久留里線・さようならタブレット&全駅踏破の旅・その1
私にとって馴染みの深いJR久留里線。単線非電化の小さなローカル線が身近なところにあるということで、逆にあまり有り難みが薄れていたのかもしれません。
この路線ではかつて、タブレット閉塞式という最近では極めて珍しい運行システムを採っていました。詳細は何かで調べていただくということで割愛しますが、要はタブレットという円状の通行票を交換することで単線の正面衝突を防いでいたシステムです(タブレットと言っても、情報端末機器のことではありません)。
久留里線では、「木更津~横田」「横田~久留里」「久留里~上総亀山」の3種類のタブレットが存在していました。つまり横田駅と久留里駅でのみ列車交換をしていたことを意味します。
列車交換する駅でタブレットを交換する鉄道員の姿は、とても郷愁を誘う光景に思います。
これが2012年3月17日のJRダイヤ改正に合わせて久留里線では廃止となり、特殊自動閉塞式(軌道回路検知式)に変更されるとのニュースを聞き、久しぶりに久留里線でぶらりと旅したくなりました。
平日に休みを取って出掛けることにしたのですが、折角なら久留里線の全14駅を巡ってみようと時刻表を繰って計画を立てました。
なお、各駅を順番通り1つずつ進んでいくと非常に効率が悪いので、事前に組んだジグザグ式(上り下りの時刻をうまく組み合わせて乗車する方式)で各駅を巡ります。駅順通りにご覧頂きたい方は一番下のリンクをクリックしてください。
前置きが長くなりましたが、出発駅は木更津駅。内房線も乗り入れているターミナル駅です。
乗車したのはキハ30。こちらも現在久留里線から引退した懐かしい車両です。
ドア開閉ボタンがありますが、当時は既に機能しておらず、全駅自動で開閉していました。
早速、横田駅でタブレット交換風景を撮影。
朝日に照らされて眩しいキハ30。
続けて、久留里駅でもタブレット交換。
そのまま乗車し、終点の上総亀山に向かいました。
06:26【木更津】
↓
07:36【上総亀山】
【2015/06/13記】
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