サバの詩から 2 さよなら さよならともいわず、涙もこぼさずにおまえは行ってしまった。 ぼくは悲しむべきなのか。 おまえは泣いていなかった。 ぼくにいくつも、いくつも、 キッスするのに夢中だったから。 こころが通じあい愛がつづくことがある。 一生とか、もっと、とか。 ぼくの場合の愛はちょうどひと月つづいた。 でも、ほんとうの愛だった。