私はガンダムは別に好きではない。

ガンダムの放送開始は1979年で、私は小学生であった。

一応ガンダム世代なのかな?

でも、小学生の私にとってモビルスーツがカッコイイとは思わなかった。

ストーリーも大人びててよくわからなかったのかもしれない。

シャアのカッコよさもピンとこなかった。

確かに、私はガンダムの良さを理解するほど成熟していなかった。

当時、ガンプラは凄いブームであった。

ガンプラ買うのにみんな並んでたし、その列が将棋倒しになってオオゴトだったという

ニュースも覚えている。

ガンプラは買わなかったし、そもそも放送も数話しか観ていない。

ロボットアニメにあんまり興味がなかったのだろう。

いや、ウルトラマンとか仮面ライダーとか、ゴレンジャーとか

ヤッターマンとかライディーンとか、一通りはちゃんと観てましたけどね。

つまり、単純な「勧善懲悪」ストーリーでなかったガンダムの魅力を

当時のおこちゃまな私にはわからなかった、ということだろう。


時は経ち、5年後。

今や伝説のガンダムの監督、冨野氏の新作ロボットアニメ

エルガイムの放送が始まりました。

その頃、私はHR/HMの目覚めた頃で、

ギターを始めようかという時期でした。

なんとエルガイムで出てくるロボットの通称がヘビーメタル。

たぶん、それで興味をもって見始めたと記憶しています。

で、

エルガイムに登場するロボット、ヘビーメタルのカッコよさに

衝撃を受けたんです。

今までのロボットアニメにはなかったデザインで、

機能美と装飾美に加え、大胆なデザインが融合していて

それはそれは美しかった。


例えば、ガンダムのデザインでは、関節とか無理な設定であって

画面上の滑らかな動きは3D化すると実際は再現不可能。

まぁ、それがフィクションなアニメだから、ってのが常識だった。

ヘビーメタルは違いましたね。

そういったディティールが検討されてデザインに反映されていたので

そこに機能美が表れていた。

そして、機能美だけじゃロボットはカッコよくない。

センスある装飾も施されており、

さらに、バスターランチャーという、今までの常識を覆す

ロボットの身長より長い兵器を持たせていた。

こういった大胆かつ無駄・不効率?なデザインが盛り込まれ、

それらすべてがバランスよくデザインされていたのである。

まさに、ロボットデザインの革命が起きていました。

(つづく)