チームワークエンジニアのムラタぐです。


週刊ダイヤモンドの別冊「ダイヤモンドing」というビジネス誌に

私、登場させていただきました。



http://diamond.jp/go/ct/ing/index.php



「ラグビーのようにチームを作ろう!

新任上司のためのチームビルディング入門」

というテーマで部下・後輩を仕事に巻き込む仕事術を

ご紹介しています。


弊社のラグビー体感型チームワーク研修

新任上司向けの内容のエッセンスを文章にしました。



格闘家の高田延彦さんの

「相手を鼓舞し、成長を促す『アニキ力』」


という記事の並びで紹介されておりまして

とても光栄であります。


マッチョ系タフネスビジネスマンというくくりですな。

しっかりトレーニングもしなくちゃ!


本日(9月29日)発売の雑誌です。キオスクでも買えます。

ありがたいことです!ありがたや。ありがたや。

ぜひ皆様ご一読を!

心をこめてありがとう。

今日も皆様に感謝。

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「ラグビーワールドカップ奮闘記」
~ひたむきにひとつひとつ心をこめて~
元ラグビー日本代表テクニカルスタッフ 村田祐造

『第四章 桜舞い散る』

    連載 第16回!


     ●JAPAN・・・フランス戦


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日本代表対フランス代表戦。
ハーフタイムのスコアボードを私は一生忘れないだろう。


FRA 20-16 JPN。


日本が世界を相手に立派に戦っていた。
眺めていたらまた涙が溢れた。


後半開始早々、栗原徹選手がPGを決めて
20対19になったときは狂喜乱舞した。


スコアボードを指差して「見ろ!あれを見ろ!なんだあれは!」
と英語で絶叫!

近くのオーストラリア人と大騒ぎだ。


あまりに暴れすぎて記録用に手にしていたノートPCを
お手玉して危うく落っことすところだった。


近くのオーストラリア人のおばちゃんが私のお手玉を真似して微笑んだ。
その隣のおじちゃんが私を指さしてゲラゲラ笑っていた。


健闘した。勝つチャンスは充分あったと思う。

疲れのでてきた後半の後半、
フランス代表の意地に突き放されて結果は51対29。


試合後さっきのおばちゃんとおじちゃんが笑顔で握手を求めてきた。
「Well-done Again, JAPAN team, You play very very well. It’s really amazing!」


東大ラグビー部の同期からも応援のメールが来た。


「なんか日本代表って東大みたいだね。
頑張ってタックル。勝てなかったけど人々は感動したと思うよ」


結局、その後のフィジー戦、アメリカ戦にも連敗した。

終わってみれば0勝4敗。


日本ラグビーの総合力がやはりまだ足りないのだと思った。

世界の背中が見えたと向井監督は総括していた。


最終戦の翌日の夜、日本代表チームは
シドニーのスポーツバーで呑んでいた。


私もへべれけに酔っ払った。


わたしが買ってきた直径60センチのジャンボアフロのかつらを、
箕内拓郎選手がかぶってとても似合っていた。


みんなビールを片手に踊っていた。

私達は肩を組んで「上を向いて歩こう」を歌った。

「上を向いて歩こう。涙がこぼれないように。上を向いて歩こう」



大久保
祐造さん。おつかれ。いい仕事したと思うよ。
どうもありがとう。


村田
おつかれ直哉、ナイスタックル。あんたすげーよ。
こっちこそどうもありがとう。


大久保
今度はラグビー場で会おうよ。グラウンドで。


村田
いいねー。スクラム対面でガンとばして向かい合いたいよ。
サントリー戦出られるように帰ったら猛練習するよ。あははは。


アンディ
ユウゾウ。前に僕達、日本の戦術について
議論したことがあるのを覚えている?


村田
うん。覚えているよ。


アンディ
あれ。やっぱりユウゾウの方が正解だったかもしれないよ。
ワールドカップ4試合やってみたけど、
相手は強くて本当にアタックのチャンス少なかった。  

トライとるのは本当に難しい。
ドロップゴールとペナルティゴールはやっぱりすごく大事。


村田
うん、うん。ありがとうアンディ。
でもすごくいい試合できたと思うよ。

フィジー戦のドロップゴールすごかったよ。
時間が止まったみたいだった。
あのDGは世界記録じゃないの?感動したよ。


アンディ
うん。ありがとう。


村田
アンディ、ワールドカップ楽しんだ?



アンディ
もちろんだよ。ユウゾウは?



村田
うん。最高だ



次回へ続く・・・

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チームワークエンジニアのムラタ具です。


チームはアイスクリームではなく

カレーライスのようでなくてはならない。


冷たく甘くなってはいけない。

厳しい辛さがあるけどアツくて旨い。


しっかりとおいしく炊けたご飯が基本にあって

いろんな具やスパイスの個性がそれぞれの役割を果たし響きあって

なめらかなルーに満たされて渾然一体となって

ひとつの旨いカレーライスになります。


ルーはお互いをつなぐコミュニケーションですな。


厳しくあたたかいチームを目指しましょう!

アイスクリームではなくカレーライスのように!


うーん。旨い!


昨日、営業先のお客様が教えてくださいました。


心をこめてありがとう。

今日も皆様に感謝。


具だくさんのムラタ具でした。

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「ラグビーワールドカップ奮闘記」
~ひたむきにひとつひとつ心をこめて~


元ラグビー日本代表テクニカルスタッフ 村田祐造


『第四章 桜舞い散る』  連載 第15回!


     ●JAPAN・・・スコットランド戦


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スコットランド戦前日のミーティング。


「練習は試合のように。試合は練習のように」
という言葉をスクリーンに掲げた。


テクニカルチームからの熱いメッセージを込めた。
明日は練習どおり平常心で試合に臨めばいい。


練習は積み重ねてきたはず、プラスアルファの力は、
ワールドカップなのだから自ずと発揮される。


スコットランド戦当日のジャージ授与式。


「集大成。好きな道で志を立て一芸に秀でれば
望みは叶う」という言葉を掲げた。


最後に秋廣さんが編集した「感動ビデオ」が上映された。


歴代の日本代表が過去のW杯で奮闘している姿が、
中島みゆきの「銀の龍の背に乗ってー♪」という
メロディに乗ってスクリーンに浮かぶ。 


過去の日本代表が築いてきた歴史を受け継いで、
今度は俺たちが新しい歴史を創ろうというメッセージだ。


続いてアップテンポなトランス系の曲に変わり、
2003年新生ジャパンの好プレー(タックルとセービング中心)が
次々に出てくる。


締めはイングランドA戦のディフェンスの粘りから
奪った大畑大介選手のトライだ。


今日もあのときの粘りを80分間分見せて欲しい。
そんな気持ちが込められていた。


最後にマコーミック前日本代表キャプテンが登場した。


「待っていたらチャンスは生まれません。
積極的に自分からアタックしてください。
次の試合じゃなくて今日の試合、力出して、
自信を持って勝ってください」


滑らかな日本語ではなかったけれど、
心のこもった誠実な言葉だった。


日本代表対スコットランド代表戦の国家斉唱が始まった。


今までの苦労が蘇った。


ジャパンの仕事が忙しくて、ラグビー選手としての
自分の練習が思うようにできず、
精神的にきつい時期もあった。


自分の言動の意図がうまく伝わらず
誤解を受けて苦しんだときもあった。


答えの見えない闇の中で挑戦をあきらめかけたこともあった。
でもあきらめなかった。


「君が代」を歌いながら、もうこのチームで
自分が遣り残したことはないと確信した。


後は選手達を力いっぱい応援しよう。
自然と涙がこぼれた。


スクラムハーフの辻高志選手がスコットランドの大男に突き刺さる。


フランカーの大久保直哉選手もビックタックルを連発。


センターのルーベンパーキンソン選手も刺さる。


NO8の伊藤剛臣選手も刺さる。


こぼれ球をフッカーの網野正大選手がセービングする。


そのたびに私は絶叫した。


「いいぞ!ジャパン!頑張れ!」

途中まではほぼシナリオ通りだった。


ビーバー達が粘り抜いて試合を造った。


アンドリュー・ミラー選手が投入されて、
イーグルになったジャパンはすかさずショートフェイズの
一発サインプレーでワントライを奪い返した。


試合の終盤までどっちが勝つかわからない見事な試合だった。


しかし、あと一歩及ばなかった。大金星を逃した。

負けてめちゃくちゃ悔しかった。


試合後、街ですれ違うオーストラリア人にもスコットランド人にも
「Well-done, JAPAN, You play very well. It was very close.」
と言われた。


負けて悔しいけど、ちょっと嬉しい。


試合後の街のパブでスコットランド代表のキャプテンの
ブライアンレッドパス選手がいたので話しかけてみた。


村田

「今日はおめでとうございます。レッドパスさん。
ぼくは日本代表でテクニカルスタッフをしている祐造と言います。
だからあなたのことは良く知っています。よろしくね。」


ブライアン 
「やあ 祐造。今日、日本はよくやったね。
本当に勝つのが難しかった。今日は呑もうぜ。」


村田   
「スコットランドはカバーディフェンスが
厚くて精神的にタフでひたむきなチームで本当に強かった。
私はスコットランドのラグビー大好きです。
もう少しのところまでいったのに。
非常に残念です。ところであなたミスタービーンに似ていますよね。」


ブライアン (ちょっと怒った顔をしてから大爆笑)
「このやろー。よくも言ってくれたな。
ジョークのお礼にこれをプレゼントするよ。
今日の試合の記念のピンバッジだ。」


村田   
「うわーありがとう。いい記念になります。とても嬉しいです。」


ブライアン
「OK。祐造。次の試合の幸運を祈るよ。」


次回へ続く・・・

「ラグビーワールドカップ奮闘記」
~ひたむきにひとつひとつ心をこめて~
元ラグビー日本代表テクニカルスタッフ 村田祐造


『第三章 苦闘するジャパンに見えた光』


    連載 第14回!


     ●セービングの大切さを映像で・・・・


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日本代表の三つ目の課題は、ハンドリングミスが多いことだった。

9月下旬。日本代表はワールドカップ直前の沖縄合宿に突入した。


しかし、まだ単純なミスが多い。


秋廣氏が撮影していたコンビネーション練習のビデオで、
宿舎に戻ってハンドリングエラーを数えてみた。


13回もあった。ミスが起きても誰もセービングしない。
パスの文句を言っている。


文句言う前にまずセービングだろう!


私は練習を止めて怒鳴りつけてやりたいのだが、
私はテクニカルスタッフという立場であってコーチではない。


グラウンドでは大きな声が出せない。


だから日本代表の練習に私も参加して、

ミスがおきたらセービングしまくって、
テクニカルとしてのメッセージを選手に伝えようとした時期もあった。


(日本代表に混じって練習してみたいという

ミーハーな気持ちが大半なのだけれど)


その件に関しては代表選手に怪我をさせたら、
誰も責任が取れないということで監督から既に禁止されていた。


確かにその通りなので仕方がない。


どうすればセービングの大切さを選手に伝えられるのだろう?


私が見たあの東大の壮絶なコンビネーションの練習を
ジャパンの選手達にみせてやりたかった。


だけどそんなビデオは残ってない。

その話を秋廣氏にすると、彼はこうつぶやいた。


「いいこと思いついた。そういうビデオをつくろう」


私達はさっそく作業にかかった。


次の日の練習前ミーティング。

選手がミーティングルームに集まって来る。


前のスクリーンに桜のエンブレムと「己を知る」「日本代表の誇り」
という言葉が大きな文字で映し出されていた。


定刻になり秋廣氏が前に出て「今日はまずこのビデオを見てください」

と言い、私が再生ボタンを押した。


イングランドの国家が流れる。

選手達は胸のエンブレムに手を当てて国家を歌っている。

感極まって涙を流す者もいた。


フェイドアウトしてオーストラリアの国家が流れる。
ジャージとメロディは違うが選手達の目の光と涙と魂は同じだ。


次に「私達が戦うのはW杯です」「私達は国の代表です」
という言葉が画面に浮かび上がった。


そして前日の日本代表の練習映像が映し出された。
ミスが起きたシーンが次々に映し出された。


ノックオン。パスミス。またノックオン。
そして最後に次のような言葉の静止画像で映像が終了した。



ミスしたら処理まで
落としたらセービング
相手のミスもセービング
こぼれたらセービング



ボールは命だ。落ちたら飛込め。
自分のケツは自分で拭くものだ。
失敗しても責任をとれる男は信頼される。


ジョセ・クロンフェルド



日本代表の選手達は声一つ立てずスクリーンを見つめていた。


沈黙を破って向井監督が最後にまとめた。


「昨日の練習ではハンドリングミスが非常に多かった。
ジャパンがあんなにミスばかりしていたら
勝てるもんも勝てんよ。


ミスを恐れることはないけど、
ミスしたら処理するところまで責任をもとう。


それがミスに厳しくっていうことや。
そうすればミスは絶対なくなる! よし練習に行こう」


その日、ジャパンの練習で起こったハンドリングミスは
たったの3回だった。


ノックオンのような、あからさまなミスらしいミスは
一つもなかった。


ちょっとしたパスミスで地面にボールが落ちた瞬間が
3回ほどあったが、すぐさま近くのプレーヤーがセービングした。


日本代表らしい引き締まった緊張感のある練習だった。


ひとつひとつのプレーに責任を持って、
心を込めてプレーしているように感じられた。


実は、ニュージーランド代表の偉大なフランカー、
クロンフェルドが本当にあのような言葉を言ったがどうかは、

私は知らない。
言ってないかもしれない。


なぜならあの言葉を考えたのは私だからだ。


でも、たぶんセービングについて訊かれたら

彼もそう言うに違いないと思う。
オールブラックスのフランカーはそんな男に違いない。


ラグビーはそういうスポーツだから。

信頼と責任のスポーツだ。
練習後、私は笑顔で秋廣さんとがっちり握手した。


やっと一つのチームになった。


これで戦えると手応えを感じた。



次回へ続く・・・

「ラグビーワールドカップ奮闘記」
~ひたむきにひとつひとつ心をこめて~
元ラグビー日本代表テクニカルスタッフ 村田祐造

『第三章 苦闘するジャパンに見えた光』

    連載 第13回!

     ●もうひとつのゲームプラン「チャレンジイーグルス」


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いや、まてよ。

確かにアンディの言うことにも一理ある。

最後まで守ってばかりでは勝てないだろう。


後半勝負どころでは、敵を「敗者のネガティブスパイラル」に
叩き込むためにリスク覚悟で攻めねばならないときが来る。


逆転の発想をしてみた。


私はもう一つのゲームプラン「チャレンジイーグルス」も
提案することにした。


チャレンジイーグルスとは、ビーバーズが「造った」
試合を受け継ぎ、後半の勝負どころから
「勝利をもぎとる」ためのゲームプランだ。


獲物を狙う鷲のようにチャンスをものにする。


チャレンジイーグルスのポイントは以下。


○攻撃型の選手を戦術的交代で投入する。
それがビーバーからイーグルへの戦術転換の合図。


○リスクに挑戦する。


○敵陣でラグビーをする。


○PKは、PからGoでクイック勝負。


○トライを獲るまで連続攻撃する。


「ビルディングビーバーズ」と「チャンレンジイーグルス」。


春シーズン終了後、私は二つのプランを
テクニカルチームに提案した。


テクニカル統括の中島修二氏と
もう一人のテクニカルスタッフの
秋廣秀一氏も賛成してくれた。


ここで苦楽を共にしたテクニカルチームの
メンバーを紹介したい。


テクニカル統括の中島修二氏は、
元日本代表キャップ11のフランカー。


89年に日本代表がスコットランドに
勝ったときのメンバーだった伝説の男だ。


前回ワールドカップでもテクニカルを務めている。


歌がうまい。


ビートルズの歌詞を暗記していて
完璧に熱唱するので外国でも大人気だ。


特にラブソングが上手だ。そして笑顔が癒し系だ。
「激しいタックル・かわいい笑顔の中島修二」と親しまれている。


私は師匠と仰いでいる。


もう一人のテクニカルスタッフの秋廣秀一氏は、
NECグリーンロケッツでも7年間テクニカルをやっている
テクニカルのプロ中のプロだ。


選手を動かすためのツボと引き出しをたくさんもっている。


元高校日本代表で日体大時代は俊足FBで
スーパーカートリオと呼ばれた男の一人でもある。


彼の得意の宴会芸は、
「オーワンダフル、チャーワンダフル」と呼ばれる荒業で、
全裸になりお椀と茶碗で股間を交互に隠しながら
オブラディオブラダの節に合わせて
「茶碗だぜ!」「お椀だぜ!」と歌う芸だ。


そのあまりにもベタであまりにも破天荒な一発芸に
私は抱腹絶倒しながら同時に尊敬を禁じえない。 


彼はチームを盛り上げるためならそこまでやるコーチなのだ。

NECがあれだけ強いのもうなずける。

もちろん彼は宴会芸の達人だけではない。

ラグビー映像編集の天才、いや神様である。


彼はカメラとパソコンを駆使し、映像と音楽、
音声と文字で一つの作品を仕上げていく。


その作品は選手を勇気付け、
いいイメージで試合に臨むために大いに活用された。


作品に涙した選手とスタッフは数知れない。
人は彼をラグビー界のスピルバーグと呼ぶ。


とにかく「ビーバー」と「イーグル」は、
我々3人で充分に議論し吟味し検討してから、
テクニカルチームの正式提案として向井監督に提案された。


この意味は非常に大きい。


私の単独意見のままでは、
たぶんチームに浸透しなかっただろう。


テクニカル統括の中島氏が私の意見を理解し
各方面に根回ししてくれた。


だからチームにすんなり採用された。


苦難の道に大きく光がさした気がした。



次回へと続く・・・