ビー玉 | パリジェンヌに憧れてンヌ!

ビー玉

ビー玉を割ろうと思った人が世の中にどれくらいいるだろうか?

僕も小学生のときに割ろうと試みた。
理由はただの暇つぶし。

しかしこの暇つぶしが後に大変なことをもたらす事になる…。

最初は地面に思いっきり叩きつけるというシンプルなやり方。
シンプルが1番だ。

しかし驚くべきことにビー玉の強度は僕の想像を超えていた。

叩きつけてもアスファルトの地面が欠けるだけなのである。

そこで僕はいきなり最終手段に出た。

カナヅチだ!

ビー玉をセットしカナヅチで思いっきり叩く。

ガン!ガン!!ガンッ!!!

ビー玉はアスファルトを砕きながら地面にめり込んでいく…。
ダイヤモンドで出来てるのか、こいつは!?

僕は思わず「奴はニュータイプか?」と言いそうになった。


もうお手上げだ。
投げやりな僕は次に少し距離をとって壁に投げて叩きつけることにした。
最初のは距離が足りなかったのだ、きっと。

もうそう思いたかった。

投げる。
砕ける(壁が)。
投げる。
砕ける(壁が)。
投げる。
砕ける(壁が)。

投げる!

ピシピシピシ!!
パリ――ンッ!!!

割れたっ!!!!
車のフロントガラスがぁぁぁぁぁぁ!!!!!

ああああぁぁぁぁぁっっっっ!!!!!!


Y☆Tさん談
「いや~、車のガラスって構造が普通のとは違って2重にできてるとか
 なんとかなんですよ。
 だからか、割れるときも最初に『ピシッ!』って1点が割れてから
 時間差で『ピシピシッ』ってクモの巣状にヒビが入ってくんですよね。
 なんじゃこりゃー!って瞬間です。」

僕の失投により家の前に置いてあったうちの車は無残な姿になった。

もちろん泣いて謝り、おとんに許してもらいました。