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ダイヤモンド社の電子書籍ビューア 「DReader」

ダイヤモンド社は、6月14日(月)に日本出版クラブ会館で開催された「電子書籍ビューアDReader発表会」に於いて、ダイヤモンド社が開発したDReaderを他社にも提供(有料)するという発表をおこないました。

DReaderは出版・編集のプロフェッショナルの視点をふんだんに盛り込んだダイヤモンド社のオリジナルビューアです。
読者の使い勝手を最優先しつつ、デジタル特有の機能を充実させたことで、これまでにはない新しい読書体験を提供するビュアーとなっています。

◇◇◇◇◆ダイヤモンド社 電子書籍ビューア発表会のご案内◆◇◇◇◇

ダイヤモンド社では本年4月よりオリジナル電子書籍ビューアDReader(ディー・リーダー)を用いてiPhone向け電子書籍を発行してまいりました。
お陰さまで『もしドラ』『適当日記』『ピクト図解Lite』がApp Storeでのランキング1位になるなど、読者の皆さまから高い評価をいただいております。
その要因として、コンテンツ自体の内容もさることながら、DReaderの使いやすさ、読みやすさが非常に大きいと感じております。
そこでこのたび、同ビューアを他社様にもご提供させていただき、電子書籍普及の一助を担えればと考えた次第です。
つきましては、出版関係のみなさまにご案内をいたしたく、下記のとおり発表会を開催させていただきます。
DReaderの最新機能のご紹介を差し上げるほか、他社様がご利用の際の料金体系等についてもご説明申し上げます。
ご多用中まことに恐縮ではございますが、何卒ご来臨賜りますようご案内申し上げます。

http://diamond.jp/e-books/dreaderguide/index.html
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発表会の模様はUSTREAでライブ配信され、現在もアーカーブが公開されています。

▽USTREAM「電子書籍ビューアDReader発表会@日本出版クラブ会館」
http://www.ustream.tv/recorded/7654420

DReadeの基本機能および、新機能は下記のとおりです。

●ダイヤモンド社のオリジナル電子書籍ビューア“DReader”の特長

【基本機能】
・快適なページめくり:軽いタップで次々とページがめくれる操作性。“DReader”最大の特徴です。
・図のコマ送り機能:画面のタップで図表をコマ送りして動かせる電子書籍ならではの機能です。
・キャプション表示機能:写真や図表の説明文がポップアップで表示されます。
・辞書機能:「goo辞書」「大辞林」「大辞泉」との連動で知りたい単語をすぐに調べられます。
 (「大辞林」「大辞泉」についてはお持ちのiPhoneにインストールされている必要がございます)
・目次機能:目次を一覧表示、読みたい見出しへ簡単にジャンプすることができます。
・しおり機能:記憶したいページに「しおり」を付けられます。付けたページの一覧も簡単に確認できます。
・設定機能:文字サイズ、行間、文字色、背景色などが読者の方のお好みに応じて自由に設定できます。

【新機能】
・マーカー機能:本文中の気になるフレーズをマーカーで線引きできます。
 マーカーした箇所は一覧で確認可能なので要点チェックに最適です。
・ハイパーリンク機能:本文中に青く表示されたURLを長押しするとそのwebページへジャンプします。
 元の本に戻ってくるのも簡単。「書籍」の枠を超えて次々に情報の海を泳ぎ回ることができます。
・検索機能:本文中の気になるキーワードを検索できます。
・注機能:本文中の*を押すと注の文章がポップアップで表示されます。

▼ダイヤモンド社の電子書籍ビューア「DReader」の使い方


▽電子書籍ビュアー DReaderの操作方法
http://diamond.jp/e-books/help/

また、ダイヤモンド社のプロモーション方法はとても参考になります。

▽ダイアモンド社のiPhone電子書籍
http://diamond.jp/e-books/

▼「もしドラ」公式PV


▽「もしドラ」公式HP
http://www.moshidora.jp/blog/

「もしドラ」をまだ読んだ事のない方はこちらも参考に・・・
▽もしドラ [1/3]
http://www.youtube.com/watch?v=SOKC5uMd3DY&feature=related
▽もしドラ [2/3]
http://www.youtube.com/watch?v=E5rz-E5Mfcc&feature=related
▽もしドラ [3/3]
http://www.youtube.com/watch?v=Y14c98B8Olo&feature=related

フォレスト出版 2545新書キャンペーン

フォレスト出版が、6月12日から開始している「2545新着創刊6ヶ月記念キャンペーン-9作品を全文無料で読めちゃいます!!」(2010年6月12日~7月4日限定)で採用されているiPhone版電子書籍はActiBook for iPhoneであることが判明したので、キャンペーンに参加してみました。

ActiBook for iPhoneは、コンテンツダウンロードタイプ(アプリを起動させた際にサーバーにアクセスしてデータをダウンロードする)の電子書籍なので、期間限定の全文公開サービスにはとても適しています。

フォレスト出版の今回の試みは、ActiBook for iPhoneの活用事例として非常に参考になります。

電子書籍勉強会(静岡)-ActiBook01
▼2545新書 期間限定キャンペーン
http://2545.jp

ActiBook for iPhoneで作成された電子書籍を読むためには、専用のActiBookリーダーが必要となります。

▼ActiBook専用リーダーをインストール(DW無料)
電子書籍勉強会(静岡)-ActiBook02

▼ActiBookのオープン画面
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iPhone用ActiBookリーダーは、グローバルサーバー上に格納されている電子書籍のデータにアクセスするため、特定のIDとパスワードを登録する必要があります。

▼新規ブック登録画面でIDとパスワードを入力
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認証登録が完了すると、電子書籍の表紙画像が表示されます。
また、画面中央部をタップすると設定メニューが表示されます。

▼表紙画像
電子書籍勉強会(静岡)-ActiBook06

読み込まれた書籍タイトルは閲覧履歴に記録されます。

▼閲覧履歴
電子書籍勉強会(静岡)-ActiBook05

全ページをサムネール表示して、該当ページにジャンプすることができますが、これはページレイアウトが固定されているために可能となっているようです。

▼全ページのサムネール表示
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ActiBook for iPhoneはレイアウトが固定されているため、文字を拡大してもリフローせず、画面領域からはみ出して表示されます。

▼固定レイアウト表示
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iPhoneの小さな画面では、可読性の低い表示方法となっています。

▼拡大表示
電子書籍勉強会(静岡)-ActiBook09

残念ながら、ActiBook for iPhoneは、文字主体の文芸書には適さず、画像主体の漫画や写真集に適しているように思いました。

▼ヘルプ|操作説明
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モリサワ電子書籍ソリューション 「MCBook」

6月11日(金)に株式会社モリサワの「MCBook」を採用した電子書籍6冊が株式会社文藝春秋からリリースされたので、早速App Storeから『武士道シックスティーン』(著:誉田哲也/450円)を入手しました!

また、これに合わせて「My本棚」というiPhoneアプリ(無料)がリリースされていたので入手しました。
「My本棚」は、「MCBook」で作成された電子書籍を一元管理できるツールです。

▽モリサワ ニュース(2010年06月11日)
http://bit.ly/byrv3J

▽電子書籍「文春ウェブ文庫」
http://www.bunshun.co.jp/info/web-bunko/iphone01/

▽株式会社モリサワのiPhone電子書籍ソリューションデモ|PAGE2010


「MCBook」という名称が、電子書籍を作成するツールの名称なのか、ビュアーアプリの名称なのか、はっきりしないので、ここでは電子書籍ビュアーとしての「MCBook」を紹介します。

▼入手した「My本棚」アプリと「武士道シックスティーン」アプリ
電子書籍勉強会(静岡)-iPhone画面

▼アプリを起動すると表示される「MCBook」のオープニング画面
電子書籍勉強会(静岡)-MCBook

▼文春ウェブ文庫のローディング
電子書籍勉強会(静岡)-文春Webブック

▼画面上部をタップすると表示される操作メニュー
電子書籍勉強会(静岡)-武士道シックスティーン

▼ヘッダー操作メニュー|右端の[!]がヘルプボタン
電子書籍勉強会(静岡)-ヘッドメニュー

▽ヘルプボタンをタップすると表示される「操作説明」
電子書籍勉強会(静岡)-操作説明

▼ヘッダーのスライダーは画面のブライトネス(明暗)調整
電子書籍勉強会(静岡)-操作説明

▽明暗調整
電子書籍勉強会(静岡)-明暗調整

▼フッターのスライダーはページ早送り
電子書籍勉強会(静岡)-ページ送り

▼フッター操作メニュー
電子書籍勉強会(静岡)-フッタメニュー

▼フッター操作メニュー|「My文庫」への移動ボタン
電子書籍勉強会(静岡)-My本棚

▽「My文庫」へ移動する場合は「はい」をタップ
電子書籍勉強会(静岡)-My本棚2

▼フッター操作メニュー|目次&しおり表示ボタン
電子書籍勉強会(静岡)-目次1

▼目次としおりを表示
電子書籍勉強会(静岡)-目次

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電子書籍勉強会(静岡)-しおり

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▽一般設定|背景設定
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▽一般設定|検索サイト設定
電子書籍勉強会(静岡)-設定4

▽一般設定|「My本棚」設定
電子書籍勉強会(静岡)-設定5

▽一般設定|文庫情報表示
電子書籍勉強会(静岡)-設定6

▽一般設定|バージョン詳細表示
電子書籍勉強会(静岡)-設定7

日本を代表する組版、書体メーカーのモリサワが開発したアプリということで非常にインパクトがありましたが、実際に活用してみると、まだまだ改良の余地があるように思えました。

例えば、タップのメニュー表示領域とページ送り領域は、下図のように上部(黄色)がメニュー表示領域、下部(紫色)がページ送り領域になっていますが、目次ページのように章タイトルが該当ページへのリンクになっているケースでは、タップミスを発生させるの原因となります。

▼タップ領域|黄色:メニュー表示/紫色:ページ送り
電子書籍勉強会(静岡)-画面

▼目次ページには章毎にジャンプするリンクがあるためタップミスを誘発
$電子書籍勉強会(静岡)

他にも文字選択のドラッグが力の入れ方によって、フリック認識されてページ送りされたり、ピンチ認識されてフォントサイズが変わることもありましたので、多少の慣れが必要だと思いました。