秋晴れの空のもと、祖母は安らかに、長い眠りにつきました。
生前のご厚情に深く感謝申し上げます。

祖母については何度かブログにも書かせていただきましたね。
祖母の存在をそばに感じられるうちに、祖母への思いを書いておこうと思います。




10月19日に祖母が入院している病院からお電話がありました。

先生からお話があるとの内容でした。
私は15日から16日にかけて検査入院をしたり、17日には交通事故に遭ってしまったりしていて体調を崩していて、電話が来た時間帯は事故の診断書をもらうために病院を受診していました。
21日は父の仕事がお休みだったので、車に乗って家族みんなで病院に行くことができました。
先生のお話は、祖母の体調はギリギリのレベルで保たれていて、呼びかけにも反応を見せなくなってきているとのことで、おそらく年は越せないと思われるので、覚悟はしておいてくださいとのことでした。

22日の朝9時頃に病院から電話がありました。
祖母の脈が弱くなってきているので、すぐに病院に来て欲しいとの連絡でした。
病院に到着すると、それまでいた病室に祖母の姿はなく、看護師さんが病室まで案内してくれました。
病室でまず目に入ったのは、心電図モニターに表示されている0の文字と、平坦のまま動かない波形でした。
その場で最後の診察があり、死亡確認となりました。
祖母は疲れ果てて寝ているかのような表情でした。
祖母の腕に触れると、まだ温もりが感じられました。

電話を受けて間もなく、心臓の動きが弱くなり、次第に呼吸も弱くなっていったそうです。
祖母の最期について先生に伺うと、とても穏やかで、眠るように亡くなったとのことでした。
私たち家族は、祖母の最期を看取ることはできませんでしたが、優しい先生や看護師さんに見守られながら、穏やかな最期を迎えることができたことは、本当に幸せだったと思います。



葬儀は25日から26日にかけて行われるため、22日から斎場で寝泊まりしています。
23日には、納棺師さんによる湯灌と納棺がありました。
棺の中で眠る祖母は、とても穏やかな顔をしています。
長く苦しい闘病生活を終えて、やっとゆっくりと眠りにつくことができたのかと思うと、労いの気持ちでいっぱいになります。
祖母も私も今年で闘病18年目です。
闘病生活が長く続くと、つい、生死について考える時間が増えてしまいます。
祖母は体の痛みに苦しみ、死を考えてしまうこともあったと聞きました。
私は幼い頃から「自分は長く生きられないと思う」と家族に話していたそうです。
私も、少しだけ、祖母の苦しみを共感できる気がします。

母は成年後見人の仕事と親戚関係の対応で忙しそうなので、葬儀・仏具関係は私が担当しています。
斎場にいる時間が長いので、夜中に線香番をしながら作業をしています。
葬儀を行うにあたって事前に決めておくべきことや用意しておくべきもの、葬儀屋さんに連絡しておくべきことなどをリストアップしています。
それと同時に、葬儀屋さんとの打ち合わせで決定したことを記録しています。

祖母の親戚はみなさん遠方に住んでいらっしゃるので、今回の葬儀はごく少数で行う予定でしたが、多くの方から葬儀出席の連絡をいただきました。


今日の午前中には、自宅に祭壇を作っていただきました。

私の家は元から物が少ないので、家に来た葬儀屋さんに「引っ越してきたばかりですか?」なんて聞かれてしまいました。
リビングが斎場のような仕上がりになりました。
親戚の方を始め、私の友人もお線香をあげに来てくれるそうです。




さて、私は今日一日、自宅で体を休ませる時間を作ることができました。

そういうわけで、ゆっくりとパソコンに向かうことができています。

10月に入ってから、体調不良、交通事故、祖母の逝去と、普段滅多に起こらないようなことが立て続けに起こりました。
今回の一件は、私にとって「人生の転機」になりました。

これまでの人生、自分の体調を考えるよりも、無理をしてでも頑張ることを選んできたように思います。
今は体調を崩している時期なので、体調を優先して行動しようと考えてはいたのですが、葬儀の準備に追われているうちに、気づかないうちに無理をしてしまっていたような気がします。

私の教訓は「無理はしない!」です。
頼りになる人生の先輩が、いつも私にかけてくれる言葉です。
私に、無理をしないことの大切さや、周りの人に相談することの大切さを教えてくれました。

同時に、私の中でひそかに立てている目標は「人を頼りすぎない!」です。
「人を頼ること」と「人に頼りすぎて甘えること」との境界線は、明確に作っておきたいと思います。




今日は夜から斎場に戻って、明日からの葬儀に向けて、最終確認をする予定です。

祖母の安らかな旅立ちを祈って、しっかりと準備を進めておくことが、孫として最後にできることなのかなと思います。
祖父も天国で、祖母を迎える準備をしてくれていることでしょう。


葬儀が終わって落ち着いたら、また書きますね。