27日のアジア時間午前の取引で、ユーロが対ドルで急伸し、初めて1ユーロ=1.50ドルを上回った。米経済に対する悲観的見方や一段の米利下げ観測を背景に、ドルは全般に下落している。


 ユーロは26日のニューヨーク市場終盤の1.4963ドルから1.5037ドルに上昇した。チャート上の大きな節目である1.50ドルを突破したことで、控えていたストップロスも執行された。


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為替のアノマリー。


米ドルが全通貨に対して弱くなり、回避先としてユーロが高くなる。今回は資源国通貨も高い。その後ユーロが高値を付けて下がり始めると日本円が独歩高するというデータがあるらしい。今回のドル円相場では、機関投資家の円売りポジションは既に解消され個人の5兆円近い円売りポジションがまだ継続されているとのこと。これが解消される動きになってくれば、円は90円台前半までは軽く行くという計算。


ちなみに資源国通貨は急騰し長い間低迷し続けるというデータもある。今回は資源逼迫懸念による資源国通貨大幅高だからまだ上がる可能性は高いように思えるが、数年後の需給まで織り込んできているのは確実なので結局は大きく下がる材料が出てくるまでは資源通貨買い継続でいいように思える。