インド人が移住者トップとなりました! | SKYのブログ

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オーストラリア、シドニーから

豪州への移民といえば、昔から英国、アイルランド、スコットランドと相場が決まっていましたが、近年には変化がみられます。

昨年、2012年度のオーストラリア移民局のDATA ですが・・・・

オーストラリアの永住移民者の出身国別人数でインドが前年比12.9%増加 


29018人と、中国の25509人を抜いて初めてトップに立ちました。

この10年間、中国人ばかりの進出が目立つシドニーですが、最近はインド人が大活躍しているのです。

インドは元イギリスの植民地、英語が公用語なのでこの地に馴染みやすいという利点があり、この15年間でインド系の移住者は4倍に増えました。

日本人の移住者は年間わずか1662人(2012年)。最近の若者は住み心地のよい便利な環境で満足、無理をして海外移住する元気なし。

1960年代は、新しい移住者の45%がイギリスかアイルランドでしたが、2007年以降、経済大国となった中国からは全体の移住者の10%を占めます。

それでも、中国を追い越す勢いの新興勢力インド、アジアのシリコンバレーと呼ばれるインドのIT産業界からの進出・躍進がめざましいのです。

    

インドの現在の人口は約11億人。それが2026年には147100万人となり中国の135000万人を抜き世界一となることは統計上明かです。

しかも、すでに人口密度では中国の2.5倍以上。 過密インドなのですが、そのダイナミックなエネルギーには恐るべき底力があります。

人口世界一の東京、ジャカルタ、ソウル、上海、マニラに次いで世界都市人口第6位のムンバイ地区(元ボンベイ)は2200万人、 

デリー首都圏(ニューデリーを含む)もほぼ同じ2180万人 溢れる人口、 先進国に比べて低賃金・・・・を最大限利用しています。

先進国に出稼ぎに行くと、たった2か月間で自国で働く1年分の報酬が得られるのですから、皆さんガンバリます。

同じ英語圏で祖国に貢献することが出来易いイギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどに出稼ぎに行くのです。

日本人であれば、海外移住するということは、国を捨てる、日本語を捨てる、など非国民的な発想が要りますが、インド人は英語圏なのでまったく

そんな後ろ向きな考えは必要ありません。 イギリスが87年間もインドを統治した結果、共通の英語力が今、生きているのです。

シドニーでは、ガソリンスタンド、レストラン、ショッピングセンターなどでは、浅黒い肌のインド系社員が数多く働いています。

それでも、住み慣れた祖国を離れて他国で生活するのは決して楽なことばかりではないのですが、彼らにはハングリー精神があります。

シドニーで電話会社に苦情電話したら、自動的に苦情処理担当のインド国内の委託会社に電話ケーブル接続されます。人件費が安いからです。

水のように高い所から低いところに流れてゆくアウトソーシング外部の企業などに委託)自然の経済原則です。 電話のみならず、ガス、水道、

電気、銀行、保険会社などあらゆる業種のバックアップ窓口がインド、フィリッピンなど英語圏で人件費の安い国に直接接続されて流れてゆきます。

シドニーの何処かの事務所(ビル)に修理、問合せの電話をしていると思ったら、はるか海の彼方何千キロの国に電話が繋がっているのです。

私の家族の掛かり付けの医者はフレンチフォレスト地区のインド人。 我家から車で5分、お隣さんのオージーの紹介です。

インド系のお医者さんは、とても優秀という評判だからです。 その先生も自国インドの医療技術はとても進歩していると自慢します。

ご周知の通り、インドは現在、国を挙げてIT技術や最先端医療に取り組んでいます。小学校からオール英語で授業を行い、国際教育に力を入れています。
最近インドでは、最先端医療が世界中から注目され、施設もホテルのようなサービスを提供する病院が幾つかあり高度先進医療を実施、医療費の安さと

技術の高さが評判を得て、世界中から治療や手術を目的に患者が集まってきています。


例えば、心臓疾患の手術費用を例に挙げると、アメリカでは360万円、日本では136万円、インドでは80万円と格安。 アメリカで手術する4分の1で済むので飛行機代を加えてもはるかに安いという評判で、毎週 飛行機で直行してくるアメリカ人心臓病の患者さんを受け入れています。
日本では医局制度が未だに存在しており、教授の許可がなければ手術が出来ない現状を考えるとインドの最先端医療はアメリカの医療制度に近いものがあります。
これらの施設には、英語、中国語、日本語など何カ国か話せるスタッフが常駐しており、海外からの患者に対して対応しています。
得意のITとの関連で高度先進医療を受けられるシステムを構築して、検査機器も、高度先進医療機器、CTMRIPATなど充実しています。

インド イコール貧しい国、汚い国というイメージは捨て去らなくてはなりません。日本人誰もが「汚いインド」と思っているでしょうが、もし1945年終戦以降、日本も国際語「英語」を積極的に取り入れておれば、今のインド以上の国際競争力のある素晴らしい日本 JAPAN に生まれ変わっていたことは間違いありません。 先が読めないアホな役人の集まり「旧文部省」の大罪は計り知れません。 

世界経済の動向など、統計的に把握して、政治家に即、助言できる体制が整っているのに、なぜ世界に対して閉鎖的な行動をとってきたのか理解に苦しみます。「日本から転勤してきた取締役支店長、英字経済新聞は読めるが日常会話がまるでダメ!」というのがシドニー現地従業員のだいたいの評価です。

また、駐在員の奥さんも英語がまったく喋れなくて、閉鎖的な生活をおくり、ノイロゼー気味、辛抱できずすぐに帰国するケースも多々あります。

あまり世間に公表されていませんが、ご主人の外国駐在に同伴してきたのに、この地の「空気<英語>」に馴染めず奥さんだけが帰国してしまうのです。

シドニー圏の人口構成について

日本であれば、右を向いても左を向いても、日本人、日本語、同じ人種で同じ日本語、日常生活で不自由することはありません。

この地シドニーは世界200カ国から移住してきた人々の暮らすマルチカルチャー都市なので街を行き交う人々の人種、表情もマチマチです。

その内訳をみるのも面白い。 シドニー圏に住む人口は豪州全人口の5分の1(19.8%) 475万人、その内シドニー中心部に住む人口は364万人。 

その内シドニーに住む日本人は約2万人です。ランキング19位。 

( 豪州全体の日系人は約5万人です )    

オージー系とは、この地で生まれた生粋のオーストラリア人。

レバノン系が多いのは1975年から15年間続いたPLOとレバノン人の宗教戦争のあおりで亡命してきた難民達です。

通称、レバニーズと呼びますが、彼らは長年に渡る内戦の影響で神経が疲弊、気が短い人が多いことで有名です。

(危なくもないのに 頻繁に警笛をならしながらシドニー市内を走行している車はおおかたレバノン人です)

英国人は漁業に興味ないため、ギリシャ系とイタリア系の移住者がシドニー漁業マーケットをほぼ独占しています。 

少し不思議なのですが・・・・「英国系は魚釣りはしない」「松タケはとらない」という変わった民族です。

ブルーマウンテンの近く、ジェノラン森林 Jenolan States Forest では毎年3月~4月に無料で松タケ狩りPine Tree ができるのですが、車で松タケ狩りに来るのは、ドイツ系、アジア系の人々で英国系はまったく興味が

ないようです。 最近一番多く森林に入って松タケ狩りをするのは中国系オージーです。

インド系、アフリカ系、フィジー系が多いのはイギリス連邦の一員なので移住VISAが簡単に取得できるからです。

アジア系は全人口のわずか5%ですが、シドニー、メルボルンなど都市部に集中して生活しているので特に目立ちます。

大都市に住むアジア系の人口は各都市の15%を占めています。

中国系の30万人はシドニー都心部で活躍。中国人の街、Chatswood地区、Eastwood 西側地区ではミニ中国人街のような雰囲気です。 

この地区を歩いていると、中国語で道を尋ねられたりしてこちらが狼狽してしまいます。1990年代は Little Japan といわれたNewtral Bay 地区が栄えていたのですが、バブル経済の崩壊により日系人が3分の1に減少、いまではかっての面影はありません。

イタリア人が多くすむ Leichhardt ライカート地区にはイタリアン・フォーラム という オープンエアのレストランが沢山あり 美味しい本場イタリアのスパゲッテー料理が食べれます。 またおしゃれなイタリア・ブティックの店も多くあります。

          

ベトナム人が多く住むCabramatta カブラマッタ地区は住民の殆どがベトナム系で、白人系の人々はあまりみかけません。

不法滞在しているベトナム系難民も含まれます。 法律に触れるような悪事でもしない限り、警察に逮捕されることはないので最も安全な隠れ場所といえるでしょう。 この西地区はシドニー北地区に比べたら物価がとても安く感じます。

Ashfield アッシフールド、Hurstvileハーストビル はChina Town と共に中国人街として有名、 Strathfield ストラスフィールド&East Wood イーストウッド東側は韓国人街、Aubun オーバンは中東のモスクが空にそびえているのでイスラム人街だとすぐにわかります。

ユダヤ系は St. Ives セントアイビイスなどなど・・・住んでいる地区で街の特色が少しずつ違います。         

日本でもベトナムレストランが急増して東京、大阪など大都市を含めて300軒以上が営業しているそうですが、この地シドニーでもベトナム

料理はヘルシー食として最近とても人気があります。 ベトナム系の豪州人は日系人の3倍、6万人も住んでいるので勢いがあります。

アジア人のみならず、欧州系の人々もベトナム料理の「生春巻」なども好んで食べるようになりました。

ベトナムレストランの人気メニューは何と言ってもベトナム版ラーメン「フォー」(PHO)でしょう。 「ポー」と発音する人もいます。

名古屋のきしめんに似ていますが、原料は米粉、ライスヌードルの一種。 このフォーのフープ、牛の肉と骨、たまねぎ、生姜、シナモンなどを混ぜあわせ24時間以上煮込んだ特別味ですが、とても日本人の口にあいます。

シドニーのベトナム料理店、フォーは「もやし+ハーブいり」が主流です。 肉はとても柔らかくて赤みがかっています。

シドニーのフォーの値段は$12ドル(¥1080)前後で気軽に食べれます。 日本食レストラン店のラーメンもほぼ同じ値段で食べれます。

ベトナム、ホーチミン市(サイゴン)では、最近物価高で13万ドン前後(\150)するそうですが、それでもシドニーの七分の一です。

豪州・越南の諸物価から判断しても、きわめて妥当な価格設定と云えます。

シドニー版のJapanese Ramen ラーメン店、行列ができるラーメン店の老舗は、長年「一番星」でしたが、昨年博多のラーメン老舗「一風堂」が進出、大変な賑わいのようです。 加えて「ICHIMARU」一丸という同じく博多ラーメン店がゴールドコーストより新店を開業して、シドニー北地区のラーメンフアン層の人気を集めています。   日本人は昼食にラーメンを食べるのが一般的ですがオージーをはじめ、中国人を含むアジア人達は夕食にわざわざラーメンを食べにゆきます。

インド料理はちょと色分けが異なります。 つまり、インド東西南北の地域によってレストランの仕様、味などすべて異なります。

同じインド人でも、出身地により食べるレストランの店が異なります。 何処でも良いわけではないのです。

我々、日本人には カレーはカレーとシンプルに考えていますが、インド人はローカルの好みが大変強いようです。

例えば南部、ムンバイ(元ボンベイ)系のインド人は、北部デリー系(首都ニューデリーを含む)のレストランは利用しません。

お互いに “あれは別の国の料理だ” といいます。 つまり南部と北部では お互いに食文化が異なるので口にあわないそうです。

いわゆる日本のコメは「ジャポニカ種」(短粒米Short Grain Rice)ですが インドや東南アジア中心に生産され、消費されているコメは「インディカ種」(Long Grain Rice長粒米)と称し、粒はやや細長く炊いても粘りが出ずサラサラしています。

昔の人は「外米」といって差別しますが、通称ジャスミンライスという香り米は本場・タイ・インドでは有名でアジア食品にあいます。

カレーには普通のお米以外にチョイスでジャスミンライスも注文できます。 この方がカレーにぴったりという人も多くいます。       

日本国内であれば、 北海道から沖縄まで 好みの違いはあっても “あれは別の国の料理だ” とはいいませんよね。

私もカレーが好物なので、あちこちインド料理店をはしごしましたが、ぴったり口に合う店は1-2軒です。

それよりも、日本に帰省した際に食べるインドカレー店の方が日本人に会うように工夫された味付なので どこのレストランで食べても当たり外れがないように思います。 外国に住むと食事の当たり外れはしょっちゅうあります。

私は関西人なので「インデアンカレー」が馴染みの店ですが、チェーン店で全国的に有名なのは「カレーハウスCoCo壱番屋」と「カレーの王様」とのことですが、どちらの店でたべても当たり外れがなくておいしくいただけるので有難いです。