Me2.0 ネットであなたも仕事も変わる「自分ブランド術」ダン・ショーベル | So-Hot-Books (So-Hotな読書記録)

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書評と読書感想文の中間の読書日記。最近は中国で仕事をしているので、中国関連本とビジネス関連本が主体。

アマゾンのレビューでは評価はさほど高くはないが、著者は現在20代半ばにして個人ブランディングの第一人者になった人。「Me2.0(肩書きや目標を問わず、全ての人が価値ある自分ブランドを持ち、それを堂々と掲げている状態)」を体現する同世代人が書いたものとして興味深く読んだ。


<Memo>


新しいタイプの労働者

新しい世界を切り開いていくのは、自信と意欲にあふれ、新しいテクノロジーを使いこなす力を持ち、協力な自分ブランドをつくることで自分を打ち出し、目標を達成しようとしている人々だ。(P9)


露出がもたらすチャンス

知人と露出が増えるほど、昇進と成功の確率も高まる。(P33)


<My Opinion>


大企業にいると自分ブランドが確立してなくても会社の看板で仕事が進むところに、この「変化の時代」における決定的な弱点があると感じている。大企業に所属していてもパーソナルブランディングを行うことは必須と考える。

<Memo>


X世代とY世代の理想的な関係

X世代とY世代は互恵的な関係で結ばれている。X世代は豊富な実務経験や職場での地位をY世代の為に利用できるしY世代は技術の面でX世代をサポートできる。いうまでもないが、尊敬しあい助け合う関係こそ、最強の関係だ。Y世代は、X世代をメンターに持つことの価値を忘れてはならない。(P58)


あなたがメンターに何かを教えられるようになったとき、二人の関係は完成する。(P59)


※用語解説(P314)

X世代:1965年~1981年前後に生まれた世代。社会制度やしきたりを冷めためで見ている人が多い。ワークライフバランスを重視する傾向。

Y世代:1982年~2001年前後に生まれた世代。自分らしさや自己表現を重んじる。テクノロジーに熟達。職場に対する要求が多く、人生を通して何らかの価値を創造したいと強く願っている。


<Memo>


パーソナルブランディングツールとしてのSNSの可能性

フェイスブックは、企業が自社や商品を宣伝したり、リクルーターが候補者の不適切な写真を探し出したりする為にも使われている。CIAですら、フェイスブックで国家秘密局の職員を募集している。(P99)


<My Opinion>


Facebookはもはや完全にビジネスツールになっている。現状、残念ながら私の勤務先はFacebook上にはほぼ存在していない。海外に100を超える海外支店や現地法人を持つ総合商社にとって、その国における優秀な人材(現地人)の雇用は不可欠である。日本におけるブランド力が確立していないGlobalな人材市場においては日本企業は他の外資系企業に比べて圧倒的に不利な立場にある。日本の大企業といえど、いやDomesticな大企業だからこそ、こういったネットワークの世界で情報公開を進めてプレゼンスを高め、その存在を世界の人々に認知してもらうブランディング戦略が必要だ。


ちなみに、本書ではLinkedin(数百万人のアクティブユーザーを持つビジネス専門のソーシャルネットワーク)も紹介されているが、Linkedinにもほとんど勤務先関連の情報は共有さていない。かくいう私もFacebookやLinkedinについ先日Joinしたばかりである。時間をみつけて内容の拡充をしたい。


<Memo>


「成功」を定義すること ~自分ブランド開発計画の第一歩~

私(著者)自身は、成功とはキャリアの主導権を握り、自分の手で給料を稼ぎ出すことであり、月曜日が待ち遠しいと思える仕事をすることだ。(P172)


 パーソナルブランディングツールとしてのブログを書くときのポイント

自分のニッチを見つける。ブログのテーマは絞るべきだ。(P209)


オフラインでのブランドプレゼンス

照準を絞り、自分のニッチで開催されるイベントに顔を出す。可能なら、キャリア目標の達成に役立ちそうな専門家団体にも参加すること。こうした組織との関係は、履歴書でもウェブサイトやブログでも使える。(P250)


ブロガーと良い関係を築く


・積極的に参加する


・よく聞き、学ぶ:関係を築きたいブロガーがいるなら、Eメールを送ったり、コメントをつけたり、電話をかけたりす る前に、彼らの最新記事やポッドキャストを少なくとも5つはチェックしよう。


・リンクを張る


・戦略的に行動する:大勢のブロガーに手当たり次第にアプローチするのではなく、自分のニッチでもっとも人気が高く、もっとも影響力の大きいブロガーに狙いを定めよう。


<My Opinion>


セルフブランディングにおいて、オンラインであってもオフラインであっても一番大切なことは「何の為のブランドか」ということであると思う。次に、「誰にとってどういう価値のあるブランドか」という軸であると思う。私にとってセルフブランディングとは「将来、自分の名前で、つまり萩原聡(Hagiwara So)というブランドを軸に仕事がしたいからである。誰にとってどういう価値のあるブランドかという点は模索中であるが、探し続けることを止めないでおこうと思う。


<Memo>


今日からはじめよう

たとえ本書から得るものが何もなかったとしても、ひとつだけどうしても理解してほしいことがある。それは、ブランディングは企業のものではなく、個人にも同じくらい大きな成功のチャンスをもたらすということだ。自分の能力に自信を持とう。あなたが信じないなら、誰もあなたの能力を信じてはくれない。見返りを求めずに与えよう。自分とつながっている人々をできる限りサポートしよう。オンラインとオフラインの両方で自分ブランドを育て、標的オーディエンスが魅力を感じる存在になろう。



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