ひっそりこっそりAmebaMaisterだったので、試写会に応募してみたらなぜか呼ばれました。
(メインが映画じゃないブロガーなのになんかすみません…。)

今回お呼ばれしたのは5月17日公開予定の辻仁成監督の「醒めながら見る夢」です。

会見の公式写真をAmebaさんからいただきましたので載せておきます。
左から村井さん、石橋さん、堂珍さん、高梨さん、辻監督です。



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いろいろ予備知識なしだったのですが、もともとは音楽劇として2011年9月-10月に上演されたものをベースにしているらしいです。東京はグローブ座だったんですね。
音楽劇との違いは結構あるようなので、観た方は違いも楽しめるのかな、と思います。

★キャスト
海江田優児(堂珍嘉邦)
演出家。亜紀と極秘に結婚して皆に言わずに同居している。

亜紀(高梨臨)
優児の所属する劇団の元看板女優。一途に優児を愛する女性。大きな秘密がある。

文哉(村井良大)
あるカウンセリング道場に住み込みをしている青年。無口で感情を表に出さないが陽菜とあって変化が。

陽菜(石橋杏奈)
亜紀の妹。小悪魔タイプ。姉のことで母とうまくいっていない様子。彼女も何か秘密を抱えている。

竜也( 松岡充)
劇団の主宰。優児の10年来の友人。

悠乃(高橋ひとみ)
亜紀と陽菜の母。料理屋をきりもりして一人で姉妹を育ててきた。バーテンの男性といい仲?

★ストーリー
演出家の優児には秘密がある。劇団の看板女優だった亜紀との結婚と同居だ。
亜紀と二人の時間のために、次の公演を最後に劇団を辞めようとする優児。
そんな優児の元に、亜紀の妹、陽菜が姉のことで話したいことがあると訪ねてくる。亜紀は、妹は優児を自分から取るつもりだから会わないでくれ、自分だけを見てと懇願する。
亜紀とともに家に引きこもる優児の元を心配した劇団主宰かつ友人の竜也が訪ねてくる。彼の口から、語られたことに衝撃を受ける優児。それは、亜紀の秘密だった。

ひっそり寄り添って生きる優児と亜紀。
二人の抱えた秘密は、陽菜にも関係しており、陽菜の行動は文哉を巻き込み、その波紋は拡がっていく。

それぞれの抱えた秘密とは?そして本当の気持ちとは?

★感想
まずは映画の感想から。

独特のリズムと世界観で進みます。辻さんの小説っぽいなーと思いました。

京都を舞台に、京都らしい土間のある和式家屋が多く登場します。飾り気のない畳の室内は不思議と古臭さはなく、モダンな感じです。
祇園祭の山車や、鴨川の河川敷が度々登場しました。

独特の映像で、人々が動き回っているのに、常にどこか静けさが感じられる不思議な世界。

お話的にも、生々しい話なのに、薄い幕の向こうの出来事のようです。

好きな人にはバツっとはまるのかな。

私は、ちょっとテンポが合わなかったです。107分だったのですが、90分くらいでいい気持ち。好みの問題ですね。
あと、多分、陽菜のキャラが女性が嫌いなタイプの女性で、なかなか共感しづらいってとこもあるかな。個人の感想ですけど。
女性2人は亜紀が白い服、陽菜が黒い服と何かを暗示させるスタイル分けがされています。

見終わるとタイトルが、なぜこのタイトルなのか、合点がいきました。そういうことなんだな。
全部ここに行き着く。そういうこと。

私好みではないが、納得できるラストでした。

★舞台挨拶

舞台挨拶には、堂珍さん、高梨さん、石橋さん、村井さん、辻さん。

最初ご挨拶→撮影に関する話→司会からお題で「夢なら覚めないで欲しい」または「現実なら覚めたい(逃げたい)」ことは?→ファンに一言

写真セッション

退場。

結構恐ろしい裏ばなしがありましたが、監督も言っていたように、それをイメージして観ないでください、なので、ここではぼやかして書くと。
あるシーンの現場環境的な問題で、石橋さんが女優続けるか考えた事件発生。同じシーンにいた村井さんは役に入っていたので、全く動じず。
後で監督は、その問題、ものすごく承知していたので、なんとか石橋さんにばれずに撮り終わらないかと思っていたことが判明。「え!知ってたんですか!ひどーい!」な石橋さんに、「はい。」とあっさり肯定な結構悪の監督でした^^;。

堂珍さんのトークが飄々としているのと、村井さんがひたすら面白いのが、映画のキャラとのギャップでした。
高梨さん、石橋さんも映画のキャラのようなくせはなく、可愛らしいトークで、和みました。
辻さんは、声、かっすかすだったんですが、いつもなんでしょうか。あんまり喋るのは得意じゃないのかな?文章あんなに書けるのに不思議。独特のリズムそのままですね。

村井さんがとにかくオチ担当が当然な空気で進むのが面白かったです。さぞや面白い現場だったと思いきや、現場では、キャラの文哉の役作りで、ほぼ誰とも話さない孤高を保っていて、共演の石橋さんに心配されていたらしいです。そのあたりプロなんですねー。本人はホントに辛かったと訴えてましたが。

このトークと本編のギャップもあって、映画に入りきれなかったかもしれないんですが、トーク楽しかったから、私は聞けて良かったなー!と思いました。

本当はもうちょっと特別なAmeba企画もあったんですけど、時間的に参加できなかったので、こんなもんで。そっちは参加したブロガーさんにお任せします。
(結局プレスもいただけなかったので、資料が全然手元に無いもので…。終映後に担当者さんをロビーで探したけど、見つけられなかった。残念)

おしまい。