薔薇の内部・・・・・ライナー・マリア・リルケ

 

 

 

どこにこのような内部を包む

 

外部があるだろう。どのような傷に

 

この柔らかな亜麻布はのせるのだろう。

 

この憂い知らぬ

 

咲ききった薔薇の花の

 

内海にはどこのそらが

 

映っているのだろう、ごらん、

 

薔薇はただそっと

 

はなびらと花びらを触れ合わし

 

今にもだれかの震える手に崩されることなど知らぬかのよう。

 

花はもうわれとわが身が

 

支え切れぬ。多くの花は

 

ゆたかさあまって

 

内から溢れ、

 

限りない夏の日々の中へ流れ入る。

 

次第次第にその日々がみちた輪を閉じて、

 

ついに夏全体が一つの部屋、夢の中の

 

部屋となるまで。

 

                   (高安国世  訳)

 

 

 

 

驚くべきことに

 

このゆたかな静けさで満たされた

 

神聖な夏の部屋に

 

無数のクソバエどもが

 

人間のような二重言語を使って

 

ブンブンと唸りながら

 

ダンスをしていたのだ!

 

そこはまた真の言葉を自ら捨てた

 

進んで唖になったものどもの住処

 

 

クソバエはクソバエにひれ伏す

 

クソバエはクソバエの奴隷だ

 

クソバエはクソバエに恋をする

 

クソバエは民主主義が大好きだ

 

クソバエはにこやかに笑いながら正義を語る

 

がんばれ!クソバエども!自ら川に飛び込んで破滅するまで

 

 

ペタしてね

 

汚い言葉で読むと気分悪いでしょうが、これくらいの言葉を使いたい気分なので。ご容赦を・・・・