28日現在、更に感染が拡大して殺処分対象頭数2900頭、感染先は10農場
になったと報じられている。
昨日の発表では、えびの市へ広がったこと、宮崎の畜産試験場で、新たに豚
に感染したこと、移動制限、交通制限の対象範囲に鹿児島県、熊本県が入っ
たなどだが、感染力が強いウイルスだけに大変な状況になったと心配している。

口蹄疫の潜伏期間は2週間といわれている。
今回は、感染が4月20日に発生したと公表されたのが4月22日だから、
以来、丁度1週間である。
発表されてから注意してもそれまでに感染して潜伏している可能性があるから
まだ、1週間分、しかも拡大中の後半部分が残っているので大発生が心配だ。
私も今週は、岡山、兵庫の酪農家へ出入りしているので細心の注意を払って
いる。

今回の発生農家は、廃業に追い込まれるだろう。
宮崎県の畜産試験場も専門機関であるだけに大変だ。

伝染病はむろんのことだが、感染病、例えば慢性的にありどこの酪農家も
困っているのが、「乳房炎」であり「蹄病」であり、対策に追われている。
しかし、その割には無頓着な農場が多い。
罹患して発生する諸々のロスを防止する為に人物金情報時間を使わず、
割合、目先の収入拡大や優先順位を考えない投資や出費をするところが多い
のはどうしたことかと思う。

今新たな初産の牛を導入すると1頭50~60万円するので、4~5頭も淘汰
しなければならないと200~300万円はすぐにロスとなる。そのことを考えて
2~300万円の投資をして対策することを先にすれば大きなロスを避ける事が
できるのだ。
売上を上げるというより今は収益を上げる、キャッシュフローを上げる時代だ。
先憂後楽になるよういろいろ提案をしている。