえるってことで、

それを中心に、恋とシゴトについての話が進行するというものでした。


個人的には、挿入歌のビートルズが、若干浮いてたかと 苦笑


で、ボク的に一応注記しとかなきゃなのは、

スズキと、明治製菓がスポンサーとして入っていて、

インフォマーシャルをやってたってこと。


ちなみに、放送局はTBSで、制作会社は、ドリマックスです。



ボクも、途中から見たので、よく覚えてないのですが

スイフトと明治のチョコレートが物語のストーリーの延長線上で紹介されるインフォマーシャルと

ドラマへのプロダクトプレイスメントがしっかり行われているという展開だったようですね。


広告業界では、ブランデッドエンタテイメントという概念がもてはやされた時期があって。

(あ、いまもそうかも、ですが。)

ボクも思想にはすごく納得なのですが、うまく実際のアクションプランに落とし込めてる

キャンペーンは、あまりない感じがしてます。


言い換えると、ようは、広告は今後、コンテンツになれなければならない、という考え方です。

ここでいうコンテンツとは、「前提として見られないもの」である広告から、

「見て楽しめる」「見て役に立つ」などの生活者に「見てもらえるもの」になる、くらいの意味で使ってます。




ブランデッドエンタテイメントには、いくつか種類があります。


□ オウンド・エンタテイメント


BMWフィルムズに代表される、自前で作るエンタテイメントコンテンツ。

むかし、グロンサンがWebドラマ作ってたりもしましたね。



□ タイアップ


映画タイアップでいえば、「魔女の宅急便」とかって、クロネコのジジが出てきますが、

そう、クロネコヤマトの宅急便とのタイアップです。


※確か、宅急便はクロネコヤマトの登録商標だった気が。


あとは、テレビ番組を買い切るという展開もありますね。


これもかなり前になりますが、マキアージュが特番を組んだり、

あとは、シャンプーのパンテーンがたまに、土日の昼帯に、1.5hくらいのドラマやってたりしました。



□ プロダクトプレースメント


これは、もうおわかりかと思いますが、ドラマの中に商品をだしたり、

バラエティ番組の中で紹介してもらったりなどなど。




今回のミラクルヴォイスでいうと、プロダクトプレースメントと、

タイアップの派生でドラマのストーリーにのったインフォマーシャルを展開してます。




で、こういった展開に関して、思うこと。


上記の、オウンドエンタテイメントとしたものと、タイアップ、プレースメントは全然違う。



それは、制作主体と、枠の問題です。


タイアップ、プレースメントは、テレビ番組が基本。なので、制作はテレビ局。

(あと、映画もありますね。最近は、音楽のPVと連動ってのも、あります。)


そうなると、基本クライアントに擦り寄った展開というのは、かなりできにくい。

今回のミラクルヴォイスのように、ときどき、商品が番組の中にでてきたり、

ドラマの流れの中で、商品が紹介できたり、ってことはありますが、

でも、結局それって、それがどうしたレベル。


ボクの中では、ブランデッドエンタテイメントが叫ばれてきた背景に対する

答えには、なってない気がするんです。


じゃ、何がもっともブランデッドエンタテイメントぽいのか、というと、

むかしあった、「プロジェクトX」ですね。


プロジェクトXは、感動できて、楽しめるコンテンツになってるし、ブランドに対するグッドウィルも獲得できる。


ですが、単にプレースメントしたり、タイアップでインフォマーシャルのみだと、

どうしても、ブランドへの寄与、という観点まではいけてない気が・・・。




もちろん、単にタイムでCMっぽいCMを流すより、効果はありそうですが、

その効果、のドメインは、「到達効率」かなぁと。


ま、ようはフリークエンシーが必要ない、ってことですかね?


だいたい、普通のCMは、

同じものに3~7回接触しないと、認知されないと言われています。

※もちろん、商品のカテゴリーによるし、あとは、生活者のコンディションにもよりますが。


が、今回のCMでは、多分、1発で覚えるテレビCMに出来るので、そういう意味で到達効率がよい。


それをゴールとして、こういうタイアップをやることには、意味があると思います。





ブランデッドエンタテイメントとして、ブランド課題を解決する展開としては、

やはり、オウンドエンタテイメントになるでしょうね。


その場合には、Webがおもなメディアになると思いますが、制作については、非常に大変だと思います。


Webムービーで、本当に楽しめるものをつくれるだけの

制作能力が広告代理店にあるのか?は、わからないですねぇ。。。


これは、相対比較になると思いますが、やっぱりテレビ局と広告代理店だと、

制作できるもののベクトルと、質が全然違っていて、

エンタメコンテンツは、やはり局が得意だと思っているので。


しかも、Webの場合には、集客も相当大変ですし。



などと考えてます。。。


ま、いずれにしても、広告をコンテンツととらえて、

もっともっと、見てもらえるものにしていくことは、非常に重要な課題だと思いますので

今後も、取り組んでいきたいと思いまーす きゃー



 

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