1枚で見える化 | Tiny Tweaks can lead to Big Changes

1枚で見える化

「1枚」で見える化!今から「5つの働きっぷり」をカイゼンしておこう (ごきげんビジネス出版)/ごきげんビジネス出版
¥価格不明
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トヨタで「紙1枚仕事術」を習得し、現在は「1枚で見える化」コ
ンサルタントの浅田すぐる氏の著書。電子書籍のみの販売

ですのでご注意ください。

この本で強調されているのが「紙に書き出す」と「見える化」す
る事。
「一枚」で見える化する、というと単純にシンプル化だなと思う
人も多いかと思います、また他にもそういう仕事術について書
かれている本もあるかもしれません。

しかし、ではどうやって1枚にまとめてシンプル化するか?
その方法について、この本では
①紙を用意
②枠に埋めて
③見ながら考える
④1枚になるまで削る
という手順に沿って説明しています。

紙に書くことが何故大事か?
それは一部の頭脳明晰な人を除き、ほとんどの人にとっては
頭の中で情報を整理する事が難しいからです。
「考えがまとまらない」という時、頭の中だけで考えていること
が多いのではないでしょうか。
その状態では、問題を整理するどころか、問題自体が見えて
来ない事も多いはずです。

また「考える」とはどういうことか
「考える」という目に見えない作業を、著者は次のような目に
見える動作に置き換えています。

紙に書いてキーワードをグループ化したり、線でつないだりし
てまとめてゆくこと、つまりペンを動かすこと。

こうやって「考える」という作業を言語化すると、いかに普段考
えるという作業を行っていないか、という事がわかります。

この他にも、「仕事が出来る」という事がどういった事かについ
ても書かれており、著者は非常に物事の言語化に優れている
方だと感じました。

「考える」や「仕事が出来る」など、ある意味主観的で抽象的な
概念を言語化する事によって「見える化」を図る。
問題が見えればやるべき事も見えてくるし、やるべき事がはっ
きり見えていれば、行動にも移しやすい。
仕事以外でも、とても役に立つ手法だと思いました。

非常に役立つ手法にも関わらず、簡潔に理解しやすく書かれ
ています。
この本、お薦めです。