▷ ⑥を読んだら、やはり、SSRIの薬物依存からは、できるだけ早く、のがれるべきだろう!でも、そのやめ方が問題なのだ。依存性からの脱却が難しいのだ。
そして、今回のくだりを読めば、セロトニンの総量が増えないだかでなく、脳の神経細胞を破壊している恐れが大であることが述べらている。

私は、すでに断薬に二度失敗している。強迫観念の様にやめねば、やめねばと、少し体調が良くなったら医師に申し出でいた。

急に半分に減らしては、失敗する程に私は薬物依存になっているのだと思う。

SSRIとは、覚せい剤と変わらないのである。このことを決して忘れてはならない。

私は、発病前にこのことを知っていたはずだ。どうして、忘れてしまったんだろうか? 発作の渦中にある時、自分の発病した病が何か、知らなかった。
後でパニック障害とわかった。
その時は、ただひたすら現状から逃れたいだけだった。
このパニック発作を抑えてくれたのは、ベンゾジアゼピンのデパスだった。嘘の様におさまった。私がクスリに頼ってしまったのは、この経験があったからだ。今起こっている激しい症状を抑えるには、どうしてもクスリは必要だろう!

しかし、医師の言うままに薬を飲みつづけるのではなく、自らの病を知り、

パニック障害やうつ病は、決して薬物で治るのではないことを肝に命じるべきだ。

私は、発病以来、三年が過ぎてしまったことは以前にかいた。でも、

・2012/5月からSSRIを2週間で10%ずつへらしはじめている。
現在は、40% 削って飲んでいる。うつ症状は殆どでないが、パニックの、軽い発作が3~4日前に起こった。何とか乗り越えた。今回は、成功させるかくごでいる。

取り敢えずいまは、SSRIだけを減らし断薬に成功さることだけを考えている。補助として、ハーブ、ビタミン剤、酒やカフェインを飲まない様気をつけている。
今の感じからいうと、SSRIよりも、エチカームやデパスなどのベンゾジアゼピン系の精神安定剤の方が、断薬するのに苦労する感じだ。

今日のくだりは、SSRIが覚せい剤と変わらない脳の興奮剤だということだ。このことを知っても、あなたは、まだ、SSRIを飲み続けますか?

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【 覚醒剤と興奮薬SSRIの共通点】

SSRIの錠剤を口に含むと

脳が興奮し、
眠気が消える、
エネルギーに満ちた気分になる、
爽快感があるなどの

プラス効果はあるのだが、

その一方で、

不安になる、
動揺する、
落ち着きがなくなる、
イライラする、
食欲が失われ体重が落ちる

など、マイナス効果もあらわれる。

この体重が落ちるのをプラス効果と判断する場合もあるが。

プラスだ、マイナスだと言ってみたところで、

これらは脳の興奮によってあらわれる効果のうちの一つにすぎない。

いわばコインの裏表である。

その証拠に、
メチルフェニデート(商品名リタリン)、
アンフェタミン(通称スピード)、
メタンフェタミン(通称シャブ)、MDMA(メチレン・ジオキシ・メタンフェタミンの略。通称エクスタシー)、
コカインなど、

覚醒剤やその仲間の通常の興奮薬を服用したときも、これとよく似たプラスとマイナスの効果があらわれる。

そして、いったんはじめたSSRIの服用を中止すると、

《うつ、疲労、失望感など、心が落ち込み、苦しむのがふつうだ。》

この、常用していた薬を中断しようとする際に発生する不快な症状のことを

《離脱症状(禁断症状、離脱症候群)》
といい、

アンフェタミン、メタンフェタミン、コカインの乱用を止める際にも頻繁に見られる。

SSRIと上述した"通常の興奮薬"の効果がよく似ているのは、

どちらも

《脳のセロトニン神経を活性化》

するからで、驚くことではない。

もちろん両者には相違点もある。それは、

SSRIが
《セロトニン神経だけを活性化》するのに対し、

《"通常の興奮薬"は、

セロトニン神経に加えて
ドーパミン神経と
ノルアドレナリン神経をも
活性化するため、

SSRIより脳をいっそう強く興奮させることである。》

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〈表34〉
SSRIが引き起こす脳への副作用

❶ 脳に恒久的な損傷を与える(セロトニン受容体の死滅)

❷ 脳を危険なまでに興奮させるため、"躁状態"を引を起こす

❸ 自分を正確に判断できなくなる(人間関係の冷却化、愛情の破壊、インポテンツによる結婚生活の破綻)

❹ うつや自殺願望を引き起こす

❺人を犯罪にかりたてる

❻ 暴力行為を引き起こす
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SSRIの引き起こす脳への副作用の、おもなものを上に示す。〈表34〉

【 副作用❶脳に損傷を与える】

最近、シナプスにおけるセロトニン過剰を減少させる、脳の反撃の三つめのしくみが発見された。

セロトニンをシナプスから取り除くのが再取り込みで、プロザックはこのはたらきを妨げることで脳を興奮させることを思い出してほしい。

一九九九年、ビオラ・ウエゲラー博士率いるドイツとアメリカの共同研究チームが、ラットにプロザックを二週間投与すると、

《再取り込み受容体が大幅に増えることを明らかにした。》

SSRIが再取り込み受容体に栓(せん)をしてはたらきを弱めると、

脳は受容体を増やして反撃し、

シナプスからセロトニンを

取り除く作業を続行するのである。


しかも、増加した再取り込み受容体のレベルは、九〇日以上も維持された。

この間に子ラットは成熟した。平均寿命二年のラットにとっての九〇日は、八○年間の人間の人生の一〇年にも相当するから、恒久的といえる。

ラット脳内におけるセロトニンのはたらきを低下させる

《再取り込み受容体の増加、》

すなわち脳の障害は、恒久的なのである。

ラットでそうだったから、ヒトでも同じことが言えるとは限らないが、

《SSRIがヒトの脳に恒久的な損傷を与える可能性があることは確かである。》

《これが、SSRIの引き起こす脳への有害な作用の一つめである。》

さらに悪いことに、

《この受容体レベルの恒久的な変化は、脳のもっとも高度に発達した箇所である前頭葉で発見された。》

このためウエゲラーは、脳がもっとも発達する時期である

子どもやティーンエイジャーに
SSRIを投与するのは、

《脳の機能不全を固定する》
可能性があると指摘している。

ヒトの進化が最高レベルに達したとき、前頭葉は頭蓋(とうがい)(頭)の前方にせり出し、その結果、かなり扁平なサルの額に比べて出っ張った形となった。

だから、前頭葉に障害が発生すれば、

判断力、
良心、
自己認識、
愛など
に代表される、
《もっとも人間らしい特性》
が十分に発揮されなくなる。

このことを具体的に示す顕著な例を紹介しよう。

フェニアス・ゲイジは、礼儀正しく、約束を守る、明るい性格の好青年であったが、不運な爆発事故が発生し、直径4センチの鉄の棒が彼の頭を貫通し、額の前頭葉に大きな障害が発生した。
命に別状はなかった。彼はふつうに運動することも話すこともできたし、知能も外見上は大きく後退してはいなかった。しかし、事故後のゲイジは判断力がなくなり、気分がくるくる変わり、他人の迷惑を考えずにすぐにカッとなってキレる、粗暴で暴力的な人になっていた。前頭葉が人間性の発生にいかに大事かがわかるエピソードである。

とりわけ不吉なのは、プロザックを投与された子ラットが
《脳に恒久的な障害を受けた》
ことである。

《このことから、子どもにSSRIを服用させるのが非常に危険であることは明らかだ。》

さらに、ヒトの脳は成人してからもなお成長をつづけることが、最新の脳科学で明らかになった。

《成長する脳ほどSSRIの影響を受けやすいので、大人のSSRI服用も危険なのである。》

脳の組織が萎縮したり、増殖するSSRIによって脳が損傷することの証拠をさらにあげよう。

二〇〇〇年、アメリカのウエイン州立大医学部のデービツド・ローゼンバーグ教授は、

強迫神経症の子どもたちの脳をパキシルを摂取する前と後で調べ、

脳のほぼ中心にあって脳に出入りする情報の中継点である

【視床とその周辺で、組織が萎縮していることを発見した。】

しかし彼は、脳の萎縮は病気の子どもたちに有益であるという奇妙なことを主張した。

一方、同年、イエール大のジェシカ・マルバーグ教授は、プロザックを二~四週間投与されたラットは、

頭の横の部分で記憶を蓄える

《側頭葉の組織が異常に増殖した》

ことを「子どもと青年心理」という雑誌に報告した。

ローゼンバーグは、脳の萎縮は患者にとって有益と主張していた。

それと呼応するように、マルバーグも、組織の異常な増殖が患者に好都合と述べている。

精神科において薬の処方を推進する立場の研究者は、彼らの使用した薬がヒトや動物の脳に障害を与えたとき、その障害は患者の心の病のために発生した、あるいは障害はじつは患者のためになるなどといって、障害の発生を正当化する傾向がある。

《薬が脳に悪影響をおよぼしているという事実を正直に述べる研究者は、あまりに少ない。》

それでも、SSRIが脳に恒久的な損傷を発生させる証拠は集積されてきている。

同じ二〇〇○年、ハートフォード大のセツ・ノーホーム教授は、SSRIのプロザックやルボックス、三環系抗うつ薬のデシプラミンを1回投与しただけで、子ラットの側頭葉の組織が異常に増殖したことを雑誌「脳研究」に報告した。

しかもこの異常増殖は、投与を終えてから三週間後に行われた最後の検査でも確認されたことから、もしプロザックを長期間にわたってヒトに処方すれば、神経細胞の異常発達は恒久的につづくと予測されている。

【 SSRIも覚醒剤も神経細胞を殺す】

製薬会社の研究について奇妙に思えることがある。

それは、

《抗うつ薬の脳への急性の効果を証明するために数百億円もの大金》を投じているにもかかわらず、

《脳がSSRIによる損傷から「回復」できるのかどうかという、》

《患者にとってもつとも重要な疑問に答えるための研究にはビタ一文使われないことである。》


SSRIにさらされた脳は、《セロトニン受容体が死滅させられた》ことを思い出してほしい。

《SSRIを服用している人にとって、自分の脳内で減少した受容体がいずれ回復するものなのかどうかは気がかりなはずである。》

もし回復しないのなら、セロトニン神経系が十分に機能しない状態がつづくことになる。

《時間さえたてば、抗うつ薬による機能不全から脳が自然に回復すると信じることができれば、どれだけ楽だろう。》


しかし、精神科で処方される他の薬の例からも、必ずしもそうとは言い切れないことが判明している。

たとえば、《抗統合失調症薬》は、しばしば

《脳に恒久的な損傷を残す》

ことが知られているが、このことがわかったのは、この障害が無視することのできない、ひきつけ、発作、その他の異常な動作となってあらわれたからである。

また、
アンフェタミンや
メタンフェタミン
といった覚醒剤は、

セロトニン神経系を過剰に興奮させ、やがて神経細胞を死滅させる。

+++++++++++++++++++++++++++++
《覚醒剤とSSRIは、セロトニンの受容体に栓をすることで効果を発揮する点で共通である。》
+++++++++++++++++++++++++++++

それゆえ、SSRIが神経細胞を殺すことを疑うべきなのである。

薬が効くしくみを明らかにする「薬理学」という学問の見地から、

【 わたしは、SSRIと覚醒剤は非常によく似ていると結論する。】

覚醒剤には決して手を出してはならないように、

【SSRIも服用しないのが賢明である。】


【決して実行されない重要な実験】

SSRIの服用による脳の損傷の程度はどれほどのものなのか?

この損傷から脳は回復できるのか?

この疑問に答えるのは、じつは容易である。つぎの二つの実験をすればよい。

最初の実験は、世界の製薬会社の研究室でこれまでにも何度となく実行されてきた。まず、ブロザックや他のSSRIを動物に数日間から数週間にわたって投与する。
そして動物の脳をすりつぶし、セロトニン受容体のレベルを測定する。これは、プロザックを投与された動物の脳内でセロトニン受容体が大量に死滅していることを発見した実験そのものである。

二つめの実験は、最初の実験よりさらに一歩の踏み込みが必要である。
まず、プロザックの投与を中止してから数週間から数ヵ月間、数匹の動物を生かしておく。
その後、動物の脳をすりつぶし、セロトニン受容体のレベルが回復していたかどうかを観察すればよい。

製薬会社に勤務する博士号を持った研究者たちは、わたしに指摘されるまでもなく、この実験の必要性を十分に認識しているはずだ。

《しかし、彼らはこの簡単な実験を行ったことがない、もちろん、きちんとした論文に発表されたこともない。》

その理由は明らかであろう。

《もしセロトニン受容体の損失が不可逆的、すなわち恒久的であると判明すれば、製薬会社への訴訟が洪水のごとく迫るからだ。》


《また、製薬会社から研究資金を得ている大学教授も、問題の重要性や問題の存在そのもの、あるいは、この実験について公の席では決して口にしない。》

製薬会社の不利益になるか、なりそうな研究に、製薬会社がビタ一文、金を出さないことは言うまでもないが、それにも増して教授たちは、製薬会社に嫌われて研究資金が止められることを怖れているのだ。

続く
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