先日、放送終了になってしまった「ヨルタモリ」で
タモリさんもそうなんだ、って思った。
お料理お好きで、ご自宅に人をお招きしては料理をふるまっておられる。
そのために、キッチンにこもって、3時間くらいは、お客様の前に
出てこられないらしい。
「『おいしい』って言ってもらえるのが、芸でいうところの
『おもしろい』という賛辞で、うれしいんだよ」と。
作り手は、ただ食べてくださる方々に「おいしい!」って
言ってもらいたくて、ただその言葉だけがききたくて
考えて、準備して、ひたすら作る。
作るのは、結構時間がかかるものなのに、食べるのは一瞬。
新橋の小料理屋のおかみさんと同じことを言っていつも笑う。
こちらのお料理おすべて手作り。
「おいしい」は幸せな言葉だと思う。
ホームパーティでは「おいしい」をいっぱい飛び交わせたい。
「おいしい」っていう笑顔をいっぱいにしたい。
お料理のお味や出来もさることながら・・・
「おいしい!」空気を作ることの方が大切。
あるんですよ。コツが。
大したものでもなくっても、
「おいしい!」っていう魔法をかけることができちゃう。
ふふふ・・・。
それはですねえ。
最初の一皿が勝負。
何か工夫しましょ。
お客様に「わあ!」っていってもらうための工夫。
この第一印象がとっても大事。
たとえば、季節の果物でお迎えする。
これは、器と量で魅せる。
よくみて!これ・・・・・冷ややっこなのです。
冷ややっこをちっちゃい器に盛ってしあげただけ。
ただ、同じ物ばっかりだとつまらないので、2種類。
和風の冷ややっこと、イタリアンな塩&オリーブオイルでいただくものと。
サラダだって、ちょっと変わった野菜や彩りを添えるだけで
「何、なに?」ってなるんだな。
これは最初の「わあっ!」ではないのだけど、
「北海道の直送アスパラ会」そのイメージをどう伝えるか。
器も考える。
1回めに盛り付ける量も考える。
迫力でいこう、グリーンを引き立たせよう。
歓声があがること、間違いない。
偉そうに言っておりますが、失敗もいっぱいやってきています。
今でも、追いつかなくて、できていないときもあります。
(ごめんなさい!)
やはりね、最初に何もテーブルにないとあかんのです。
お集まりになる顔をみながら準備進めるという言い訳をしたいけれど、
それでは、お待ちになる方がつまらない。
もちろん、すべてのものをテーブルにスタンバイしてお迎えできるに越したことない。
そうすると、すべてのお料理が同じ温度になってしまって
なんだか、どこかのケータリングですか、みたいになっちゃう。
せっかく自宅開催、ホームパーリーなのですもの、
「温度」がごちそうを味わいたいじゃない??
最初になにか驚きと食欲をかきたてる色味と
次に何が出てくるんだろう?というワクワク感のために、
料理だからできる、色合い、季節感を何に出すか。
準備が80%ですから、お越しくださる皆様の顔を思い浮かべながら
「ひたすら考えて、イメージする」
これが大事だと思っています。
参考になったらうれしいわ。